野草の食べ方をいろいろ教えている時
ドイツには蕗はあるか?という話になった。
しばらくしてから蕗によく似た植物が有ると言って来た。
調べてみると、キク科フキ属で日本の物とは同族別種だが有るようだ。
毒性が有るので食べてはいけないらしい。
でも、毒というのはピロリジジンアルカロイドというもので
日本ではアク(水溶性)と言っているものと同じだ。
日本は昔から食用とされており、害の報告は無いという。
それは、しっかりあく抜きする食文化と、
一度に大量摂取したり、長期に食べ続ける物ではないからか。
それに、蕗の薹 茎 葉は食べるが、根は食べない。
家の場合。
庭に二種類自生している。
蕗の薹の形で、丸いのが野蕗、細くアクが強い。
茎は5㎝くらいに切って水にさらし、塩茹でしてから再び水にさらす。
醤油と少しの酒で煮る。好みで味の素少々入れても良い。
蕗の薹ちょっと細長いのが、大きめに育ちアク少ない。
茎が太いので、10cmほどに切って水にさらし
塩で板摺してから、1,2分茹で水にとって半分にしながら皮をむく。
これはそのまま水につけておいて保存しながら色々使える。
春巻きの具、煮物、炒め物、甘く似て五目寿司の具・・・
栄養価は蕗の薹が高いようだ。しかも美味しい。
葉は若いものは、茎よりしっかりアク抜きして煮物等。
天婦羅ならそのままアク抜きしないでも大丈夫。
嬉しいことに、アレルギー 特に花粉症に効くらしい。
蕗は
冬から春に向かって体の調子を整え、効能も沢山ある。
特に私には
呼吸器系の機能を円滑にし、気管支粘膜の炎症を鎮める。
よって痰切り、咳を鎮める。
要するにのどに良いというのが嬉しい。
でもそんなことより、美味しい食べ物というだけで十分。
ドイツで良く調べて、少しづつ試してみることを勧めた。
報告を楽しみにしている。