みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

ヘタゴラスイッチ

2012-04-23 16:27:14 | 日記

アカン、ヘタレのスイッチが入った。

今日はヘタレてま。

眠いである。ヒタスラ眠いである。

昨日は宇陀の仏教壮年会の年度初総会が上忍の里、当寺で催された。法話の時間もあるので、仏教壮年会の集いでもある。

拙僧も来賓挨拶を頼まれてスピーチした。だった数分間だが、あーでもない、こーでもないと仏華を生けながら まとまったのが夜中の三時半だった。

効率わるいす(^_^;)

挨拶よりも、すこしでも仏教の集いを楽しんでもらえて、興味が深くなる筋書きにした。

来賓じゃなく、ホストに撤した。ブッダホスト。

「もてなし」

~をもって~をなすの簡略が 「おもてなし」

阿弥陀さんやお釈迦さんの気持ちをもって、仏道によらんとする人に接待をなす。

教化とか説法より「好きになって手放さない」ものを 持ち帰って頂きたいので、こころを込めて「もてなす」

もてなしきったら、睡眠不足と疲労がドッと出てきた。

しかし、夕方からはIさんちの三逮夜だ。

ここは踏ん張らないととパワーを込めて、かつ丁寧に読経する。

しかし疲労と睡魔は強烈で、読経途中七回ほど意識が飛んだ。

気づいたら通常25分のお経が、35分を超えていた。
説法や仏教用語の解説をして、約70分の逮夜参りを終えた。

疲れてるから熟睡出きるかと思ってたら あに図らんや2時に寝て5時に目覚めた。

オッサンは寝る体力が無いと浪花エキスプレスのシミちゃんが力説していたのを思いだす。

寝るのにも体力が要るのは医学的に証明されていると知ったのは数年前である。図らずも オッサンは三時間しか寝れなかった。

でもって、今日はまだまだ眠い。

でもって天候不順。里は靄って15℃。京都は晴れてて22℃。東京は小雨で17℃。
寒いのか、温かいのか、ワカラン。オマケにどえりゃあ眠くてタマランだぎゃ。
今夜こそ、絶対 熟睡しちゃる。

今日はアンマリ難しい話しせんといてーー

「にんげん(毛)だもの」 by みうらじゅん!

2012-04-23 15:32:52 | 日記
先週号 続き。

木曜日は午前中 アポ取りと雑用。午後一番は嶋ちゃんとこへ双子グッズをもらい受けに行く。

嶋ちゃんは独身と思ってたら、結婚していた。

「子供はオランだろう?」と決めつけたら、「シツレイな!おりまっせ」「二人も。ついでに双子でんがな!」

ヤッターマン

「うちはこんど、孫が双子が生まれるねん」

で、行き場に困っていた嶋ちゃん双子グッズと双子専用ベビーカーの譲り受けが 決まった

うれしーーーーぃ

もらいに行ってビックリ!ちょうナイスな双子専用ベビーカー

シッカリした作りにカラフルなデザイン。かつ、双子専用ベビーカーなのに超軽量。言うことなし。

アリガトウゴザイマス

引き取り完了後、国会。
夜はさいたま市の婿んちへ双子グッズを引き渡しに行った。

金曜日午前中は 情報収集に費やして、午後からはチャラン・ポの小春ちゃんにプレゼントを手渡しする。
プレゼントは「地獄」の絵本。

この絵本は地味ながら廃本にならず、35年間売れ続けている。子育てに困る漫画家主婦が、この地獄絵本を読み聞かせたところ効果バツグンで、しつけが容易くなったと漫画に書いて現在、本年4万部のスマッシュヒットしてるらしい。

地獄について詳しく、かつ日本全土に普及させたのは「源信和尚・げんしんかしょう」さま。

この源信和尚さまが「往生要集」という、極楽&地獄のガイドブックを執筆・編纂なさったおかげで 今もって仏教が日本文化に浸透している。

この絵本を好物・八重洲ブックセンターで入手したが、ビカリと後光を放っていた本があった。

みうらじゅん尊師の「マイ仏教」


みうらじゅん尊師は拙僧が目指す「みんなの僧」の大先達だ。五木寛之さんを「みんなの大僧正」とするとみうらじゅん尊師は 一般の人に仏教や仏像の真髄を分かり易く・面白く伝える勧進聖(かんじんひじり)のような存在だ。地獄の絵本とみうらじゅんさんの「マイ仏教」を八重洲ブックセンターて購入した。

