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本試験分析~出題のネタの痕跡~

2017-07-04 | 試験情報
今度の土曜日と日曜日の分析会に向けていろいろな角度から本試験問題を分析しています。

誰が見てもわかると思うのですが,
債権法改正を踏まえた出題がされていますね。

錯誤とか,敷金とか。
債権の分野でも,改正により内容変更がある知識が多数問われています。
また,根抵当権の問題(午前14問オ)では,物権の分野でほとんど唯一実質的内容が改正される条文が出題されています。

そこで,今日の午前中は,債権法改正の影響を調べていました。

とはいっても,改正論点は多岐にわたるので,
改正の影響があるのかないのか正直わからないところがあるなと思っていたのですが,
債権法改正後の新法の条文を見ながら作問しているという明らかな痕跡が残っている問題がありました。

午前17問イです。

イ 債権者が被代位権利を行使し,その事実を債務者が了知した場合であっても,当該債務者は,被代位権利について,自ら取り立てその他の処分をすることができる。

「×」となる選択肢です。誤りです。ただ,この選択肢,新法では○になります。
というか,条文そのままです。
その条文がこちら。

第423条の5前段 債権者が被代位権利を行使した場合であっても,債務者は,被代位権利について,自ら取立てその他の処分をすることを妨げられない。

どうでしょうか。そのままですよね。
宅建の試験では,すでに,このような出題はされていて,
変更がある新法の条文をそのままコピペして誤りの選択肢としています。

もちろん,「偶然じゃないの」と考える人もいるでしょう。
新法の条文を見なくても,判例を見れば,このような選択肢を作れますから。

ただ,問題文を見てみると,「被代位権利」という言葉が出てますね。
これは,423条の5にも出ている言葉ですが,
実は,これ,新法で新しく作られた言葉なんです。

第423条 1項 債権者は,自己の債権を保全するため必要があるときは,債務者に属する権利(以下「被代位権利」という。)を行使することができる。ただし,債務者の一身に専属する権利及び差押えを禁じられた権利は,この限りでない。

これは,明らかに,新法の条文を参考にして出題している痕跡だと思います。
そうじゃなければ,この言葉は出てきませんから。
実際,債権者代位権の過去問を調べてみましたが,この言葉は僕の探す限り,見つかりませんでした(違ったらごめんなさい)。

ということで,
出題者は,債権法改正後の新法の条文を見ながら問題文を作っていると思います。

なかなか,改正法を理解するのは,難しいですが,
少なくとも,教える側は,改正法でどのように変更されるのかを意識した上で講義にのぞむ必要がありそうです。

いよいよ決戦

2017-06-30 | 試験情報
いよいよ本試験ですね。

あさってが本試験です。

司法書士試験。

決戦の日です。

不安な方もいるでしょう。
緊張している方もいるでしょう。

そういう気持ちになるのは,当然です。
心配いりません。

今まで頑張ってきた成果をたった一日で出さなければならないのですから,不安にもなります。
その一日の結果で,司法書士になれるのですから,緊張だってします。

むしろ,今まで頑張ってきたから緊張もするし,
合格の足音が聞こえるからこそ不安にもなるんです。

今まで思うように勉強が進まなかった方もいるでしょう。
みんなそんなものです。
合格者だって,やろうと思ったことを全部できて万全の準備で挑んだ人なんてほとんどいません。

僕だって,テキストと過去問をやっていたら,時間ぎれ。
買い込んだWセミナーの問題集はどの科目も開いてもいない。

大丈夫。みんなそんなもん。
それで受かっている。
準備が多少不十分でも,当日,きちんと力をだすことで,何人も追い越せる。
ラストスパートはこれからなんだぜ。

今までの自分を責めてはだめ。
仕事も育児もいそがしいし,
子供は熱出すし,
自分も熱出すし,体調悪くなるし,
そんな中で精一杯やってきたじゃないか。

当日は,そんな自分からバトンを受け継いだんだから,
何があってもあきらめてはだめ。
とにかく最後まで,精一杯,力を出し切ること。
それが今までの自分に誠実な態度だ。

当日,力を出せるように。
前日の明日のうちにできる準備はすべてしておこう。
持ち物・洋服のチェックも前日に。
鉛筆,時計,羽織るものは大丈夫?
お金はもった?
受験票は?

