みかん栽培と、その周辺の四季

みかんの木を栽培しています。四季折々の周辺作業を紹介したいと思います。これを通じて交流できたらと期待しています。

あと三か月、スダチの実です

2009年06月30日 21時19分09秒 | みかん栽培
スダチの実です

9月下旬には、味を楽しめるようになるスダチ。
6月27日の姿ですが、まだ小さいけれど、基本的な形が出来つつあります。

スダチは土地柄との相性が良いらしくて、2004年8月に苗木を植えたのですが、
2007年には217個、去年の2008年には250個と、
実に予想外の多産な結果を与えてくれています。

こうなると、和食の豆腐屋やサンマに絞ってかける程度では、消化できません。
去年は、スダチ酒まで仕込む羽目になりました。
スダチ酒の味は、まずまずでした。
贅沢な悩みですが、もっと生かすすべを見つけなければなりません。

今年も、10月下旬のミカンの収穫に先駆けて、
いち早く楽しめるスダチ、その豊作に期待しているところです。

茶の木に移ったウメシロカイガラムシ

2009年06月29日 09時57分54秒 | みかん栽培
ウメシロカイガラムシ

6月14日のお茶の木の写真です。
お茶の木のすぐ上には、背丈の高い梅の木があります。
ウメシロカイガラムシは梅の木に発生しますが、6月にはいるとお茶の木にも移ります。どうもお茶の木の枝先が居心地が良いようです。
ここで大量に繁殖するようになります。

白いススのようなもので身を隠していますが、白く濃い部分がシロカイガラムシです。危険を感じるとジャンプして飛び散り逃げていきます。
6月ともなれば、新茶の茶摘みも終わっていますから、目くじらは立てませんが、
二番茶を摘む人たちにとっては、こうした虫害は厄介なことかと思います。

お茶の木で繁殖すると、その次はやたら草木に広がろうとするようになります。
ヤブカラシにつき、そのつるが巻きついた木々にも広がっていきます。
やがて隣り合わせたミカンの木にも移りだします。
時とともに消えるので、それ自体は大して問題はないのですが、
その活動が、ミカン本来のカイガラムシ、イセリヤカイガラムシやヤノネカイガラムシたちにとって生みやすい環境を準備してそうなので、この時期に一度は薬剤散布して駆除しています。本来のカイガラムシが繁殖しだすとミカンのスス病の原因になりますから。
6月27日に散布したスブラサイド乳剤は、カミキリムシ対策と兼ねてシロカイガラムシも対象としていたわけです。

散布の効果がどうだったかは、一週間後にわかります。
不十分ならその部分をもうひとたたきです。

戦いに負けた源頼朝の危機脱出-謡坂

2009年06月28日 12時18分56秒 | 南神奈川の自然

謡坂は頼朝が危機を脱出したところ

今回は、郷土の歴史の紹介です。
神奈川県真鶴町岩のバス停留所「謡坂」のすぐ向かいに石碑があります。
石碑は古く苔むして、読もうとしてもなかなか読めません。
「うたいざか」とは、なかなかしゃれたネーミングだと思いませんか。
この町にミカン畑があり、そこは帰り道によく通るところです。

源頼朝は、平家の打倒の旗を掲げたものの、初戦の石橋山合戦に負けます。
1180年8月23日、台風の中での戦いだったようです。
ざんばら髪になり、数人になり命からがら箱根の山に逃げたようです。
『平家物語』(卷第五 早馬)には、平家方の大軍が押し寄せせめたてられ、頼朝は7,8騎になるまで負けて、「大わらわにたたかいになって、土肥の椙山へにげこもり候ひぬ」と報告されています。
当時、この地は、湯河原・真鶴あたりは土肥実平の領地だったとのことで、
実平は、平家方の厳しい追討軍の探査から頼朝をかくまい、山中を逃げ回った後で、この岩海岸から遠く隔たった房総半島へ、頼朝を小舟で逃がしたということです。

命からがら逃げて、ここまで来た時に、ようやく「助かった」と確信したのでしょう。
実平が、これまでの無事を祝い、前途を祈ってこの坂道で歌い踊ったというのです。
しかし、ここから房総の対岸は、晴れた日に水平線にかすかに見えるくらいです。
小さな船でこぎ出す気など考えもつかない、なかなか危険な船出のはずです。
漁師の助けがなければ、いやあったとしとても渡れるものではありません。
しかし、実平は確信していたのでしょう。
前途にどんな危険や困難が待ち構えていたとしても、この数日間に体験した危険と比べたら、それ以下ということはないことを。
それで思わず、謡い踊りだしたくなったのでしょう。
それが語り継がれて、「うたいざか」の地名として残ったのです。

