フィエスタの谷 山行記録

【福島県勤労者山岳連盟所属】フィエスタの谷は山に登る事が好きな仲間の集まりです

講習会:新潟県杉滝岩(2024/9/7~8)

2024-10-31 | 山行記録

山行日:2024年9月7日(土)~8日(日)
福島県勤労者山岳連盟主催 岩登り講習会:新潟県杉滝岩:K野(記)

本年の県連主催クライミング講習会は、新潟県新発田町の内ノ倉ダムサイトにある【杉滝岩】での開催となった。
実際にクライミングするのと、人に教えるのではスキルが異なる。人に教えるのは、苦手であるが~講師として参加した。

以前は内ノ倉ダムサイトで火気使用のキャンプが可能であったが、現在はバーナーコンロ等「火気厳禁」との事で、近くのキャンプ場「滝谷森林公園キャンプ場」で前泊&交流会となる。
  

滝谷森林公園キャンプ場は整備のされた綺麗なキャンプ場だった。
宴会用タープを持参し、お酒もほどほどに翌日の講習会へと備えたのであったが、朝からあいにくの雨…遠方からの当日参加者もいるため、早々に中止とした。

前泊組の私たちは、ベストコンディションは望めないが、せっかくなので岩場まで見学がてら行くことにした。
なんとか、数本トライできたところで雨脚が強くなり撤退となった。
    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥只見白石沢スラブ(2024/10/19)

2024-10-25 | 山行記録

山行日:2024年10月19日(土)
メンバー:K野(船長)、Oh、O倉、M崎、Ai(記)
※写真はクリックすると大きくなります。枚数が多いため順々に見る場合は、最下段の「フォトチャンネル」が便利です。

山のフリーペーパーで奥只見のスラブが紹介されていた。Oh氏が行ってみたいと言うので、越後駒ヶ岳登山の帰りに船宿に立ち寄ったり、遊覧船で観光したり情報収集したところ、船舶免許を持っているK野氏と日程調整し今秋の計画が出来上がった。

船をチャーターすると片道料金で終日利用ができ、乗船定員の5人まで乗れるし、帰着時間の融通がきくため、使い勝手がとても良くお勧め♪

計画日の天気予報が今ひとつで、直前まで催行するかどうか揺れていた。O倉氏から背中を押すひと言があり一気にコトが動き出す。
10/19早朝6:00に奥只見湖へ集合した時、我々は青空で迎えられた。


7:00時前に出航~いつもとは違うアプローチにわくわくする。湖上を進む風も心地よく、景色を見ながら着岸場所を目指す。
華麗なる舵さばきで順調に航行しているかに思われたが、アクシデント発生!スロットルレバーがもげて外れてしまったのだ。
えっ岸に激突かーーと緊張感が走る中、Mens陣の素早い対応により、レバーは再固定され駆動力が増したのだった。
さすがタイタニック船長である。約30分の楽しい船旅だった。
  

今回は水量は少な目で、比較的ぬめりも少ない。水は澄んでおり、時折小魚を見つけた。アプローチシューズのO倉氏は、シューズを濡らさずにスラブへ到達。
私はラバー沢靴で、時折水ポチャしつつのんびりペースで歩く(今月初旬にブチッた腓腹筋の肉離れがまだ痛いのだ)1ヵ所高巻(左岸)があった。1時間半くらいでスラブへ到着。
  

わわっ圧倒的な広さの岩盤。最初の足置きは恐る恐る、慣れると足裏全面でぺたぺたと歩くことができた。
傾斜が緩そうで、スラブ表面がはがれてザレていない部分を選び、稜線に向かってひたすら登る。まるで雪渓を歩いている気分になる。遠近感がおかしな感じになる。
   

心配していた天気も最高のコンディショ~ン。青空と雲のコントラストがスラブに映える。日陰のないスラブでは、少し雲がある方が写真映えもして良いかも。始まったばかりの紅葉が彩を添えてくれる。

スラブの内側は暑かったのだが、30分程で稜線に着くと湖上からの風が心地よい。正面には岩峰が連なる荒沢岳、奥にはたおやかな越後駒ケ岳も眺められた。
軽食休憩をしたら、下山にとりかかる。スラブを楽しむように大きく迂回しながら、トラバース気味に慎重に…あっけなく取り付き点へ戻ってきた。
  