金曜日、東京から上忍の里へ戻る車中に「マイ仏教」を笑いを堪えながら、腹をよじりながら、ヘラヘラニタニタしながら一気に読んだ。

天才だ。みうらじゅんあまりに 説得力があって凄まじい。

笑えて頷く。

僧籍があるかないかの違いで、明らかにみうらじゅんさんはお釈迦さんフリークで仏教ファンで仏像ストーカーである。

島田雅彦さんも似たスタンスだが、みうらじゅんさとの一線はアカデミック。
島田雅彦さんの「無宗教」 という偏屈な新書とみうらじゅんさんの「マイ仏教」併せて読んで見て下さい。

笑えて 頷けて 納得するが、実は既存仏教や僧侶に対して辛辣でもある

僧侶や住職になりたくて仕方なかったみうらじゅん尊師。

仏と成れるに、敢えて成らずに「菩薩」として菩薩さまが「菩薩行」を成すのと同じように、僧侶や住職に成らずに、お釈迦さんの教えを広めるみうらじゅんさんもやはり、本当の「みんなの僧」そして、先達。

成れないのではなく、敢えて成らない。Eaglesのデスペラードやね。「成らず者」

拙僧のブログ読者には是非読んでもらいたい「マイ仏教」。そばに参考書として島田雅彦さんの「無宗教」があれば尚分かり易くなる。
子どものしつけに悩んだら「地獄」の絵本。

だが、チャラン・ポの小春ちゃん、絵本一読して曰わく「小さい子にはどぎついすよっ!ドン引き間違いなし!見せたおじいちゃんのことキライになるす。うん!」との事なので、年齢指定した方が良さげな絵本でもある。
源信和尚編纂の原本「往生要集」自体が大人向けの内容なんで宜なるかな。小春どの、ご指摘有り難く存ずるm(_ _)m おじいちゃん、孫たちにはキラワレたくナイス。

「無宗教の国、日本」と呼ばれて久しいが、見方を変えれば日本人に取って、仏教や神さまは空気や水と同じで、あまりにも近しくてかつ、必要不可欠だけど日頃は誰も有り難く思わない存在と昇華したのかもしれない。

有り難いものを、平身低頭して有り難がらないで、もっと見直に楽しもうみたいな みうらじゅんさん。
ゆるキャラも見捨てられた地方の祭りも みうらじゅんさんがスポットを当ててフォーカスした。

それは紛れもなく、浄土宗の大哲で開祖「法然さん」の「一遇を照らす」に他ならない。

ちなみにみうらじゅんさんは浄土宗系のジャクソン系学校の出身。

ジャクソン系という新語もみうらじゅん尊師作とのこと。ミッション系に対抗すべく新語作り。

まっ、天下一品ですわ、みうらじゅん

ぼうさんだもの にんにんだけろ

2012-04-23 10:40:22 | 日記
忙しい であった。

只今、近鉄京都線で京都に向かい、京都経由で東京に向かう西ノ京・薬師寺用の駅通過なう

先週号の水曜の午後からリプレイ

前出の嶋ちゃんらとのランチミーティングの後 東京フォーラムに移動、相田みつをさん関係者と打ち合わせ。
相田みつをさんの書や詩で書かれた言葉を 違う要素とコラボレーションして出来うる可能性について 話し合いをした。

その後、こ難しい別件をガイディングして、夕方からは「池坊保子」さんの「古希と政治活動15年を祝う会」に参加する。

池坊保子さんは言うまでもなく、お花の池坊家元の奥さんであり、六角堂頂法寺の住職を支える坊守りさんであり、公明党の重鎮議員である。

六角堂頂法寺は聖徳太子の創建で、六角堂では後に「浄土真宗」の開祖・親鸞聖人が95日間参籠し、開宗するきっかけを掴んだ場所でもある。

誕生日兼古希祝い兼政治活動15周年と言うこともあり、作家の渡辺淳一さんを始め、著名政治家総出演と言う晴れ晴れしいというか、濃いぃ濃いぃ人たちの集まりとなった。

冒頭の挨拶は公明党の山口なつお代表。

拙僧は公明党では無いが、山口なつお代表の大ファン。賢いし、弁舌爽やか、内容簡潔明瞭、筋も通り、歴代の公明党代表とは違うスマートな人だ。

中身はスマートだが、ルックスは拙僧の住む 上忍の里顔で 良い意味田舎くさい。その温度差が また好感度を上げる。

善人面ではなく、好人物である。

この日のスピーチも絶品で、政治家のスピーチとしては超一流だと思う。東大法学部卒の英才で弁護士資格も持つが、同じく弁舌達者な仙石氏や枝野氏には何か「灰色の雲」を感じる。

