至福の瞬間。

酒と肴の旨い日々。

暴君。

2006年09月25日 | 喰。
それは祭りでの出来事。

たこ焼きを焼く合間に休憩していたら、隣でチョコバナナを作っていた女の子からチョコでコーティングされた何かが差し出された。
形状からして明らかに中身はバナナではなかったが、好奇心の赴くままに食べてみた。
一瞬マンゴーのような香りを感じた次の瞬間、それは突然訪れた。

悶絶。

言おうようのない猛烈な痛み、熱さ。それがこれまでの経験を超越した辛さに由来しているということに気付くまで少しかかった。

その名はハバネロ。

ギネスにも登録されるその辛さは、平均200,000~300,000スコヴィル。
キューバが起源とされるが、現在は南米ユカタン半島にて主に産出されている。

というような話は当然後日調べたのだが、たとえ知っていたとしてもあの苦しみのなかに思い出す余裕はなかったに違いない。

涙があふれ、肩で息をしてもがく姿は、知らない人が見たら新手の感染症と間違えそうだ。

世界に冠たる香辛料ハバネロを食べる機会なんてそうざらにはないので、たしかにある意味よい、そして記憶に残る経験だったが、その記憶とあわせて、私にハバネロを食べさせた愛すべき且つ罪深きやつの名前も決して忘れないに違いない。

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2 コメント

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Unknown (ryo)
2006-09-25 15:24:21
ハバネロを食べたか・・・

かくいう私もその昔、勢いで食した事があったがあまりの辛さに悶絶し、しばらく犬のように舌を出していたものだなぁ。

辛い、というか痛いのだよ、あれは。



お店で食べたのだが、店長がレモンをくれてそれにかぶりついたのを覚えているなぁ。

レモンはかなり効いたよ。

ミラクルフルーツを食べた後以上にレモンが甘く感じたな。



・・・まあミラクルフルーツなんて食べた事ないんだけど。
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ミラクル。 (genta)
2006-09-26 01:08:09
あの辛さ、もとい痛さはある意味ミラクルだよね。

心の準備もないままアレを食べるとホントに心臓が止まるところだったよ。



東ハトもあの辛さをそのままスナックにしたら売れなかっただろうな。
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