登りで高巻いた箇所は、ロープで処理し(右岸)11:00には、再び船上の人となった。今回は船チャーターなので、迎え時間を気にすることなく自由に移動できる。
片貝ノ池への上陸点を探したり、奥只見湖を更に奥の尾瀬方面へ双耳峰の燧ケ岳を見に移動したり、十二山神社へ着岸・上陸してお参りしたり、船で寄り道って贅沢だな~ちょうど12:00頃に桟橋へ戻ると同時に雨がパラパラしてきたのだった。
六方のご主人にお礼を言い、大量のカメムシが付着した車で銀山平キャンプ場へ反省会の移動。
  

寒気による天候悪化予報のため、軒並み予約キャンセルの中、充実感でいっぱいの我々は宴会用デカタープを設営した。
このキャンプ場には「かもしかの湯」が併設されている。木造の外観は少し年季を感じるが、場内は清潔で綺麗に保たれていた(リンスインシャンプー類、ドライヤーあり)。スッキリとしたアルカリ性単純泉の半露天を独泉♨

快適なデカタープで反省会開始!O倉氏から高級牛の振る舞いがあり、メスティンで炊き立ての白米に肉汁と共にONしてウマ~い連発でしたよっ。
ポツポツと雨漏りするのもご愛敬、と笑い飛ばしていたものの…予報より遅れてやってきた暴風にタープが飛ばされそうになる。
必死で四隅を抑えて耐えるのも限界となり撤収することに。宴会セットは大ビニール袋へ回収され、荷物は車内へ回収され、ぺしゃんこになったタープは取り残された。
  

人間どもは、いったん温泉で生気を取り戻し車内へ散った。夜半にかけて暴風雨となり、朝方に雨は止んだものの寒気が残された。
6:00頃車の窓をたたく音が…船長である。この天候の中、船長は管理棟の軒先で野宿をしていたのだった。飛ばされそうな銀マットを持つ手がかじかんだとか、深夜にタープを撤収したとか、ちょっとイカれてるな。

炊事棟の脇スペースをお借りして朝食タイムとする。宴会強制終了だったため、メインの鍋を食べ損ねていたのだ。温かいうどんがしみる~パンを焼いて珈琲も飲んで8:30には解散となった。
 

相変わらず(?)アクシデントに見舞われましたが、これも含めて楽しい週末でした。いくつかの反省点を教訓として、また次回もよろしくお願いします。
これまで何度もお世話になったデカタープ1号、ありがとう!そしてデカタープ2号もデビュー待ちらしいよ。

白石沢スラブへGO★

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

尾瀬・アヤメ平~尾瀬ヶ原(2024年9月14-15日)

2024-09-16 | 山行記録

【メンバ】
ひろみ、こうじ(記)

【行 程】
DAY1: 鳩待峠~アヤメ平~竜宮十字路~見晴(尾瀬小屋)~温泉小屋
DAY2: 温泉小屋~見晴(弥四郎小屋)~竜宮十字路~山ノ鼻~鳩待峠」

天気が心配されたが雨が降り出す前に下山出来て良かった。
9月中旬で季節的には秋ですが、蒸し暑く陽射しも強く夏真っ只中感があったが、湿原は草紅葉が進んでいて秋の気配を感じさせてくれた。
予定していた至仏山は雨が降る前に下山したかったため宿題に残して下山を急いだ。尾瀬第一駐車場に着いたタイミングで雷鳴が聞こえ始めたので、至仏山をスキップして良かったと思っている。

ルート図

アヤメ平
 

富士見田代

尾瀬ケ原
 

逆さ燧ケ岳

花々
  

尾瀬小屋

温泉小屋


■YamaReco山行記録

山行記録: 尾瀬(鳩待峠〜アヤメ平〜温泉小屋〜山ノ鼻〜鳩待峠)

山行記録: 尾瀬(鳩待峠〜アヤメ平〜温泉小屋〜山ノ鼻〜鳩待峠)

2024年09月14日(2日間) 尾瀬・奥利根, ハイキング / koji3の山行記録

ヤマレコ

 

 

■YAMAP山行記録

尾瀬(鳩待峠~アヤメ平~温泉小屋~山ノ鼻~鳩待峠) / こうじさんの尾瀬・至仏山・悪沢岳・笠ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

尾瀬(鳩待峠~アヤメ平~温泉小屋~山ノ鼻~鳩待峠) / こうじさんの尾瀬・至仏山・悪沢岳・笠ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

天気が心配されたが雨が降り出す前に下山出来て良かった。9月中旬で季節的には秋ですが、蒸し暑く陽射しも強く夏真っ只中感があったが、湿原は草紅葉が進んでいて秋の気配...

