
アール・ブリュット・ジャポネ展
埼玉県立近代美術館
第11回全国障害者芸術・文化祭埼玉大会のオープニング企画
アール・ブリュット
アウトサイダー・アートとも呼ぶようだ
精神を病んだ人による作品、精神療養の為に制作された作品
その作品が評価を受け、そう呼ばれることが多いようだ
美術作品と呼んでいいものなのだろうか…
彼らは作品を人に見せるためには作っていないだろう
発露としてのものだろうか
美術品などと思っているのだろうか
書かずにはいられない
それは芸術家も一緒だろうか?
抑えきれない衝動か?
「自室で寡黙に毎日同じ時間帯に作り続けている」
そんな説明書きが掲げられた作品があった
その作品を、美術的に優れているとか
心に訴えかけるものがあるとか
あることないこと言葉をくっ付けて
美術館で仰々しく「作品」といって展示する
本人の気持ちはお構いなしじゃないのか?
どうも、違和感を感じる
何をして美術作品と定義付けされるべきなのだろうか
鑑賞する人たちの勝手で決められているようでもある
それらしい説明書きと、美術館の展示スペースがあれば
美術品は容易く出来上がるのかもしれない
自分の名前をノートにただひたすら書き続けている作品
「親から自分の名前を書いて覚えるように言われる
しかし、最初に言われた目的を凌駕してしまっている作品」
それらしい説明ではある
そのままの説明でもある
説明が無ければ、ゴミ箱行きの落書きの紙にもなる
なんだろうね
美術・芸術・アートって…