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もちろん家計は火の車

読書と映画、クルマにゲーム……いろんなものを愛しつつ、怠惰な日常を送るオッサンのつぶやき。

大津の「イジメ自殺もみけし事件」から見えてくる、いろいろなこと ……その(1)

2012年07月14日 | ニュース

連日暑い日が続き、なんつ~か
こう、生きてるだけでゲンナリするような日々である。
そんな折、原発をめぐるアレコレで
ただでさえ気分が滅入る中、
このところ連日、世の中を騒がせているのが
滋賀県は大津で発生した、
例の「イジメ自殺もみけし事件」である。

この事件、すでにみなさんもご存知の通り、
イジメのあった学校の教師から教育委員会、
はては地元の警察当局(=大津署)に至るまで、
とにかく揃いも揃って、わが身大事なあまりに
見え透いたウソをついては保身を図る
みっともない大人のオンパレード。
なんだか、このニッポンという国の
「見てはいけない部分」の縮図のような展開となっている。

要するに、いち地方都市で
“それなりの地位”に就いている有力者たちが
「自分たちが結託すれば、
まず大抵のことは思い通りにできる!」
「都合の悪い事件など、
最初から“なかったこと”にできる!」な~んて
ゴーマンな勘違いをした挙句、
地元中学で起きた“イジメ自殺事件”に対し
あろうことか、もみ消し工作を画策(!)。
ところが、稚拙な隠蔽工作が災いして
次から次へと“新たな事実”が発覚。
ついには中央から文部科学相だとか
警察庁長官なんていう“大物”まで乗り出してくる事態に至り、
さすがの地方の名士(ww)も「顔色真っ青」……と、
ま、そのような感じの、まことにお粗末な話である。
(実際、イジメ主犯格の祖父が
「地元警察のOB」という話だが、
ながいこと“階級社会の権化”である
警察組織でメシを食ってきた彼からすると、
“警察庁長官”って、どのように見える存在なのだろうか?
警察署長どころか、県警本部長~管区警察局長あたりを
飛び越え、いったい、いくつ上の階級に当たるのやら……。
ぶっちゃけた話、仮に直接「顔を合わせた」場合、
直立不動で、視線をあわせることすらできないのではないか?)。

それにしても、イジメがあったという
この「O」という中学、その腐敗ぶりというか
不甲斐なさが、とにかく半端ではない。
教育現場の荒廃ぶりを描いた映画の傑作に
『告白』という作品がある。
ブログ主も、この映画を見た当時、
あまりに衝撃的なその内容に驚き、
感想を当ブログにアップしたりしたものであるが、
「事実は小説よりも奇なり」というべきか、
とにかく、この中学の教師の振る舞いたるや、
作り事であるフィクションを
「かる~く超える」トンデモぶり全開なのであった。

なにより驚かされたのが、
つい先日、中学校で保護者を集めて行われた
説明会におけるエピソードだ。
くわしくは、こちらのニュース記事などをご覧いただきたいが、
とにかく、スゴイ話ですよコレ……。
説明会の冒頭、自殺した生徒のため
黙祷をするでもなく、漫然と始まった説明会に
保護者の間から「まず黙祷を捧げるのが筋ではないか」との指摘が。
で、とりあえず黙祷することにしたら、今度は
学校の教師たちが「座ったまま黙祷」しようとしたもんだから、
保護者の間から非難の声がゴウゴウ……
って、そりゃ、当然の指摘だわ!!

何なのだろう、これは……。
人間として“当たり前のこと”ができてないというか、
マジで「どこか壊れてるんじゃないの……!?」って話である。
あまりに出来すぎた話なので、仮に
このエピソードをドラマに入れようとしたら、
「さすがに、これはウソっぽいのではないか」
「現実には、そういうことはないだろう」という判断で
ボツにされるんではないか、という気がする。
でも、これって「現実にあったこと」なんだよね……。
こういう感覚をした人間(=教師)に“教育”されていたのでは、
そりゃ、生徒の側にもいろいろ問題が出るんではないかと、
そのような気にもなろうというものである。

ついでに書けば、
ほかにも、この学校の教師については
いろいろと異様なエピソードが伝えられている。
その多くがネットの世界で流布されている話だけに、
信憑性については疑問符がつく部分もあるが、
仮に、その一部分だけでも“事実”だとすると、
これ、ちょっとトンデモナイ状況になっているのではないか?