YAMAP / ヤマップ

 

 

■YouTube山行動画

 

■YouTube山行写真スライドショー

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

越後駒ヶ岳・オツルミズ沢(2024/9/12~13)

2024-09-15 | 山行記録

山行日:2024年9月12日(木)~13日(金)
メンバー:I堀・K野
     
沢登りをする人であれば最大の目標の1つであろうオツルミズ沢。
いろいろトラブルはあったが、無事に1泊2日で遡行することができた。

登り始めからいきなりトラブりカグラ滝を巻いてしまう痛恨のミス。またこの巻でK野氏がオーバーヒートしてしまい以後牛歩状態に…
ペースがなかなか上がらず大変だったが、そんな中サナギ滝の最上部をフルボッカで登攀したK野氏はさすがであった。

このサナギ滝、いままで登った滝の中では間違いなく1番傾斜の強い滝だった。
核心のサナギ滝を終えても沢はまだ1/3も来ていない有様で、この後はゴルジュの水線突破、無名の80m滝登攀、雪渓処理のニラ草付きと内容盛りだくさん。

沢登りの経験・知識を総動員して登る素晴らしい沢であった。
今回巻いてしまったカグラ滝やゴルジュは突破できるようなので、機会があれば来年再トライしたい!!

 

山行記録: 越後駒ヶ岳・オツルミズ沢

2024年09月12日(2日間) 甲信越, 沢登り / sen1の山行記録

ヤマレコ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

槍ヶ岳・北鎌尾根P2(2024/9/6~8)

2024-09-10 | 山行記録

山行日:2024年9月6日(金)~8日(日)
メンバー:I堀、西川山岳会TK
     
いまやメジャーな北鎌尾根。あえてメジャーではないP2から行ってみた。

去年の上の廊下は渇水だったが、今年の天上沢もだいぶ渇水している。
難所となっているロープが垂れ下がった箇所は、普通に流水をジャブジャブ歩けた。
それだけ渇水気味の天上沢でも、場所によっては股下までの渡渉が何か所もある。通常の水量なら腰上になるかもしれない。

P2取りつきから尾根筋まではなかなかの急登。モンキークライミングも必要で大量の飲料水を背負った状態ではなかなか大変である。
尾根筋から北鎌コルの間はなかなかのヤブ。笹薮・ハイマツ・シャクナゲ・空中格闘となんでもござれ。
踏み跡が完全消失している箇所もありバリエーションの醍醐味をあじわえる。

北鎌コルから先はもはや登山道。歩きやすいところを選んでさっさと槍ヶ岳へ。
下山に使用した千丈沢は昔は登山道だったようで千丈沢乗越にその名残があった。千丈沢の途中でビバークし無事に下山。ビバーク時の焚火は最高だ。

 

山行記録: 槍ヶ岳・北鎌尾根 P2から(湯俣温泉↑・千丈沢↓)

2024年09月06日(3日間) 槍・穂高・乗鞍, 無雪期ピークハント/縦走 / sen1の山行記録

ヤマレコ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白山(2024年8月10-11日)

2024-08-28 | 山行記録

【メンバ】
ひろみ、こうじ(記)

【行 程】
DAY1: 別当出合~甚之助避難小屋~南竜山荘(ケビン泊)
DAY2: 南竜山荘~アルプス展望台~白山室堂~御前峰~翠ヶ池(お池めぐりコース)白山室堂~黒ボコ岩~甚之助避難小屋~別当出合

2日間とも快晴(時折、ガスに覆われることもありましたが)でお天気に恵まれた山行でした。
夏山山行に白山に行くことは7月中旬に決まり、その時点で白山室堂は満室だったため南竜山荘を予約。山荘も満室だったためケビンを予約。このケビン泊が大正解でした。8畳・定員5名を2人で使用したので、ゆったり・ザックの荷物広げ放題でした。
高山植物の花々にも癒され白山の良さ、人気の高さを改めて認識しました。次はケビンに2泊してゆっくり白山を堪能したいと思いました。


