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整備手帳  尾崎 剛と北海道の四季とオートバイ

カワサキ650RS W3のスカイブルーは
故郷・四国の夏の空色
いつまでも、19歳の夏を忘れないように

大根磨き 650RSの純正マフラー

2014年07月26日 | カワサキ 650RS W3

650RS W3の純正マフラーです。

やや長めのキャプトンマフラーで、形が大根に似ていることから通称「大根マフラー」と呼ばれているそうです。
左が太くて右(排気方向)にむかってやや細くなっている形状が大根そっくりです。

この純正マフラーは音が静かで見た目もやや不格好なため、あまり人気がなく
現存するほとんどのW3は、絶大な人気を誇った前モデル「W1SA」のマフラーに換装されており、純正マフラーはほとんど見かけることがありません。

私のW3もまたW1SAのマフラーに換装されています。
とてもいい音を出します。

ただ、W3特有の「トトントントントン・・・」というエンジンサウンドも楽しみたい。

W3の開発者はサウンドにとことんこだわたったという逸話が残されていて、
開発者こだわりのW3純正マフラーを、ぜひとも装着したいと思っていました。

また、私の持論
「オートバイは純正こそがもっとも完成度が高い理想の形」
この考えにも沿った形となります。
(電装系は必ずしもそうとも言えませんが)


大根です。
コンパウンドの種類を変えながら、ひたすらわしわしわしわし磨きます。
クリームクレンザー「ジフ」→ピカール→鏡面仕上げコンパウンド→ワックス
の順で仕上げました。

ピッカピカですよ!

先日インターネットオークションで1万円程度で落札しました。
やや小錆びが出ていましたが、気になるようなものではありませんでした。少々の傷や凹みも「年齢相応の味」がいい感じで、非常に好感のもてる出品物でした。

ところでW3の部品はどれも高騰していて、なかなか手が出ません。
ただ純正マフラーや純正エキパイはあまり人気がないようで、今回もそこそこ安値で落札することができました。

エンジン本体と大根マフラーをつなぐ「純正エキパイ」は前オーナーさんからいただいています。

W3純正の排気系はBMWのように左右連結式です。左右の排気をバイパスでつなぐことで静寂性とバランスに優れるのかもしれません。Wシリーズの近年の後継機であるW650やW800にも連結式が採用されており静寂性に優れます。

650RS W3は、オートバイ=爆音 の時代から、オートバイ=確かな鼓動を楽しむ、時代の先駆けだったのかもしれません。

ただ、前オーナーさんからいただいたエキパイは長年使い込まれた証である「焼き錆び」がしっかり入っており、これを磨きあげるのはなかなか手強そうです。特に連結周辺が焼けており、この部分が非常な高温になることがよくわかります。夜間に見るとエキパイが赤く発光して見えることがあるといいますから、たぶんタバコを押しつけると火が着くくらいなのではないかと思います。

金属が焼けて硬化を繰り返した非常に硬い頑固な焼き錆びですが、次回磨いてみようと思いますが、腐食系の錆びではなく焼き系の錆びなので、案外とあまり気にしなくてもいいかな?と個人的には思っていますが。

取り付けは、たぶんお盆明けになるかな。
夏の終わり頃のお楽しみです。

「トトントントン♪」

夏祭りのお囃子ですね。