私の父親は66歳で天国へ行った。
65歳になってから、親族で経営していた零細会社を退職し60前後残っている日本百名山と、四国の御遍路を巡ると常々言っていた。その最後の夢というか目標が始まる数カ月前に人生が大きく変わった。私の父の家系は癌家系で祖父も肺癌で 亡くなり、父の兄弟4人中3人が癌になっている。私も父の兄弟が亡くなるのを見て、私も長生きは出来ないと常々思ってきた。実際、父が亡くなっからは、山行を重要視するようになってきた。自分が気になる、また以前から見てみたい景色がある場所は、先延ばしにせず目標をたて、すぐに実行するようにしてきた。大きな目標を達成するためのトレーニング期間はもちろん必要です。今の自分の実力では到底行けない場所へは目標を小さく設定し、小さな目標を何個かクリアーし大きな目標に近づくようにしている。
夢や目標がある生活はとても楽しい。山を知らなかったら、何の取り柄もないただのグダグダ酒飲みオヤジです。(今も山に行かない時は冴えないオヤジです)自分が本当に好きな事に出合えて幸せです。そのお陰で、良い仲間と大勢知り合うこともできました。
少し長くなりましたが、言いたい事は「人間いつ死ぬか分からない」という事です。山だけではなく、交通事故かもしれないし、事件に巻き込まれるかもしれないまたは、自然災害や病気。もしかしたら、それが明日かもしれません。この事実を前向きに受け入れるようになりました。今現在が一番若いです。大きな目標を後ましにしていたら実行が難しくなっていきます。人間は確実に死にます。その時に「あれをやっておけば良かった」ではなく「ここまで出来たから良かった」と思えるように生きて行こうと思っています。毎日地味ですが仕事も山も飲みも全力です。この様なものの考え方をするようになったのは、やはり父親の死からです。
今週末は久しぶりに実家に帰ります。(連休は山へ行きっぱなしなので)これから予定が結構入っているので、いつ帰省できるか分からないので今週にしました。ヒマラヤ・カラコルムへ行く事を父親に報告してきます。
今やりたい事は?
言うまでもなく山に行く事。
私にとっては仕事から切り離され自然にストレスを発散し心のケアをしてくれる所が山。福島県の登山家、田部井さんの名言、病院に通うなら山に通いなさい。正に私の健康は、山によって作られている様な気がします。山に限らず夢中になることが、病を寄せ付けない秘訣なのかも?
夢中になれるものは、何であれ必要だと思います。夢中になれるものに出合えただけでも幸せだと思います。もちろん私も山ですが。山も広く深く高いです。これからも、色々挑戦していきましょう。