ルート図


大勢の登山者で賑わう別当出合


南竜山荘 - 時の流れが止まったような佇まい


南竜ヶ馬場野営場 - 眺めの良いテント場です。


気持ちの良い木道歩き


アルプス展望台 - ここで朝日(日の出)を見る方もいます


白山室堂 - 白山奥宮祈祷殿で安全登山を祈願しました


霊峰白山・御前峰 2702m


大汝峰2682mと翠ヶ池


別当出合 - 無事、下山しました。(お疲れ気味)

【白山で出会った花々】

【YouTube山行動画】



YouTube山行写真スライドショー】

 

【YamaReco山行記録】

 

山行記録: 白山

2024年08月10日(2日間) 白山, 無雪期ピークハント/縦走 / koji3の山行記録

ヤマレコ

 

 

【YAMAP山行記録】

 

白山(日本百名山・日本三霊山・花の百名山) / こうじさんの白山・別山・銚子ヶ峰の活動データ | YAMAP / ヤマップ

2日間とも快晴(時折、ガスに覆われることもありましたが)でお天気に恵まれた山行でした。夏山山行に白山に行くことは7月中旬に決まり、その時点で白山室堂は満室だったた...

YAMAP / ヤマップ

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薬師岳&赤木沢(2024/8/4~5)

2024-08-19 | 山行記録

山行日:2024年8月4日(日)~5日(月)
メンバー:I堀
     
今年は梅雨が明けてもなかなか天気が安定しない。今回も不安定な天気予報であったため1泊2日の短め山行。
昨年行けなかった赤木沢へ行くことにした。

2日間の天気は予報より良く雲が多めであったものの雨には降られずラッキー。この天気なら北鎌尾根行けたのにと恨み節。
薬師沢某所でビバークし登山・釣り・焚き火・沢登りと1泊2日ながら内容の濃い山行であった。

赤木沢はナマッた体にはちょうどいい小滝が連続して面白かったが、オツルミズ沢の予行練習にはたぶんまったくなっていない。はたして来月行けるのか?
帰りぎわ、折立の臨時駐車場でクマと出くわす。距離わずか10m。ヤブがガサガサ音を立てていたので、こちらも声を上げたが全然効果がなかった。
臨時駐車場にはもう停めたくない!

 

山行記録: 薬師岳&赤木沢

2024年08月04日(2日間) 剱・立山, 沢登り / sen1の山行記録

ヤマレコ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北岳〜間の岳〜農鳥岳〜仙丈ヶ岳〜鳳凰三山(観音岳)縦走(2024/7/23~25)

2024-08-18 | 山行記録

山行日:2024年7月23日(火)~25日(木)
メンバー:I堀

今年の梅雨明け10日は天気が安定せず北アルプスは荒れ模様。南アルプスの100名山ハントに切り替え急遽北岳へ。
初日こそピーカンだったが2日目は雨、3日目は午後から晴れ間もあったものの雲の多い不安定な天気であった。

ウワサに聞いていた農鳥小屋で泊まれて満足。といってもテント泊だが。
トイレは強烈だったが、テントサイトは十分整地されているし、10分ほど下ればおいしい水がコンコンと湧いているし、いい意味で裏切られた。

仙塩尾根と早川尾根はともにバカ尾根で疲労困憊。40歳も間近になり体力に陰りがでてきたと実感してしまった。
今年は広河原から北沢峠の間は林道の崩壊で通行止め。芦安方面から仙塩尾根を行くのはシンドイです。

 

山行記録: 北岳〜間の岳〜農鳥岳〜仙丈ヶ岳〜鳳凰三山(観音岳) 縦走

2024年07月23日(3日間) 甲斐駒・北岳, 無雪期ピークハント/縦走 / sen1の山行記録

ヤマレコ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会山行:剱岳 源次郎尾根(2024/7/13~15)

2024-08-01 | 山行記録

【メンバー】CL:K野(記)、SL:Oh、SL:S会長、NTM、A井、O倉、M崎、ai(編)、Ab(会外)
※写真はクリックすると大きくなります。枚数が多いため順々に見る場合は、最下段の「フォトチャンネル」が便利です。

