パークハイアットでのランチからすぐにホテルに帰還し、買ってきたものを広げたり、詰めたりの作業開始。
明日はもう日本へ向けて帰らなくてはなりません。
スーツケースは3個。
そのうちに一つ(買ったばかりの黄色いもの)に免税対象商品のものを詰め込みます。
ウーノの出番が少なかった訳・・・それは「観光地にあまり行っていないこと」。
ホテル待機が多かったウーノ。
ごめんねえ。
一休みしてから夕方、「ホテルのスタッフ」に頼んでとあるレストランを予約してもらう。
主人の愛読本「Gambero Rosso ガンベロ・ロッソ」の中からチョイスしたお店だ。
「スタッフの一人=イケメン兄さん」が
「ここは遠いけどタクシー呼ばなくていいかい?」と聞いてくる。
いやいや・・遠いからこそトラムでGOでしょ?タクシーだったら高くなるよ~。
トラムの地図を広げてスタッフ総がかりでレストランの位置を調べる。
なんと最寄りのトラム駅があるではないか?
ふむふむ・・・余裕!といった表情の主人。
それでもイケメン兄さんは「夜だし、心配だからタクシーのほうが・・」と言う。
強引にOKを出し、お姉さんスタッフに予約までとってもらった。
さてトラムに乗り込んで20分強。
思ったより近いじゃないか!と思ったレストランは、民家の中にひっそりとあった。
よくもまあ、迷わず来れたものだ。
「Innocenti Evasioni」
何故かサイトの日本語ヴァージョンがあってびっくり。
http://www.innocentievasioni.com/japan/
ちらりとドアの向こうから笑顔のスタッフがお出迎えしてくれた。
よかった怪しい日本人と思われなくて。
さすがにホテルの予約はありがたい。
おお、あったかそうな雰囲気。
かわいい椅子。
英語とイタリア語はOKです。
メニューをみて・・・初めはアラカルトにしようかと思ったけど、
なんともコースのほうが得な感じがしたのでコースに。
メインなどはチョイスする。
まずはアペリティーヴォ!シャンパンで乾杯!
いい味~!
イタリア最後の夜にふさわしいわー。
毎日歩き疲れている身体に染みこむようです。
次にワインリストを見ながら・・どれにしようか迷っていると、
主人が「私がローマでいたく気に入っていたワイン」を発見。
「こんな感じのワインが好きなんですけど、オススメはどれですか?」と聞くと
同じワイナリーのSauvignonを出してきてくれた。
2008年もの。
さらにフルーティな飲み口。
このワインは初心者好みの味だと私は思っています。
ボトル開けたからには飲んじゃうぞと。
まずはアンティパスト。
パイです。
中にはカボチャのペースト状の甘いものが・・・。
・・・・・唖然 旨い・・・・・・・・・・・・・・。
うん、ガシっと胃袋が掴まれました。
プリモ、セコンドときましたが、どれも素晴らしいお料理です。
出してくるタイミングも文句はありません。
特筆すべきは下のラビオリ。
松の実・・・たっぷり、レーズンたっぷり。
弾力のある生地ながらも口の中でとろーりとほどけるラビオリ。
スープは主人が大絶賛。
どのお料理も野菜との絡ませ方が上手。
上のお肉もかぼちゃのピューレとともに。
程よい弾力。お肉の旨味。
どれをとっても最高の一皿でした。
いつの間にか、客席がうまっている。
一本空けたワインがほどよく廻ったところで、ドルチェの登場。
今まで食べたことのない美味しさのドルチェに・・・無言。
美味しい・・・美味しいわ~・・・
感激した。
で・・酔っぱらいもどきの卯月は刻まれた苺の繊細な甘さしか覚えていないのでした(笑)。
小菓子も見事な出来映え。
トリュフチョコ最高!マカロンの上品な甘さにうっとり。
とにかく どのお料理も気合いとセンスがピリっと光っていて素晴らしいコース内容でした。
二人で139.5ユーロ。
綺麗な月。
無理矢理主人にカメラをもたせ・・・撮らせることに成功。
イタリアではみっともなく酔っぱらえないので出来るだけ静かにしていたのだけど
トラムの中ではワインの酔いと疲れが一緒くたになり、眠気が襲ってきた。
そりゃあもう、身体が限界だったんだろう。
前屈みになり眠ろうとしていた時、乗り合わせたお姉さん?がなんとミカンをくれた。
私が「ぐったりと気分悪そうにみえた」らしい。
なんとも優しいお姉さん。
私は彼女の目の前で酸味あるみかんを食べ始めた。
それをみてちょっと安堵したようだ。
人の温かさはどこにでも転がっている。
私が出会ったイタリアの人たちは皆すごく優しかった。一般の人も、お店の人も。
生活している訳ではないので深くは知ることが出来ないが、少なくとも今回のミラノ旅ではたくさんの優しさに触れたような気がするのです。
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