もちろん家計は火の車

読書と映画、クルマにゲーム……いろんなものを愛しつつ、怠惰な日常を送るオッサンのつぶやき。

あのAmazonが、電子書籍の中古データ売買を始めるかも……だって!?

2013年02月15日 | ニュース

そろそろ、電子書籍用端末なんてものを買ってみようかな……などと考えている。
ブログ主の場合、すでにiPhoneを使ってコミックや雑誌などを
楽しんでたりするのであるが、やっぱ、文字ビッシリ系の小説に関しては
「最低限、タブレット程度の画面サイズがないと厳しいのでは?」という気がしているのだ。

……と、そんなことを考えていたところ、こんな話が聞こえてきた。
米・Amazonが「電子書籍データの中古品売買に関する特許を取得した」というのである。
仮にこの話が実現したりすると、いったん誰かによって購入(=ダウンロード)された
電子書籍データが、新品のデータと並行して“中古品”として独自に売買されることとなる。
一応書いておくと、リンク先の記事をご覧いただくと分かるとおり
「特許を取得したからといって、必ず実現するとは限らない」という話なのであるが、
これ、もしも実現しちゃったりした日には、けっこう大変なことになるんじゃなかろうか……?

電子書籍を巡っては、「今年こそ電子書籍元年!」と言われつつ、ここ何年にもわたって
「一向にブレイクせず」……といった状況が続いてきたわけだが、
その理由の1つとして、電子書籍の場合、既存の出版社が儲けるシステムを
「うまく確立できないまま、事態がどんどん進行してきた」という点が挙げられる。
要するに電子書籍の場合、極端な話「作家と電子書籍販売会社だけ」で
本を作ることも可能だったりするため、そこらへんに出版社がどう絡むかが
きちんと整備されない限り、出版社としても「おいそれと話に乗れない」状況があるわけだ。
この問題の難しい点は、電子書籍の販売を通じて得られる利益を配分するにあたって
出版社を「完全に切り捨てたとしても」、実は作家自身は
「ま~~ったく困らないモンね!」という図式となってしまっている点にある。
要するに、電子書籍用データの売り上げの一定パーセントが
作家の手元に入れば、極端な話、それで作家本人は「オッケー!」なわけだ。
ところが、そうなってしまうと、これまで作家と編集者の“二人三脚”で
「本を作り上げてきた」という自負がある出版社の側が、おさまらない。
ここらへんは、「ちょっとちょっと! ワタシたちの働きも
無視しないでくださいよ~!」というワケで、
“著作隣接権”なんて概念を持ち出しつつ、なんとか利益配分にありつこうと
いろいろと画策するうち、話がどんどん込み入ってきて……という、
けっこうアレな話だったりするわけだが(笑)、ま、詳細は割愛。
とにかく、電子書籍ももちろんビジネスである以上、
「そこから利益を得るのは誰か?」って点が死活的に重要ですよ、って話。

で、だ……。
もしも「電子書籍データの中古売買が解禁される」のであれば、
これ、作家の側だって、決してウカウカしてられないんじゃなかろうか……?
なんたって中古品の場合、フツーに考えれば
売り上げの一部が「作家の手元に入る」……なんて仕組みには、なってないのである
(ここらへんは、ゲームソフト会社が“中古ソフト”を「目のカタキにする」のと同じ図式)。
要するに中古品の場合、その売買を通じて利益を得られるのは
“売り主”および「売買を仲介する者(=この場合、Amazon)」だけ、って話である。
オマケにデジタルのデータの場合、中古品だろうがなんだろうが、
基本的に「汚れたり、へたったり」な~んて問題もナシ!! ときた。
必然的に、中古売買が解禁された日には、新品データの売り上げに
壊滅的なダメージを与えることになるんじゃないかと思うのであるが……
(でもって、そのような展開は、肝心の作家さんが
「もっともイヤがる事態」なんじゃないかと、思うんだけれど)。

これ、Amazonはどうするつもりなんだろうね?
あ、ひょっとすると、アレか?
このような問題が考えられるため、電子書籍データの中古売買に関する特許を
Amazon自身で押さえた上で、中古売買は「どこにもやらせない!!」と、そういうことか?
だとしたら、なかなかに深慮遠謀の世界というか、
オトナの世界は「いろいろと怖いよね~!」って話だけども……(笑)。
ま、とりあえずはコトの成り行きを、生暖かく見守っていくこととしたい
(でも、今回の話、実は“電子書籍”の今後を占う上で、
メチャクチャ重要なニュースなんじゃないかと思うんだ、ウン)。


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