【DAY1 7月13日】
<K野>7月12日夕方、フィエスタ浜通りand茨城支部の5名で、いつもの場所に集合し夏合宿の地、立山へと向かう。
今回の夏合宿は、バリエーション入門「劔岳 源次郎尾根」

毎年、総会時に夏山計画を話し合うのだが、去年はスケジュールが合わず、白馬・蓮華温泉の山行計画に参加することができなかった。

今回の山行前1週間は、富山地方の天気予報とにらめっこ状態であった。連続する傘マーク、北北陸、関東、東北と梅雨明けしていないこの時期・・・去年参加できなかった思いもあり、雨にあたるのも覚悟で参加を決めていたが、2泊3日の行程の最終日のみ傘マークと、ギリギリのタイミングで予報が好転してきていた。

今回は体調不良を理由に参加辞退のTooちゃんが愛車のアルファードを貸してくれたおかげで、快適に立山まで移動ができた。感謝である。
立山駅駐車場に深夜に到着、天候不順で3連休の前日とは思えないぐらい駐車場が空いている。
仮眠をし、7時のケーブルカーで出発。

<ai>一方、中通りand栃木支部の4名は、深夜に扇沢へ向けて出発する。初黒部のメンバーもいて、晴天のダム湖をのんびり観光しながら、立山黒部アルペンルートを乗り継ぐ。今年でラストランとなるトローリーバスで室堂へ。室堂から雷鳥沢へ下ったら、高度順応を兼ね、高山植物を愛でながら雄大な風景の中、のんびりと新室堂乗越を経由して剱御前小舎で、立山ルートからのメンバーと合流した。

<K野>天候不順の予報で、何名かの参加辞退があったが、最終的に立山ルートと扇沢ルートから9人のメンバーが集まった。

リッチな皆さんは、剣山荘泊で劔の頂を目指すようが、平民の私は初日だけは劒沢にテントを張ることにした。よほどの暴風でなければ、テントで頑張るつもりであったが、日ごろの行いのせいか初日は剱岳の雄大な全景が見える良い天気に恵まれた。
  

1人のテント泊はチョットさみしいかと思っていたところ、M崎嬢が同居してくれることになり、これで予定の3時スタートでも寝過ごす心配はなくなった。翌日、2時起き3時スタートと、出発が早いので、アルコールは少量にしておくべきであったが・・・恋バナ&40代の恋愛事情を話し始める、M崎嬢に合わせ、同じテンションを保つ必要があるため、ワインのピッチがいつもより早まり、結局2人で1本半くらい飲んでしまった。

もちろん、面倒で夕食も作らずに寝てしまった。数時間後、目覚ましに起こされ、テントのジッパーを開く、曇天であるが幸いにも雨は降っていない、お互い最初に出た言葉は「頭がいたい・・・」であった。これから、剣岳のバリエーションを登るに、あれほど少しにしておこうと思っていたのに、ドライフルーツを入れたホットワインをー出され、おいしくて飲みすぎでしまった。

<ai>剣山荘は、きちんと掃除がされており、水洗トイレや豊富な水、ホットシャワーまで使える素晴らしい山小屋でした。大人数のため、畳の大部屋を振り分けていただき、気兼ねなく早朝準備を行うことができました。汗を流したら生ビールで乾杯しつつ、明日のルートの最終確認です。夕食のおかずは種類も多くしっかり食べて早々に休むことにしました。

【DAY2 7月14日】
<K野>曇天の暗闇の中、剣山壮に宿泊した他のメンバーと劔沢小屋前で集合し、劔沢雪渓を下る。
10月に同じルートを登っているが、7月だと早くに夏道から雪渓に乗れるので、平蔵谷の大岩まで比較的早く着いた。
  

ルートを見上げると、すでに何パーティーかのライトが見えていた。取り付きで、先行者の関西グループの方と軽くあいさつを交わし、待ち時間を確認する。関西グループの他、登はん中のガイドグループ数名は、スタート地点の岩場でかなり時間がかかっているようで、ロープを張っても苦労しているようであった。関西グループのリーダーが「かなり待っています」と若干溜息交じりであった。

