俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●技法俳句049・配合04・安住敦

2011-07-15 01:24:26 | 特集俳句

●技法俳句049・配合04・安住敦

 

○「てんと虫一兵われの死なざりし」(安住敦01)

季語(てんと虫・夏)

【鑑賞】:「八月十五日終戦」の前書きのある句です。一兵卒として出征し、よくも無事に帰還できたなあ、という感慨を天道虫を題材にして詠んでいます。

 

安住敦(あずみあつし)(1907~1988)

好きな一句「鳥帰るいづこの空もさびしからむに02

季語(鳥帰る・春)

【Profile】:東京港区生まれ。立教中学卒後、逓信官吏練習所を経て逓信省へ。後、日本移動演劇連盟に転じ、1949年官業労働研究所に入り、理事に就任して1968年辞任。逓信省のころ、→富安風生が局長であったことが機縁で句作を始め、→日野草城の新興俳句運動に惹かれ「旗艦」に参加。官憲弾圧により改題した「琥珀」を経て、「多麻」を発刊。1946年、→久保田万太郎を擁して「春燈」を創刊し、編集経営にあたる。1963年、万太郎没後、同誌主宰となる。1971年、「午前午後」他 で第6回蛇笏賞受賞。

安住敦掲載句

2011/10/06       03らんぷ売るひとつらんぷを霧にともし(霧・秋)〈方法・同質回帰〉

2014/04/13       04啄木忌いくたび職を替へてもや(啄木忌・春)〈次元・何度も(時間)〉

2015/07/23       05恋文のごとく書き溜め牡丹の句(牡丹・夏)〈方法・直喩(ごとく)〉

コメント