頼朝は、この危機を脱出し、ここ岩海岸から千葉に逃れることができたこと。
結果的に、味方となる兵力を集めることが出来きて、
それから源平の戦いが始まりだすわけです。

今回は、みかん畑のある故郷の残された、歴史のエピソードの紹介です。 


ミカンの枝でカミキリムシを見つける

2009年06月27日 18時23分57秒 | みかん栽培
カミキリムシをついに見つけました

ミカン栽培をしていると、6-7月はカミキリムシに要注意です。
今日(6月27日)、ミカンの木の枝先でついに見つけました。

そろそろ出合うんじゃないかなぁ、と感じていましたが、やっぱりです。
今日は、カミキリムシとシロカイガラムシ、サビダニ対策で薬剤散布をしていました。
散布をしながらミカンの木の枝先を注意していたところ、
案の定、カミキリムシが枝先にいるのをを見つけました。

カミキリムシの成虫は、内部での羽化とともに、周辺から飛んできます。
この時期にやってきて、ミカンの木に卵をうみ付けようとしています。
卵からかえった幼虫は、ミカンの木の基幹部分のトンネルを掘るように食い荒らします。
その為に、ミカンの木は根の養分を枝や葉へ送れなくなってしまい、
枯れてしまう場合が多々あります。
私も3本の木を枯らされてしまいました。
それ以来、カミキリムシに対する見方が厳しくなっています。
カミキリムシは、ミカン栽培にとって、木を枯らしてしまう許しがたい存在です。

今日は、今年初めてカミキリムシ3匹を見つけ、駆除できたのは、大事な成果です。

柿に実がつきました

2009年06月26日 20時42分39秒 | ミカン畑の周辺
柿の実の生育が始まりました

6月14日の柿の実です。
ミカンと同じく、柿もこの間に生理落果がありました。
樹勢にみあう数まで、自然の力で幼果が落果していきます。

柿は、ミカンほどには沢山の花は付けてませんから、
比較的に落果の数は少ないはずですが、
それでも当初の幼果の半分以下になっています。

写真は、その試練に耐えた柿の幼果です。
これから秋の成熟へ、柿の実の生育が始まります。

新ジャガの料理

2009年06月25日 20時17分32秒 | 畑づくり
新ジャガの蒸し焼き

6月14日に収穫した新ジャガイモですが。
これをどう料理するか、それが問題です。

複雑な料理は無理なので、もっとも簡単に蒸し焼きしてみました。
土鍋に入れて、火をかけるだけです。
熱を通り安くするために、横割りにしました。

表面はグラタンのように少しこんがり焼けますが、中はホクホクです。
これにケチャップをかければ、出来上がりです。

味はどうか。
もちろん美味しいです。
これで料理のレパートリーが一つ増えました。

間引き後のコマツナとホウレンソウ

2009年06月24日 20時15分08秒 | 畑づくり
間引きした後のコマツナとホウレンソウ

今年の第三次のコマツナとホウレンソウが、トンネルの中で生育しています。
ともにまずまずの生育ぶりではないかとみています。

これは5月31日に種の撒きしたものです。
第一回目が3月7日に種まきし、
第二回目が4月29日に種まきしています。
種まきしてから、ほぼ半月後になりますが、
6月14日に間引きと土寄せをしました。

前回の栽培では、ホウレンソウの生育が芳しくありませんでした。
原因は土壌の酸性化にあると推定しました。
したがって、今回は土壌の改善を重視しています。
事前に石灰を撒いて、酸性化しがちな土壌の状況を改善したつもりです。

ホップ・ステップまでは、まずまずの生育状況ですが、
収穫時にむけて、今後の肝心な時の生育が注目されます。

ミカン栽培とミミズ

2009年06月23日 20時06分12秒 | 日記
ミミズは貴重な存在です

ミカン栽培で、この時期は雨がなければ、夏草刈りに汗をかく時でもあります。
以前に、刈り取った草をみかんの木の根回りに置いてきたことを紹介ました。

今、その草をひっくり返すと、必ずと言っていいほどミミズに出会います。
以前はミミズを見ると、あまり良い気持ちはしなかったのですが…。
ミカンを栽培しだしてから、ミミズに対する認識が大きく変わりました。