今日見かけた話では、
問題の担任教師(←某写真誌の取材時に
鼻歌を歌っていた(!)という、例の人物である)に代わって
クラスの面倒を見ている副担任が
「(報道各社の取材に対し)100%の真実以外を
話したら、それは犯罪となります」などと、
一見、筋が通っているようで
かなりムチャクチャな話をした、という。
おそらくは生徒の“口封じ”が目的なのだろうが、
犯罪行為という観点からすれば、
そのような「脅しをかけている」教師の側にこそ
はるかに大きな問題が潜んでいると断じるほかない。
それって、立派な“証拠隠滅行為”だろ、もう。

……なんだけど。
この大津「イジメ自殺もみけし事件」に関しては
ブログ主は、実はもう1つ、別に気になっていることがあるのだ。
つーか、どっちかと言うと、こっちが本題。
ついては、その点について
あーだこーだと書いていきたいのであるが、
今回のネタ、かなり長くなってしまったので
続きは「次回のエントリにて」ということで……。
すみませんが、どうぞヨロシクお付き合いください~!


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Unknown (Unknown)
2012-07-14 18:46:54
このニッポンという国の「見てはいけない部分」の縮図とありますが、まったく同感です。それにしても、「いじめ」という現象は、国に関係なく、どこの国でもありますが、「相手を死に追い詰める」まで「いじめる」というのは「どこの国でもある現象」ではなく、これだけでも、日本は「歪んでいる」と思います。
返信する
コメント、ありがとうございます! (「火の車」の中の人)
2012-07-14 21:45:28
イジメの問題について、
外国の状況がどうなのか
私はまったく知識がないのですが、
少なくとも
一部の有力者が
「自分たちの思惑で」
「自分たちに都合のいいように」
情報をコントロールできると考えていたこと。
そして、昨年の秋から
一定の期間は、そうした工作が
実際に「一定の成功を収めていたこと」……。
これは、きわめて
日本的な状況なのでは、という気がします。

おそらく、
「長いものには巻かれろ」と考えた関係者が、
周囲にいっぱいいるのではないでしょうか。
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-15 13:23:59
ブログ主 さま

 コメントへのお返事、ありがとうございました。まさに、ご指摘の通りだと思います。いじめは「どこの国でも存在する」わけですが、義務教育の現場(日本の場合は小中)における「いじめ」の場合、少なくとも「現場」(=小中学校)を監督する「成人の関係者」(教員や、教育委員会など)、現場を「監督すべき」で、違法行為があれば「警察は捜査をする」というのが、構図です。しかし、日本には、この「当たり前の構図」がないようですね。。。。つまり、弱い者の立場は徹底的に無視され、「強いもの」に都合の悪いものは徹底的に隠ぺいされる、そして、そのような構図がないようにチェック機能を果たす機関(オンブズマンなど)は、はっきり言って存在しない。福島の原発の問題にせよ、大飯原発の問題にせよ、今回の自殺事件にせよ、日本に「民主主義は存在しない」というのが私の結論です。
返信する
再度、コメント感謝です! (「火の車」の中の人)
2012-07-15 21:58:37
たびたび、コメントありがとうございます。

>日本に「民主主義は存在しない」というのが私の結論です。

たしかに、おっしゃる通りなのかもしれません。
でも、いま私は
この日本に「民主主義が存在しない」のであれば、
いい加減、なんとかしないと
ヤバイのでは……と考えるようになりました。

以前までは、そのような事実を指摘して
「やれやれ。そのうち何とかしないと、ね!」と言って
済ませていたところなのですが、
原発をめぐる最近の一連の動きなどを見るにつけ、
もう「堪忍袋の尾が切れた!」というのが
正直なところだったりします。

これまで、日本人は、ちょっと
「いい子」でありすぎたのかもしれません……。

ま、これは
あくまでブログ主の個人的な考えですけど(笑)。
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