次は安倍晋三元総理。ペチャペチャと舌を持て余したしゃべり方は相変わらずだが、突然責任放棄の事は遠い過去のようにスラスラとスピーチしていた。結構ユーモアもあり、アレだけの失態をしてながら失墜してない底力を垣間見た。
続いて鳩山由紀夫元総理。「え~、毎度お騒がせいたし、このような寿ぎの場で、スピーチしてる場合かと、お叱りが聞こえるような……」との話し出しに 笑いと失笑に会場は包まれた。
悪い人ではないが、結果悪い方向に日本を向けるので、超要注意人物だ。

その後も、伊吹元文科相や現平野文科相、川端総務大臣、樽床幹事長など、そうそうたるお歴々のスピーチが続く。

その中で気になったのは、谷垣自民党総裁の不思議と前原民主党政調会長の重厚さだ。

拙僧は会場では谷垣さんの直ぐそばに居て、彼の人物としてのポテンシャルをビンビン感じていた。さすがに自民党総裁になるだけの人物だと内心、感心していた。

しかし、いったんスピーチが始まると、オーラも説得力も無い。内容も普通だ。誤謬や齟齬は無いが無味無臭のスピーチだ。

面白くない。

政権を奪還するいやらしさとかギラギラ感がない。
きっと、真面目なんだこの人。

総じて人物としての余白が無い。楽しい楽曲や素晴らしい書画には絶妙の余白があるが、それが無い。大人物は大概、白と黒とのコントラストが強烈だ。

それに比べ、前原民主党政調会長はユーモアもだいぶ達者になり、かつ重厚に成長した。

民主党にはNO!だが、前原さんは政治家として 立派になった。

やはり、権力を手中におさめた凄みと自信に溢れている。

明らかに政権党以前とは違う。

ソンナモンナンダナ ふーん(-。-)y-゜゜゜

そんなこんなを思いつつ、式は乾杯となり 尊敬する作家・渡辺淳一翁のご発声となった。

作家と言うよりは、人生の先輩として、人生の達人として、男のあり方の見本として尊敬、崇拝している。
これが最後の居合わせかも知れん。

会場を見渡すとSONY時代の大恩人で大先輩のGさんがいた。いまGさんは音楽事業者協会の偉いさんである。その代表の一人として参加されてるのであろう。
つまむものを皿に見つくろってGさんのテーブルに持って行った。

Gさん「おー、おまえか何しとるんだ?何でここにいるんだ?」

確かに…

拙僧「実は、これこれ然々で、云々…」

Gさん「そうか!相変わらず不思議なオトコやなー」
確かに… 音楽、仏教、政治のいずれにも顔出し、用を成す訳だから、不思議ちゃんである(不思議オッサン)。

忍者ではないが、忍者的ではある。隠密ではないが、隠密的ではある。

誰の為に?

もはや雇い主も主君もない、忍者で隠密だ。

隠密ノンプロフィットオーガナィザーである。隠密特定非営利個人事業者ちゅう、こってす。

非営利だし、非効率だが、こんなオッサンがおっても差し支え無いだろう。

自分の興味や探求心の為に働き、拙僧を面白がってくれるみんなの興味の為に動いているのかも知れん。
会場には日本総研のAさんも来場している。Aさんとは彼が大学生の時からの知友。

拙僧が大好きな政策投資銀行のモニタンこと藻谷浩介さんも今春から日本総研に移ったので、藻谷さんAさんらと会食しようと約束した。

ゆく川の水は もとのところに留まれない。

どんどん流れて、どんどん変わってゆく。

そして人間は必ず「肉体に別れを告げる日」が必ず 来る。

やっぱ、いろんなこと知りたいし、やりたいし、反抗したいし、愛したいです。
「半僧半忍」は「半信半疑」に似ていてる。

世の中で頑張ってる人を信じつつ、したり顔の世間を疑いつつ生きて行く。

これがいいのだ。