ミカン畑は、土がどんどん硬くなっていきます。
雨水も浸透しにくいし、肥料も地表を流れてしまいます。
一般にそうした傾向があります。
その為に、春先には肥料を撒く前に、ミカン畑の土を中耕しています。

ところが写真のミミズがいる土を見てください。
土が、ぽろぽろになっています。
これなら水も浸透しやすく、肥料も吸収されやすくなっています。
土のこの改良は、誰あろうミミズがやってくれているのです。

人工的に硬くなった土を耕して、この土壌改良することもできますが、
そうすると、みかんの木の根先の毛根を傷めてしまいます。
ミミズは、刈り取った草を分解し、土壌の改良も併せて果たしてくれています。
毛根を全く傷めずにです。

「ミミズって、すごい」、これがみかん栽培していての実感です。
ミミズに対する評価が180度かわって、敬意を感ずるようになった最近です。

梅雨にぬれるミカンの実

2009年06月22日 22時22分21秒 | 
梅雨の季節、みかんが肥大を始める

6月21日は夏至、関東地方はまさに梅雨の空模様。
昨夜来の雨が続いて、木も葉にも雫をビッショリとのせています。

日曜農夫は、梅雨入り前に、ミカン畑の草刈を大体ひと回りしているので安心です。
この日は、早起きして朝の30分間、雨のわずかな切れ間をつかって、梅実の収穫をしました。
もともとはミカン栽培が中心ですが、この6月はやはり梅が主人公になります。
梅の木は主な木はたった1本なんですが、
6月初めからこれまでに、すでに20キロもの実を収穫させてくれています。
14キロの梅酒用と、6キロの梅干用につかいます。

なんといっても、当地は小田原の近くです。
梅干づくりは、広く各家庭でも行われているはずです。
数年前まで、「梅干なんて、年寄りくさい」とバカにしていた私でしたが、
いつしか、その年よりの仲間に入って、梅干づくりを楽しんでいます。
そこに、先人の暮らしの知恵を感じる、今日このごろです。

 梅熟す折にふれたる曇りかな (白雄)

あれっ、みかんを紹介するはずのつもりが、
いつのまにか梅の話に変わってしまいました。
雨の中、梅の山場の時でした。

梅の収穫の山場

2009年06月21日 16時37分56秒 | 
梅を収穫しました

6月21日、梅雨のわずかな切れ間を使って、梅を収穫してきました。
ここが、今年の梅収穫の山場に当たります。
午前6時半発、今回の目的は、梅の収穫の一点です。

東京は昨夜から雨音が続いています。
しかし、日曜農夫としては、なんのその、
わずかな可能性であっても探ります。
幸いことに小田原方面まで来ると、雨はほとんど上がっていました。
この分では支障はありません。
しかしそれは、雨のわずかな切れ間でしかありません。

午前8時半から作業開始。
再び雨が降り出すまでの、30分間の梅の収穫作業でした。
木はみかんも梅も、当然ですが、雨でビッショリとぬれていました。
チョット触るだけで雨雫が落ちてきます。
木の中で、梅の実は、ほのかに黄色味を帯びだしています。
収穫の時期に入りつつあることは、明らかです。

急げや急げ、雨が降り出す前の急ぎ働きです。
結局、梅の実を5キロ収穫することが出来ました。
意図した最小限の収穫作業を果たすことが出来ました。

これをこれから、
引き続き、梅酒と梅干に漬けこみます。

 葉がくれにありと思ほゆ実梅かな (高浜虚子)

ラッキョの簡単漬けが出来ました

2009年06月20日 19時40分22秒 | 日記
ラッキョの簡単漬けができました

5月24日に漬けこんだラッキョの簡単漬けが出来ました。
試食してみましたが、味は上々です。
もっとも自分で作ったものは、誰しも最高と感じることもあり、
早めに第三者の評価を確かめるようにしたいと思っています。

作り方は簡単で、ラッキョに氷砂糖と米酢をくわえて、
たかのつめを少々落としただけですが。
これだけで結構いけるんです。
ラッキョ自体とともに、漬け汁がまたいいんです。
水割りにすると、まずまずの味です。
中にはラッキョの匂いを嫌う人もいると思いますが、
食べてみると、実際に疲れた体をリフレッシュしてくれるのを感じます。

今はラッキョが旬ですから、八百屋さんで泥ラッキョが安く容易に手入できます。
是非一度、だまされたと思って、つくられることをお勧めします。
食品として売られているものより、はるかに美味しいですよ。