自分たちも9名グループで大人数である。全体の通過に時間はかかる見込みだが、他に後続者も居ないので気が楽ではあるが、天候が下り予報。午後は雨が確実なのでのんびりもしていられない。

今回は8.5mmロープ60mと、3チームそれぞれ30m補助ロープを持参した。
前回は2峰の懸垂以外にロープの必要性を感じなかったが、今回は年齢も経験レベルもバラバラの会山行なので、荷物は増えるが、安全と軽量化は天秤にかけられないので仕方がない。
自分たちの順番が来た。ロープをひき、濡れた岩を登ってフィックスを張り、効率よく登ってもらう、前半は松の木のジャングルジム状である。
  

<ai>取り付きまで来ると随分と明るくなっており、急峻な岩峰に囲まれた深い谷の雪渓から見上げる景色が、剱へ来たのだなと実感させてくれました。核心と聞いていた最初の岩場は、濡れていて嫌な感じはあったが、仲間の手を借りてサクッと通過する。踏み跡は明瞭で、なるほど「木登り」ってこういうことかと納得。時に沢登りの高巻っぽい場面があったり、落石しそうなザレ場だったり、楽しみながら高度を上げていく。大人数なためゆっくりペースがありがたかった。1峰へ着いた8:00頃にはガスってきたが、正面には2峰を登る先行パーティーが見えた。

<K野>順調に高度を稼ぐが、チーム間の距離ができると後続の状態をトランシーバーで確認する。
ルンゼの浮石も多く、2峰の懸垂までは、ある程度まとまって行動したいが、最後尾の還暦チームがなかなか上がってこない。
のちに判明したのだが、NTM元会長のソールが剥離しかけたシューズで、だましだまし行動していたようだ・・・

2峰の懸垂点に到着する。先に懸垂した、他の関西グループがなかなか降下地点の基部から離れず、自分たちのロープのセットができないと思っていたら、基部から声を掛けられる。ロープが回収できず困っていたようだ。
確認すると繋いだロープの結び目が、懸垂点のリングに引っ掛かって回収が困難となっていた。30mロープどおしを直に繋げばよかったのではと思うが、カラビナを介し2本の30mロープを繋げていた。カラビナ両端に結び目があり、最後の結び目が引っかかっていた(シンプルにカラビナは必要ないと思う)スタック部分を処理し、ロープを引いてもらうよう声をかけた。

やっと先行者が降下地点から離れたことで、自分たちのロープをセットすることができた。ぱらつき始めていた雨も、とうとう本格的に降り出してきた。一番いやなタイミングで、本降りとなった。自分たちのロープは60mあるので、結び目が無く、1本の折り返しで引っ掛かる心配はない。最初に降下し、基部から離れ雨具に着替える。
   

今まではCLということで、一応は先行し、歩きやすいルートを後続に指示していたが、懸垂前に岩場で派手にコケてしまい。右ひざを強打していた。痛みがあるため、先行のルート確認をOh氏に交代してもらう。懸垂に時間がかかったので、遅れていた還暦チームも、目視できる距離に近づいてきていた。タイムラグなく登頂、下山できそうである。【写真⑮⑯⑰】

雨の劔山頂で記念写真をした。

私は、ひざの痛みのため、下山スピードがあげられないので、一足先に下山を開始した。
4:30源次郎尾根の登山開始、山頂10:30、約6時間かかっているが、悪天候でこの人数だと比較的スムーズに登れたと思う。
  

先に出発し14:30頃に剣山荘まで下山したが、他のメンバーとほぼ同時刻の到着であった。これから、劔沢キャンプ場へテントの回収に行かねばならい。下山で膝に負担がかかり、負傷した足の痛みはピークであった。雨の中テント撤収は面倒であるが、追いついたOh氏、M崎嬢が手伝ってくれたので大変助かった。

雨の下山、ひざの負傷、テント回収と大変ではあったが、最終日は剣山荘に宿泊としていたおかげで、シャワーや乾燥室が使えるたので快適に過ごすことができた。
翌日は小雨の中の下山となったが、小屋泊なので、乾燥させたウエアーとザック、雨対策を広い空間でのんびり行うことができ、大変ありがたい。夜中の暴風雨は、山小屋の中に居ても、分かるくらい雨音を立てており、最終日もテント泊にしていたら大変だったな・・・と思った。

