燕たちの憂鬱

ここ神宮の杜では、今宵も燕たちの溜息まじりの歓声がこだまする!

反動

2007-07-30 08:51:18 | 徒然
昨日の参院選は、事前に予想されていた通り、自民惨敗民主躍進という結果となった。


2年前の衆院選における自民党の地滑り的大勝の反動だろう。
「小泉劇場」と呼ばれたあの時とはまったく逆の風が吹いた。年金の納付記録漏れという爆弾を抱える中、相次ぐ閣僚の不祥事、毎度おなじみの政治と金の問題と、自民党にとって不利な材料を、一般大衆(実は政治にあまり関心がない方々)にわかりやすく伝えることに徹した、民主党の戦術の勝利といったところ。大衆心理誘導で後手に回った先の衆院選の教訓が生かされた形だ。生きるのに精一杯の大部分の選挙民にとって、興味の対象は、憲法改正問題なんかじゃなく、年金問題なわけですよ。個人的には、木を見て森を見ない、そういう庶民感覚は大いに問題有りと思ってるけど。そういう人種が大部分である以上、争点を一般大衆にもわかりやすい形にするというのは、選挙戦を優位に進めるうえで、ある程度やむを得ないことなのかも。
さて、民主党にしても手放しで喜んでばかりもいられないでしょう。なにせ今回大勝の原動力は、ひとえに自民党の失策によるものなわけで。
今回の年金問題が象徴しているが、諸悪の根源は、国民の利益でなく自己の利益のみを追求している、霞ヶ関の高級官僚であることは、誰の目から見ても明らか。その年金問題が明るみに出たのは、実は、(解体に追い込まれたくない)社会保険庁がしかけた、法案成立を阻止するための、自作自演の自爆テロだったとの噂も有る。民主党には、選挙戦で公言してた通り、霞ヶ関の官僚主権から国民主権へ、民主主義の実権をぜひとも取り戻してほしいものである。

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