俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句0139・熱感02・今村俊三・2013-08-12(月)
○「日傘まだ冷めざる母を帰しけり」(今村俊三01)
季語(日傘・夏)
作者は結核との闘病にあけくれた人。掲句は病床句とみることができるでしょう。病院へお見舞いに来た母。病室に入って来た母の日傘はまだ熱を帯びています。それが冷めないうちに帰るのですから、母の見舞いは短時間だったことがうかがわれます。作者が帰ることを促したのでしょう。
○今村俊三(いまむらしゅんぞう)(1928~1990)
代表句「湾飢ゑて晩夏の鳩と倉庫群」02
季語(晩夏)
大分市生まれ。1943年に発病し死去まで、結核と闘うことになる。→桂樟蹊子および→石田波郷に師事。「霜林」「鶴」を経て「桃滴舎」を創刊、主宰。霜林賞、鶴賞、1973年福岡市文学賞受賞。