<ai>山名板ってこんなに沢山あったかな? 各自が持っても余るほどの山名板で、登頂撮影に緊張がほぐれる。無風のため寒さを感じないのがありがたい。本降りになる前に別山尾根の下山に取りかかる。濡れた岩は思ったよりも滑りにくく、しっかりした鎖を補助として使いつつ慎重に下りていく。さすがに疲労もありアップダウンがこたえるし、剣山荘まで長く感じた。
びしょ濡れで到着した登山者を快く迎えてくれた小屋スタッフには感謝です。テント組を迎えたら、熱いシャワーを浴びてお疲れ様会

【DAY3 7月15日】
<K野>剣山荘から雨の中、岩稜帯~雪渓のトラバースで御前小屋を目指す。最終日の下山中にNTM元会長のシューズは両側ともソールが剥離してしまった。現S会長持参の配管テープで応急処置を行い、何とか復旧。ここまで使ってもらったらシューズも本望でしょう。

それにしても5.10のシューズの剛性は弱い・・・自分もソールが滑らないので愛用していたが、ウレタンとゴムなど異なる材質の接着が他メーカーよりもたない印象がある。高温多湿の日本では劣化が早いと思う。
 

下りでは膝の痛みがでるので、雷鳥坂が心配であったが、ストックを使いなんとか下山。湿布をいただいたり、荷物も分散して担いでもらったりと・・・怪我をして改めて仲間のありがたさを痛感した。

室堂ターミナルで、解散式を行い。立山、扇沢方面とそれぞれ帰路についた。今回の山行で初めて怪我をしてしまい、改めてメンバーのありがたさを実感できた。経年で体力の衰えは仕方がないが、少しでも楽しい登山を続けられるように、日々にトレーニングを怠らないようにしようと心に誓った山行であった。
 

<ai>久しぶりの会山行、天候が心配でしたが、体力や経験値も異なる中で協力しながら予定通りに終えることができて良かったです。普段はそれぞれのヤマを行いつつ、たまの会山行だからこそ、諸先輩の経験を学びながら、若人に引っ張ってもらいながら、メンバーの信頼関係や各個人の気づきも深まっていくのだと思いました。また次回よろしくお願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

苗場山(2024年6月22-23日)

2024-06-24 | 山行記録

【メンバー】
ひろみ、ちひろ、こうじ(記)

【行程】

DAY1: 祓川登山口~和田小屋~神楽ヶ峰~苗場山・山頂ヒュッテ←→苗場神社
DAY2: 山頂ヒュッテ・苗場山~神楽ヶ峰~和田小屋~祓川登山口

昨年11月に晩秋の苗場山を訪れ感動し、高山植物が咲き乱れる時季に再訪したいと強く思い実現できたことに感謝です。梅雨真っ只中でしたが一日目は雨に降られることなく「花の百名山」を楽しむことが出来たことにも感謝です。 ヒュッテでは眺めの良い部屋を選ばさせて頂き、羽毛布団も利用出来て快適に過ごすことが出来ました。食事はカレーライスですが、副菜にポテトサラダなどがあり、当日は小屋番採取の根曲がり竹も出て美味しく満足・満腹の夜ご飯でした。 次は紅葉最盛期を狙って再訪したいと強く思いました。

苗場山 神楽ヶ峰 苗場山山頂 頂上に広がる高層湿原  

【YouTube山行動画】

 

【YouTube山行写真スライドショー】

 

【YamaReco山行記録】

山行記録: 苗場山

山行記録: 苗場山

2024年06月22日(2日間) 谷川・武尊, 無雪期ピークハント/縦走 / koji3の山行記録

ヤマレコ

 

 

【YAMAP山行記録】

苗場山・高山植物が咲き誇る天空の楽園 / こうじさんの苗場山・赤倉山・佐武流山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

苗場山・高山植物が咲き誇る天空の楽園 / こうじさんの苗場山・赤倉山・佐武流山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

昨年11月に晩秋の苗場山を訪れ感動し、高山植物が咲き乱れる時季に再訪したいと強く思い実現できたことに感謝です。梅雨真っ只中でしたが一日目は雨に降られることなく「花...

YAMAP / ヤマップ

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする