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イスラム教とは何か?

2012-11-24 00:12:55 | 日本人と宗教
イスラム教の「割礼」といえば私はひとりの小柄なデンマーク人のことを思い出す。
それはタイのバンコクで空港行きのバンの中で隣り合わせになったデンマーク人のことだ。
彼はインドネシアから帰国するためバンコクに寄った。
バンの中で彼はインドネシアで現地人の女性に恋をしたことを私に話し始めた。
私がそのバンの乗客の唯一のアジア人だったので彼は私にその話をしたのかも知れない。
彼はインドネシア人の女性と結婚するつもりだ、と言った。
そのための準備で一旦デンマークに戻るのだという。
それで私はちょっと意地悪なことを尋ねてみた。
「インドネシア人と結婚するにはイスラム教に改宗しないといけないよね?」
「ああ、勿論知ってるさ」
「スナット(インドネシア語で割礼の意味)出来るの?」
「う~ん、それが一番の問題だな」
空港に到着してすぐに彼と別れた。
彼がその後どうなったか知らない。
だが「割礼」という言葉を聞くたびにそのデンマーク人の顔が蘇ってくる。

インドネシアでイスラム教に改宗する場合カー・アー(カントール・アガマ)と呼ばれる宗教局に医師の証明書を提出しなければいけない。
勿論、証明書というのは「割礼」が完了したことを証明するものだ。
婚姻届もカー・アーに提出する。
イスラム教に改宗しなければ婚姻届は受理されないのだ。
おそらく多くのイスラム国でも同じであろう。
イスラム教国では結婚を「個人の自由」と考えるのは間違いだ。

イスラム教の戒律では豚肉は食べられない。
これには合理的な理由がある。
豚肉は腐敗しやすいからだ。
私自身東南アジアで生活していた時
腹痛を起こしたが原因のほとんどは豚肉かイカを食べたことだった。
ラマダンにも理由がある。
戦争や自然災害は人間を苦しめる。
何故なら食べる物が不足するからだ。
ラマダンはそういう非常事態に備えるためなのである。
日常的に非常事態に備えておけば困難を克服しやすくなるだろう。
忍耐力は困難に打ち勝つ最大の要因だ。

もしタイで出会ったデンマーク人がイスラム教に改宗していたならば
是非もう一度会って「割礼」を行ったかどうか、訊いてみたい。
そしてイスラム教とは何か?
彼の考えを知りたい、と思う。




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