至福の瞬間。

酒と肴の旨い日々。

02パカレ…?

2007年11月24日 | ワイン。
先日、我が家に来客があってワインを飲んでいた日のこと。

赤を開けるに至り、以前からあけようと思っていた02パカレに手を伸ばしました。

Gevrey Chambertin 2002
Philippe Pacalet

パカレと言えば言わずもがなの造り手で私も大好き。

ところが、少し前からネット上で「02パカレがおかしい。熟成せずにヘタリが早い」みたいな噂がまことしやかに流れていました。

もちろん「そんなことない」的な意見も多く、私も「とりあえず我が家のパカレは大丈夫でしょ」と例によって根拠もない割に固く多寡を括っていました。

ところが、開けてグラスについでみると全然香らない。パカレらしい梅や出汁っぽい香がちっとも立たない。

それは味も同じ。
少しばかりの果実味と酸味があるばかりで、旨味とか甘味が欠け気味。

バランスとかそういう問題じゃない。

なんか大切なものをどこかへ忘れてきた感じ。

松田優作なら「なんじゃこりゃー!」っていいそう。
わかんないけど。


そんな強烈に凹みながらも、悪あがきで大振りのグラスで何度か移し替えを繰り返していると…。

ほんの微かですが、でてきましたよ、パカレ節!

急いでデキャンタージュまでしてみましたが、底の方にパカレの面影を感じる程度までしか開いてきませんでした。

きっと大切なものは忘れてきたのではなくて奥の方にしまいすぎて、取り出すのに時間がかかるのだと思いました。

そんなわけで、02パカレはあと3,4年後にもう一度飲みたいものです。

もう我が家にはないけど。

いい勉強になりました。

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