法円坂の
国立大阪医療センターに 倅を見舞う日々の中
2011年7月17日の帰り道
偶々
遭遇したる景色である
2011年6月14日 深夜
「ヤバッ」
・・・と、発し突然倒れたる倅
それは、其の日の仕事を終え
会社の同僚と共に、食事最中での出来事であった
救急車の中での呼びかけに対し、一度は頷いたそうな
然し、それっきり意識は無くなったという
くも膜下出血
夫れも、最重度の症状との事
急を聞いて駈つけたるも
唯々、茫然とするのみであった
絶望の想いの中に
手術は巧くゆき、命を取り留める
「生命力があったのだ」
・・と
どれだけ安堵したことか
然し
脳内の出血は眼底にまで及び、瞼は閉じた儘開かない
「未だ未だ、予断を許さない」
・・・と
そんな
不安の想いのつづく中で見た
感慨深い景色である