それから,
今までの頑張りを振り返ろう。
机の上にテキストを積み上げよう。
すごい量。
こんなにやってきたじゃん。
できるよ,大丈夫。

夜は勉強は切り上げて,体を休めよう。
頭にも,体にも疲れが蓄積されているはず。
夜は休んで疲れをとろう。
当日,最高の力が出せるように。
人生最大の決戦を控えているんだから,眠れないかもしれない。
それでいい。気持ちが充実している証拠と考えよう。
横になって目をつぶっているだけで頭と体は休まるから。

当日は,とにかく力を出し切る。
過去は責めない。
午前中の反省もお昼にしない。
そんなことをしても,未来はかわらない。
知らない問題が出たら,みんな知らねーよそんなの,と考えればいい。
あとは,少しでも正解可能性が高い選択肢をマークする。
とにかく,試験が終わるまでは,合格可能性をあげることしか考えない。
時間配分には注意してね。

こんな大変な勉強をよくここまでやってきました。
僕は,そんな皆さんに心から敬意を表します。
あとは,本試験で力を出すだけ。
もう少し。
本当に,あともう少し。
最後まであきらめなるな。
もう少し頑張ろう。
もう少しで本当に休めるから。

最後の最後まで本当に応援しています。
いい報告を待っています。

きっと大丈夫。
いってらっしゃい。



いよいよ合格発表

2016-09-25 | 試験情報
いよいよ水曜日に筆記試験の合格発表ですね。

9月28日(水)16:00

合格発表は,
法務局,地方法務局に掲示するほか,
法務省のホームページで行なわれます。

記述の採点もあるので,仕方ないとはいえ,
待っている方は長いですね。

自分が頑張ってきた結果です。
しっかりその目で確かめてください。

すでに,8月に発表された基準点で引っかかり,
来年に向けた学習を始めている方もいると思います。

その方もしっかり見てください。
自分の番号がないことを目の当たりにし,悔しい思いをすることによって,
決意がより強まります。

受講生のみなさん。
もちろん,今年の講座の受講生に限りません。

皆さんの報告お待ちしています。

僕もこの日のために講義をしています。
ぜひ,頑張りの結果を教えてください。

合格でもそうでなくても教えてください。
頑張ってきた結果ですので。

みんなの頑張りを知らせてください。
待っています。

また,講義の受講生でなくても,
僕の書いた書籍を使って勉強してきた方の報告も待っています。
教えてくれたら,僕は本当にうれしい。本を書いてきたかいがあるというものです。

僕は、今週も毎日,LEC新宿エルタワー本校にいます。

また,結果報告は,メールでも受け付けています。
LEC新宿エルタワー本校のアドレスです。
slt★lec-jp.com(★を@に変えてください)
このアドレスあてに,
「森山・結果報告」とタイトルをつけて
お送りください。

もちろん,このブログのコメント欄やTwitterでも構いません。

あと,3日ですね。
いよいよです。

平成28年度司法書士試験筆記試験(多肢択一式問題)の正解及び基準点等について

2016-08-08 | 試験情報
法務省のホームページにおいて,
今年の本試験の基準点・正解等が発表されています。

基準点は,
午前の部(多肢択一式問題) 満点105点中75点(25問)
午後の部(多肢択一式問題) 満点105点中72点(24問)

となっています。やはり低めになっています。

疑義問については,予備校等の最終の結論通りです。

ただ,午後21問の出題ミスを認め,
3・4のダブル解答となるとのこと。

とりあえずは,一区切りですね。








平成28年度司法書士試験の出願状況が発表されました

2016-06-08 | 試験情報
司法書士試験の本年度の出願者数は,昨年度に比して,1,394人減,増減率で6.4%減の20,360人となった。

との発表が法務省から出されました

20000人は超えています。

減少に歯止めがかかった感じでしょうか。

この20360人の中から合格者が選ばれます。

去年と同じ合格率だとすれば,

合格者は662人となります。

実際には,もう少し高くなるかもしれません。
680人~690人くらいになるでしょうか。

この席の奪い合いです。

マラソンのラストスパートと同じ。

残りの期間で,1人でも多く抜いて,誰にも抜かれないようにして,680人以内に入ることが必要。

闘いは最後の5分間にある。
最後の最後まで勝負はわからない。

気を抜くな。
あきらめるな。

さあ,ラストスパートです。

基礎知識の精度を上げていこう。
得点力をつけていこう。

ガッツ!