至福の瞬間。

酒と肴の旨い日々。

入籍祝い。

2008年05月31日 | 未整理。
改めてですが、5月24日に無事入籍を済ませました。

そんなわけでお祝いに2人でワインを開けてみました。

エシェゾー2000
ミュニュレ・ジブール

小心者の私は、こんな一生に一度の大イベントでもないかぎり、一万円クラスのワインあけられないので奮発しました。

2000年は私たちが付き合い始めたメモリアルヴィンテージ。

ロマンティシズムのかけらもない私でも一応それくらいの配慮はしますよ。

これまでの8年に思いを馳せつつ抜栓。

濃厚でも華やかでもない、でも地にしっかりと足をつけて、程よく熟成したピノの芳しい香りが立ち上ぼります。
一番恐れていたブショネは回避されました。

梅のような若々しい香りではなく、エキスの充実した柔らかく芯のしっかりとしたワインです。
素朴でありながら飲み手の心を包み込む優しさと力強さに満ちたワインだと感じました。
さすがのグランクリュ。

8年という歳月を堪能しつつ飲みきりました。

またここから新しいスタートです。

田植え。

2008年05月20日 | 未整理。
さて、いよいよこの季節がやってきました。

美醸会の田植えの季節です。

ポツポツ天気雨が降る中、田んぼに入ります。

張られた紐に沿って等間隔に植えて行くわけですが、そこはもう6年目。
今更、田んぼの中で足がつるようなこともなくなりました。

しかもこの日の苗はなんだか植えやすく、かなり早かったんじゃないかと思います。

植えおわったあとを見てもなかなかきれいに揃っていて、みんなの腕前があがってきたのを実感しました。

で、あとは発足会。
まぁいつもどおり飲みつ飲まれつです。

途中、すんげぇ夕立に見舞われたりもしましたが、足元も意識も確かなまま無事終了。

あとは稲が健やかに育つことを願うばかりです。

次のイベントは最大の鬼門、草取り…。
腰に気を付けて頑張りましょうね。

成城石井ラシーヌ合田さんセミナー。

2008年05月03日 | ワイン。
先日、成城石井にてインポーター「ラシーヌ」の
取締役社長、合田泰子さんのセミナーが開かれたので
参加してきました。

まぁセミナーといっても試飲会みたいなものです。

着席した前に並べられたのは白2種類、赤3種類のワイン。

試飲したワインは以下のとおり。

2006 Bourgogne Aligote "A Ligoter"
Alice et Olivier de Moor

 たぶん瓶底が注がれたようでとても濁った状態。それだけでそそる。
 とても柔らかい酸としとやかな果実味。
 深い味わいではないけど、気軽なおいしさ。
 まったりした休日の昼下がりとのマリアージュは最高と思われる。


2005 Riesling Johannisberg
Geyerhof

 普段あまり接することの無い、オーストリーワイン。
 オーストリー。
 色は濃い黄金色でトロトロ。
 香りも芳醇。蜂蜜、黄桃などの強くねっとりとした香りに
 シトラスやグレープフルーツピールのニュアンス。ペトロールは感じないかなぁ。
 分厚い果実味の奥にしっかりとしたミネラルが感じられる。
 つーか旨い。素直に旨い。ワイン単体でも楽しめる。


2006 Pic-Saint-Loup Les Tonillieres
Mas Foulaquier

 ラングドックでカリニャン、シラー、グルナッシュから作るワイン。
 最近この手のセパージュが好きで仕方ないので、ウキウキしながらテイスティング。
 香りからして旨みを感じる。ブラックペッパー、生ハム系の唾液腺が刺激される香り。
 果実味も満載。口の中でブドウを握りつぶしたようなしたたるジューシーさ。
 柔らかいタンニンが心地よい。
 奥さんを追い出した女性が懸命に醸すこのワイン。
 人間関係はドロドロかどうか知らないが、このワインは旨い。
 まぁ、それならいいか・・・。


2005 Cahor La Fage
Cosse Maisonneuve

 赤でも白でもなく、黒ワインと呼ばれるカオール。
 このワインも決して例外ではなく、エッジまでびっしりと色の詰まった
 腰が引けるほどのお歯黒ワイン。
 ところが飲んでみると意外とガッツリ系でもなく、少しタニックながらも
 結構きれいなつくりだったりして驚き。
 まだちょっと青いのでもう少し熟成させたほうがいいのかも。
 と思った20分後、再度飲んでみたらとってもこなれていておいしくなっていた。
 さっきまでの青さはどこへやら、果実の甘みが湧き上がってきていて旨し。
 この変化の早さも魅力のひとつかな。


N.V.(2003) Racines
Les Cailloux du Paradis

 最後はラシーヌと同名のこのワイン。
 ロワールの奇人(?)クルトワが贈る超ビオワイン。
 セパージュはクルトワ本人もよくわからないというテキトーさ。
 でも・・・。
 ホントに旨いんです、これ。
 合田さんも「今日のボトルは状態がいい」というほど瓶ムラがあるこのワイン。
 この日試飲したこれはホントにおいしかった。
 香りはビオ香(ビオ臭じゃないですよ)満載。
 梅、カツオだし、焼きたてのパン、昔どこの八百屋にもあった大樽の糠床。
 味わいもとてもしなやかでやわらかく、ひたすらやさしい。

 あたまのしこうかいろがぜんぶひらがなになってしまうくらいほわぁっとしたわいん。

 先日の成城石井試飲会で感激したレ・ヴァン・コンテと方向性は似ているけれど
 それより深くてエキスが充実していてツボに入るワイン。
 こんなワインを世に送り出してクルトワ・・・。
 ・・・。
 信じられません。


こんなおいしい試飲会をしながら、合田さんのラシーヌ立ち上げまでの経緯や
ワインに対する思い、状態管理や新しいワインの発掘にかける情熱など
目からうろこの話を聞き続けた、充実の2時間(くらいだったとおもう)。

最近試飲会に参加させてもらっている成城石井。
今後も目が離せない。