明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

会話を楽しむには話題豊富なだけではダメ?

2017-05-04 23:30:28 | 今日の話題
会話が弾むというのは楽しい時間を過ごす秘訣である。だが話し相手によっては、話が全然発展せずにすぐに会話が途絶えてしまう。例えば「3億円も取られたんだって」とニュースを話題に持ち出しても、ワイドショーで取り上げる内容をただ聞いた通りに話すだけの人もいれば、ストーリーに独自の展開を加える人もいる。この差はなんだろうか。この、会話の面白さの必要条件はなんだろう。会話が弾むにはどうすればいいのか。私はその要件を考えてみた。

◯面白い話をいつも用意している
会話が発展する人は、常に新しい話題に発展してゆく「新たな方向性」がある。これは趣味の話で盛り上がったということとはちょっと違った、純粋に「話だけの」盛り上がりである。サッカーやバスケットやゴルフというようなスポーツについて話が弾むことはよくあるが、話題が自分の得意な分野というのでは会話が弾んでいるとは言えない。いつも面白い話を用意しているという人は物事を面白く考える癖があり、少しの笑いを爆笑に変える「笑いのツボ」という視点を持っている。だが会話が弾むためには双方向での会話が必要だ。面白い話をいつも用意している同士が会話をすることで、話がどんどん弾んでいく。だがこれだけでは会話が弾む要件としては心許ない。

◯人の思っても見ない事を考えている
常に一般的な常識とは違ったアプローチで考える。つまり「へぇー、知らなかったなぁ」という雑学の知識は今はインターネットで調べればわかることなので話が弾む要素としては低く、むしろ話題に切り込む方向が新しいことで話の世界がパッと広がってくる。会話が弾むという時には、面白い要素ばかりだけではなく新しい展開が必要ではないだろうか。同じ話でも人と違ったアプローチをすることである。話が弾むということは、50ー50(フィフティーフィフティ)の関係を前提とする、というか会話を続けることによって、そういう関係に近づいて来ると言える。

話が面白くて新しい視点で物事を考える人は、つまり会話の相手である自分にとって「話をしたくなる内容を提供してくれる」人である。興味がある内容であれば話もどんどん進んでくるし、会話が弾んでいるということは「楽しい時が持続する」と言う事である、当然次に会う時も会話が弾むことを期待するであろう。こういう時は話の内容よりもむしろ「楽しかった時間」の思い出だけが残る。つまり、自分と同じような話題へのアプローチをする人が「会話が弾む人」である。しかし同じアプローチをするだけでは会話は途中で終わってしまう。

同じようなアプローチから自分と違った答えを導き出す人が、本当の「会話を弾ませる人」と言えるのだと思う。本当を言えば、実は内容はどうでもいいとも言える。それよりも「考える事自体」が結局は人間にとって、一番楽しいのである。お互いに考え合い答えをだし合ううちに時間が経ってしまうというのが一番である。話を聞いているだけの時間は、会話してるとは言えないし、同じ意見でお互い意気投合するのは「もう会話する必要」が無い関係である。やはり友人関係で最も無害であり楽しいのは、互いに考えを述べあって対等に意見交換できる関係であろう。人生の中でこういう人を出来れば一人、あわよくば複数作って、酒を汲み交わしながら心置きなく喋りまくってみたいものである。

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