素朴な疑問に答えよう! 第一弾です。
(疑問)
「IPv6は要らないと思ってます。IPv4でいいじゃないですか。」
(回答)
うーむ、違います。
もし仮にIPv4アドレスの枯渇の問題がなければ、そうかもしれませんが。アドレスは有限桁ですから必ず足りなくなります。過去にプライベートアドレスとNATという「工夫」で寿命を延ばしてきたのも、そろそろ限界です。最新の予想では、2009-2014年ぐらいということで専門家の間で見解はほぼ一致しています。
#IPv4アドレス枯渇の詳細についてはまた日を改めて説明しますね。
で、なくなったらどうするか? IPv6とは別の代替案があれば、それとの競争になるんでしょうけれど、今のところ全世界のインターネットをシームレスにつなぐことのできるプロトコルは他には見当たりません。また、今から枯渇前までに新しいものが出てくることも全く期待できません。IPv6だって最初に検討が始まったころから15年もかかって標準化や実装などがようやく現在の状況になってきたわけです。
要はインターネットというものを捨てない限りは、IPv6は枯渇に対する唯一の現実的な解なのです。石油資源がなくなるのなら代替エネルギーに切り替えていかないといけません。それと全く同じ話です。