十の想ひを一言でのべる

万斛の想い
・・・
語り盡せるものか

あれから 4 『 浪漫 』

2014年06月17日 | 想ひ (あれから)


あれから 4


時間

時の流れは 人の気持ちを変えてしまふ
気がついてみると 遠い夢となっている

 「 東京スタイル は、似合わない」
六本木の あの空間に私は存する処がなかった
私に 六本木で存する時間はなかった
あの空間に流れる時間は 私には 似合わない
異質のものだ
でも 反発するわけでなく 挑むわけでもない
ムキ にもならない
曾てのやうに・・・
・・・昭和56年3月15日  流行の六本木にて

西村博之君の結婚披露宴に参加した
ところが なんと
こんな身近で まさか  『 東京スタイル 』 に 浸からうとは

この空間に私は居る所がない
この空間に流れる時間は私に似合わない
一般的儀礼も、所謂  『 付合い 』 も 投げ出したいほどに

私にとって、
自由はどの空間のどの時間に存在するのか

来たる日、
私はきっと自由となって

東京スタイルもない 世間もない
安心した時間の中に居るだらう

がしかし
私はその場所で果して

吾 轍 を懐かしく眺めることができるだらうか


過ぎた時間と曾ての私

「 消えた空間と過ぎた時間 」
時間の経過は 空間をも変えてしまった
曾 私が存在した空間は 時間の経過と共に存在しない
存在したのは 瞬間に於ける空間であり
瞬間の私であった
過ぎた時間は 限りなく 無い
光の能力をもってしても 曾の私を確認はできない
消えた時間は 光をもってしても 追いつけない
・・・昭和56年 (1981年 ) 3月15日


負け残る

伝統を継承するべくか 社会に委ねるか
順するか 逆するか
・・・・・
私は 正統だった


・・・ 
あれから 5 『 不孝 』 に 続く


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