およばぬことと あきらめました
だけど恋しい あの人は
ままになるなら 今いちど
ひと目だけでも 逢いたいの
・
別れた人を 想えば悲し
呼んでみたとて 遠い空
雨にうたれて 泣いている
花が私の 恋かしら
・
はかない夢に すぎないけれど
忘れられない あの人よ
空涙の セレナーデ
一人泣くのよ むせぶのよ
・
昭和35年(1960年)
井上ひろし
我家のベランダの おりづるらん
今年も亦
可憐に咲いた
雨男
「あんちゃんの誕生日、いつも何もないな」 と、妹
「あんちゃんが生まれた時は 大雨じゃった」
「雨男ないんじゃ」 と、母が呟く
バースディ に ケーキ を食べる・・なぞ
つくづく、エンが無かった
左官職人の親父
「雨が降ると仕事にならん」 と、
梅雨時は仕事に出なかった (ツユドキハ)
今も変わりはしない・・と、母が嘆いた
・・・
斯の想い出すらも
遙かなりし今
梅雨
今日も、亦 雨
・・・
誕生日がくる