みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

ぼうさんだもの にんにんだけろ

2012-04-23 10:40:22 | 日記
忙しい であった。

只今、近鉄京都線で京都に向かい、京都経由で東京に向かう西ノ京・薬師寺用の駅通過なう

先週号の水曜の午後からリプレイ

前出の嶋ちゃんらとのランチミーティングの後 東京フォーラムに移動、相田みつをさん関係者と打ち合わせ。
相田みつをさんの書や詩で書かれた言葉を 違う要素とコラボレーションして出来うる可能性について 話し合いをした。

その後、こ難しい別件をガイディングして、夕方からは「池坊保子」さんの「古希と政治活動15年を祝う会」に参加する。

池坊保子さんは言うまでもなく、お花の池坊家元の奥さんであり、六角堂頂法寺の住職を支える坊守りさんであり、公明党の重鎮議員である。

六角堂頂法寺は聖徳太子の創建で、六角堂では後に「浄土真宗」の開祖・親鸞聖人が95日間参籠し、開宗するきっかけを掴んだ場所でもある。

誕生日兼古希祝い兼政治活動15周年と言うこともあり、作家の渡辺淳一さんを始め、著名政治家総出演と言う晴れ晴れしいというか、濃いぃ濃いぃ人たちの集まりとなった。

冒頭の挨拶は公明党の山口なつお代表。

拙僧は公明党では無いが、山口なつお代表の大ファン。賢いし、弁舌爽やか、内容簡潔明瞭、筋も通り、歴代の公明党代表とは違うスマートな人だ。

中身はスマートだが、ルックスは拙僧の住む 上忍の里顔で 良い意味田舎くさい。その温度差が また好感度を上げる。

善人面ではなく、好人物である。

この日のスピーチも絶品で、政治家のスピーチとしては超一流だと思う。東大法学部卒の英才で弁護士資格も持つが、同じく弁舌達者な仙石氏や枝野氏には何か「灰色の雲」を感じる。

次は安倍晋三元総理。ペチャペチャと舌を持て余したしゃべり方は相変わらずだが、突然責任放棄の事は遠い過去のようにスラスラとスピーチしていた。結構ユーモアもあり、アレだけの失態をしてながら失墜してない底力を垣間見た。
続いて鳩山由紀夫元総理。「え~、毎度お騒がせいたし、このような寿ぎの場で、スピーチしてる場合かと、お叱りが聞こえるような……」との話し出しに 笑いと失笑に会場は包まれた。
悪い人ではないが、結果悪い方向に日本を向けるので、超要注意人物だ。

その後も、伊吹元文科相や現平野文科相、川端総務大臣、樽床幹事長など、そうそうたるお歴々のスピーチが続く。

その中で気になったのは、谷垣自民党総裁の不思議と前原民主党政調会長の重厚さだ。

拙僧は会場では谷垣さんの直ぐそばに居て、彼の人物としてのポテンシャルをビンビン感じていた。さすがに自民党総裁になるだけの人物だと内心、感心していた。

しかし、いったんスピーチが始まると、オーラも説得力も無い。内容も普通だ。誤謬や齟齬は無いが無味無臭のスピーチだ。

面白くない。

政権を奪還するいやらしさとかギラギラ感がない。
きっと、真面目なんだこの人。

総じて人物としての余白が無い。楽しい楽曲や素晴らしい書画には絶妙の余白があるが、それが無い。大人物は大概、白と黒とのコントラストが強烈だ。

それに比べ、前原民主党政調会長はユーモアもだいぶ達者になり、かつ重厚に成長した。

民主党にはNO!だが、前原さんは政治家として 立派になった。

やはり、権力を手中におさめた凄みと自信に溢れている。

明らかに政権党以前とは違う。

ソンナモンナンダナ ふーん(-。-)y-゜゜゜

そんなこんなを思いつつ、式は乾杯となり 尊敬する作家・渡辺淳一翁のご発声となった。

作家と言うよりは、人生の先輩として、人生の達人として、男のあり方の見本として尊敬、崇拝している。
これが最後の居合わせかも知れん。

会場を見渡すとSONY時代の大恩人で大先輩のGさんがいた。いまGさんは音楽事業者協会の偉いさんである。その代表の一人として参加されてるのであろう。
つまむものを皿に見つくろってGさんのテーブルに持って行った。

Gさん「おー、おまえか何しとるんだ?何でここにいるんだ?」

確かに…

拙僧「実は、これこれ然々で、云々…」

Gさん「そうか!相変わらず不思議なオトコやなー」
確かに… 音楽、仏教、政治のいずれにも顔出し、用を成す訳だから、不思議ちゃんである(不思議オッサン)。

忍者ではないが、忍者的ではある。隠密ではないが、隠密的ではある。

誰の為に?

もはや雇い主も主君もない、忍者で隠密だ。

隠密ノンプロフィットオーガナィザーである。隠密特定非営利個人事業者ちゅう、こってす。

非営利だし、非効率だが、こんなオッサンがおっても差し支え無いだろう。

自分の興味や探求心の為に働き、拙僧を面白がってくれるみんなの興味の為に動いているのかも知れん。
会場には日本総研のAさんも来場している。Aさんとは彼が大学生の時からの知友。

拙僧が大好きな政策投資銀行のモニタンこと藻谷浩介さんも今春から日本総研に移ったので、藻谷さんAさんらと会食しようと約束した。

ゆく川の水は もとのところに留まれない。

どんどん流れて、どんどん変わってゆく。

そして人間は必ず「肉体に別れを告げる日」が必ず 来る。

やっぱ、いろんなこと知りたいし、やりたいし、反抗したいし、愛したいです。
「半僧半忍」は「半信半疑」に似ていてる。

世の中で頑張ってる人を信じつつ、したり顔の世間を疑いつつ生きて行く。

これがいいのだ。


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