小田原温泉「八里」が、仕事のあとの楽しみです

2009年06月19日 21時19分21秒 | 南神奈川の自然
箱根・風祭の「八里」温泉

今回、6月14日の帰りにも利用させてもらいました。
以前にも「八里」は、去年10月5日のブログでも紹介させてもらってますが。

草刈など畑仕事で、ビッショリ汗をかいた後は、なんといっても温泉です。
近くにの箱根・湯河原には、良い温泉がいくつもあるわけですから。
ここまで来て、利用しないで帰る手はありません。
今回は、小田原温泉「八里」です。

箱根登山線の小田原から二駅目の風祭駅、そのすぐ近くにあります。
国道一号線沿いで、箱根の玄関口に「八里」はあります。
ミカン畑の作業が終わると、いつも帰りに30分の寄り道です。
ちょうど帰りの道筋にあるし、渋滞する箱根としては交通の便がよいので、
かなりの頻度で利用させてもらっています。

ここは、源泉温度が25.8度。加温しています。
アルカリ性の単純温泉で、無色透明無臭です。
効能としては、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩などに効くそうです。
入浴料500円。湯治場風の立ち寄り湯です。

疲れた体には、温泉は疲労回復には何よりです。
帰りの運転をしていると、いつもその違いを実感します。

今年も、梅干づくりをはじめました

2009年06月18日 21時25分41秒 | 
いよいよ梅干づくりの始まりです

本日、6月18日、今年の梅干づくりをはじめました。
6月14日に収穫した梅ですが、
まだ、青梅の状態だったので、
半分はすぐに梅酒用に仕込みました。
もう半分は、熟させるためにそのまま置いておくようにしました。

2,3日がたつと、家中に梅の香りが広がるようになりました。
梅の実も、青梅から黄色の半熟状態にかわってきていました。

今回は、5.4リットルの容器2つに、梅を各2k塩漬けにしました。
  塩は、18パーセントの360グラムです。
これでしばらく置いておきます。

梅干づくりは、6月下旬がシーズンです。
私の梅干づくりも4回目になりました。
小田原の近くなので、刺激には事欠きません。
多くの老舗が、立派な梅干をならべています。
それには劣るものの、自分で作ったものは、最高の味と感じます。

これから2,3週間、日曜ごとに梅を収穫して、
青梅は梅酒に、熟しだした梅は梅干し用にと、
さらに仕込みをすすめていきます。

ニンニクの茎に種球根がつきました

2009年06月17日 20時43分39秒 | 畑づくり
初めてニンニクを収穫しました

6月14日に初めてのニンニクを収穫しました。
去年の9月7日、台所にあった八百屋さんで買ったニンニクから芽が出ていたので、
ミカン畑のすき間のミニ菜園に植えておいたものです。
それから9か月がたちました。
ずいぶんと長い生育期間でしたが、とにかく立派なニンニクが収穫できました。

今回、収穫していて新たな発見がありました。
枯れた茎の途中の部分が、やけに膨らんでいるのに気がつきました。
その部分の皮をむいてみると、中から紫色の球根のようなものが出てきました。
初めて見るものですが、どうやらニンニクは茎の途中に種球根をつけるようです。
不思議ですね、こんなことは初めて目にすることです。

今年の秋には、この球根を植え付けてみようと思っています。

新ジャガイモの初収穫です

2009年06月16日 19時56分29秒 | 畑づくり
新ジャガを収穫しました

6月14日の主題は梅の収穫でしたが、同時に新ジャガの収穫でもありました。
ジャガイモは「男爵」、3月2日と7日に種イモを10個植え付けしました。
それから3ヶ月がたって、茎と葉が枯れはじめたものがではじめました。
それは蓄えられた養分がジャガイモに移った印で、収穫時期のサインです。

今回は、試しとして2株を収穫しました。
1株は、大3個と中4個、小2個。もう一株は、大4個と中2個、小2個でした。
素人栽培でもこれだけの収穫を得させてくれます。
3ヶ月間の栽培期間で、種イモ1個が、その6倍から7倍のジャガイモを収穫させてくれます。驚くべき作物です。

ジャガイモの原産地は、南アメリカのアンデス地方です。
おそらくインカ帝国の基礎的食糧ではなかったかと思います。

たった3ヶ月で収穫できることは、サトイモの9か月とは大違いです。
歴史的にも飢饉の時に、飢餓に苦しむ人々を、救う役割を果たしてきたことでしょう。

どうやら素人農夫にとっても、季節と収穫の喜びを実感できる栽培の、定番中の定番の作物となったようです。