●五感俳句0105・聴覚032・内藤鳴雪・2012-11-26
○「凩の吹きあるゝ中の午砲かな」(内藤鳴雪01)
季語(凩・冬)
この句の聴覚は混じりあった二つの音を聴いています。吹きすさぶ凩の音と、正午を知らせる大砲の音です。凩の音は視覚的には背景といえます。
○内藤鳴雪(ないとうめいせつ)(1847~1926)
代表句「初冬の竹緑なり詩仙堂」02
季語(初冬)
伊予松山藩士の子として江戸に生まれる。松山藩、愛媛県官を経て文部省に勤め、後、旧藩主の寄宿舎常磐会の舎監となった。舎生の→正岡子規の感化で中年より句作し、日本派の顧問格としてその洒脱飄逸の人柄に親愛と尊敬が寄せられた。
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