
マグリット展
国立新美術館
摩訶不思議ワールド
そんな作品がなんと130点も集まる。
気持ちのいい、美しい絵画ではなく、
「何だこれは!?」と思わせるものばかり。

こんな風にね。
次から次へと「何だこれは!!!」
けっこうヘトヘトになったかも…
ルネ・マグリット
シュルレアリスム(超現実主義)を代表する画家の1人。
一般的にそういった括りで紹介されているが、実はそうではない。
一時はシュルレアリスムの仲間と関わりがあったが、考えが合わず離れていっている。
しかし、
作風としては、現実離れしている表現、あり得ないものを組み合わせる。
などなどがあり、シュルレアリスムの絵画に入れられるような趣は強いだろう。
似たようなモチーフをかたちを変えて何度も表現したり、
シンボルとして絵画の中で描かれるようなものも多い。
分析の的になるような作風になっているわけだが、
マグリット本人は、精神分析的な解読をひどく拒絶している。
彼が14歳の時、母親が川に身を投げ自殺している。
おそらく、ではなく確実に、その出来事はマグリットへの影響は大きいはずだ。
しかし、本人はその出来事について触れることをほとんどしていない。
過去への拒否も見受けらるぐらいだ。
敢えて閉ざしている、という分析をされても仕方がないように思う。
多種多様なイメージを連想することのできる作品ばかり。
それだけに、芸術家本人のイメージの連想も膨らんでくる。
だが、
マグリットの作品はそういった解釈を拒否している。