私、希少がんP-net患者です

1996年に膵臓手術時は病名も不明。
膵内分泌腫瘍は10万人に一人の希少がん。
通称名 P-net(ピーネット)

血糖コントロール

2019年12月01日 | 闘病記
こんばんわ。
またしても更新するのが遅くなって広告表示されてしまいました(汗)

11/6から糖尿病教育入院して11/23に退院してまいりました。
予定では2週間のはずでした、予定外にコントロールが難しかったんです。

初日のお昼から病院からの治療食を食べたのですが、失敗したかな~と思いました。
ずっと三年間もの間糖質制限してきて、いきなり今日から普通にご飯を食べ始めるという事がとても抵抗があって。

血糖値を上げるのは糖質が主ですから糖尿病なら低GI食品(血糖値の上昇が緩やかな食品)などを摂るべきだという思いが根強くありますが
病院で提供されるご飯は真っ白い白米なので野菜などの繊維質のものを先に食べてからでなければ口に入れることもできませんでした。
朝は小さめのロールパンが3個。マービーのいちごジャムがついています。
甘いものが好きな人はそれを喜ぶそうですが甘いものが好きではない人にもジャムは必ずついてきます。
マービーというのは糖尿治療に良い作り方をしているものなので血糖値に問題はないのだそうですが・・・?
他にも白米のおかずにカボチャの煮物、ポテトサラダという日もありました。

これがこの病院の治療の仕方なんだからここでとやかく言っても何も良いことはない。と何度も頭の中で念じるように食事をしました。
そしてインスリンを使いながらも高血糖が続く日々。
やっても良いのならご飯を半分残したい。と言ってみました。
返事は、血糖コントロールをすることが難しくなるので出た食事はできるだけ残さず食べてください。

数日経ったころから微熱が出るようになり軽い頭痛もあり体がだるくなりました。
病院ではインフルエンザに対してとても慎重になっていてまず最初に誰か熱のあるような人と接触はなかったか?聞かれました。
誰も面会には来ませんが、検査などで外来に行くときのエレベーター内でひどく咳き込む人がいた事を伝えると翌日インフルエンザの検査をされました。
結果は陰性です。
微熱が無くなれば良かったのですがまだ続いていてずっと気怠い状態でした。
翌日の尿検査で尿糖4+‼ 炎症と細菌も反応があり尿路感染症だということが分かりました。
インスリンをたくさん使っても尿に糖が排出されて細菌感染してしまったのです。
ここでまた私の脳内では糖質が良くない。と考えてしまいます。

病棟で担当の先生が尿路感染症に抗生剤を処方してくださって徐々に回復傾向に向かうのですが
その抗生剤も1週間飲み続ける必要のある薬。それで症状が消えたとしてもまた尿糖が多く出てしまって感染症が起こらないとは言えません。
食べる糖質を減らすという考えに至らない理由は何なのでしょう?
糖尿病治療にも個人差があるでしょうし治療法にも多様性があっても良いのではないか?
機械のようにこれだけ食べたらインスリンがどれくらい必要かが一定な人の方が少ないと思うんですけど・・・?

もう、一日でも早く退院できるように思うことがあっても口に出さないようにしていました。
すでに微熱が出ている間、高血糖状態であったためコントロールが進まずインスリン量はとても多かったです。
血糖値を下げるにはインスリンを多く使う事。と勉強してきている先生方には糖質量を加減するなどという考えはないのです。

考え方が合わないと思いながらこの病院に入院したのは手術の可能性があるからです。
肝臓に再発腫瘍が複数個ある現在、元の通院先では手術はできないとの判断でしたが
今入院している病院内にいる膵内分泌腫瘍の専門医の先生は分子標的薬スーテントで腫瘍が小さくなるとか数が減少するなど良い反応があれば手術もできる可能性はあるとおっしゃったのです。
ただ、開腹手術をする場合には血糖コントロールは必須のもので術後の回復にも大きくかかわる事なので同じ院内での糖尿病治療を急ぐようにと指示されての事なのですから今ここで治療をやめるわけにはいかないのです。

退院前の三日間いつも夜中に低血糖症状が起こりました。
寝ていて、ふと目が覚めてなんとなくトイレに行き、ベッドに戻るころに身体がごわごわ、わなわなしてきて
なんとなく変だな~と自分で血糖値を測ると85。普通の人なら問題のない数値ですが指先も震え始めます。
一番低い数値の時が72でしたが、私は糖質制限をするよりも以前のインスリン注射時代にも血糖値100程度でも低血糖と同じ症状が出ていました。

ナースコールを押して看護師さんに説明してグルコレスキュー(ブドウ糖)をもらいます。
初めてグルコレスキューを口にしたときは、あまりの甘さに喉のわき辺りがぎゅむっと縮むような感じがしました。
口に入れてから15分程度経ってもう一度血糖値を測定し数値が改善し低血糖症状もなくなっていれば対処はそれでよいのです。
が、すごい矛盾にしか思えません。
インスリンを使いすぎて低血糖になっているのにそれに対処するためにブドウ糖を飲まなければならない。
これが三日も続きましたらさすがに家に帰るのが怖くなりました。
納得のいくインスリン量をきちんと決めてもらえなければ困ると看護師さんに言うと
やっと病棟内の教授先生がカルテを見直してくれてインスリン量をかなり少なく決めてくれました。

風邪や細菌感染などはシックデイと言い症状によっては食事量が変わってしまうことや血糖値の乱高下もあるそうですが
私の場合は長く糖質制限をしていた事もコントロールを難しくした一因だったのかもしれません。
そうしたことから考えると糖質を全く摂らないというような極端な糖質制限はやりすぎであったのだろうと思います。
今後は食前の血糖値と打つインスリン量を考慮して食べる糖質量を加減するくらいは必要なのではないか?と思う訳です。
そのくらい私にとって糖質制限のメリットは根深いんです。

明日は胆肝膵の外来日です。
ずっと体調が不安定で飲めなかったスーテントをたぶん再開することになると思います。
その際先生にお願いしようと思っていることが一つあって、スーテントを飲む間隔。基本一日おきに飲むように言われていましたが私の希望としては3日から5日くらいの間隔をあけて飲んでみたいです。と言ってみるつもりです。
さて、先生の反応はいかがでしょうかね~?