♪ 卯月の非日常 ♪

旅ブログです。主に海外と沖縄をご紹介。

シチリア・イタリア二週間の旅(その42)

2023年12月23日 05時13分00秒 | @メッシーナ

主人がこよなく愛する聖書
(ガンベロ・ロッソ社のグルメ本)
から選んだお店。
それがこちら……

✯I Ruggeri✯
です。
高いコスパと優れた料理を提供する、そこまで堅苦しさを感じないレストラン。
※ガンベロ80点/twoフォーク

とても洗練された店内ですが、
この時(12時半)はまだ他にお客さんは居ませんでした。
イタリアの人たちは本当にランチタイムが遅いですね。
一時過ぎた辺りから混みだした。
まずは可愛らしいパンとグリッシーニがやってきました。

そしてワイン(白)を注文。
シチリアのCusumanoというワイナリーのもので、とてもフルーティで華やかな印象。
決して軽すぎるわけじゃないんですが、食前の一杯目にふさわしいかなと思います。
一品目(stuzzichino)
日本でいうところのかき揚げ的な。


Polpettine di tonno in agrodolce
マグロの肉団子というか、つくね。
酸味のあるソースと赤玉ねぎの組み合わせは、前菜としても丁度よい感じ。
マグロなんだけど、食感はお肉と変わらぬみっちり感。でも食べたあとは重くないんですよね。

Gnocchi ripieni di caprino con cozze, pecorino e noci
ムール貝とチーズ(ヤギ)、くるみたっぷりのニョッキ。
うん!いいチーズ感出てますね。
ゴルゴーゾーラのようなもったりしたソースも好きですが、ほんのりチーズ、ほんのり貝出汁が効いたニョッキは、箸が進みまくります。
もちろんワインも!
アクセントのくるみがたっぷり絡んでいて、香ばしさが飽きさせない。
とても美味しい一皿でした!
Orata con mele e gorgonzola
美しい、そして美味しい。
丁寧に敷き詰められた林檎の下には鯛が。ゴルゴンゾーラチーズと三位一体のその味わいは初めてのものでした。
Tagliata di tonno rosso
黒マグロのタリアータ。
カリッカリの表面、赤玉ねぎのソースがたっぷりとかかってます。

✬断面SHOW✬
このお店、酸味使いが大変上手。
上質なマグロをこんな風に頂けるのはシチリアならではですね。
当然、二杯目のワインはエトナで。
Linguine con i ricci
次は雲丹のリングイーネパスタが登場しました。
雲丹に関していえば、日本が最高と思っていますが、これはこれでソースとして素晴らしかった。
海の香りが、塩気が、最高の茹で加減のパスタに絡んで、ペロッと完食。
ご馳走さまでした……!


さて、お楽しみのデザートです。
飯の美味い店はドルチェも美味いと確信しているので、必ず注文します。
そして期待通りでした。
濃厚なチョコレートムースとピスタチオの競演。
不味かろうはずがない。
デザートは別腹といいますが、これに関してはそのとおり。
むしろもっとイケる。
有り難いことに焼き菓子まで。
もちろんエスプレッソで〆!

とっても大満足のランチでした。
🍴評判通りのコスパの良さ。
スタッフの方たちも明るく親切で、非常に居心地の良いレストランでした。


😌さてさて
お腹も満たされたし歩くとしますか。
↑結局トラムやバスを利用せず
以前にも言いましたが、メッシーナ海峡を船で渡りたい願望がありました。
しかしどうも乗り場がよくわからない。←港のあちこににフェリー乗り場がある
そうこうしている内にメッシーナ駅に到着してしまい、モニュメントの前で写真を撮って帰るモードに。
直近の列車は満席だったので、その次を待つことにしました。
私はワインを飲んでいるし、歩き疲れてたので、ベンチに座るとウトウトしてしまい………😴
その間、主人は駅から少し離れた場所にある船の乗り場を探し当てていました。
チケット売り切れ。
もしかすると別の売り場(乗り場)があって、そこでは買えたのかもしれませんね。どちらにせよ疲れていたので、メッシーナ海峡を渡る夢は次に持ち越しです。
そうこうしている内に、やっと私達が乗る列車が到着しました
これがまた時間かかるタイプなんだよ。

唯一、空いていたのは助かった。
ま、ほぼ寝てましたが。
そしてカターニア駅に到着。
もうすっかり夜です。
お馴染みの地下鉄に乗り、
(チケット券売機でやたら苦戦したが、またしても人に助けてもらった)
スーパーで買物を済ませ、我らがアパートへ。
メッシーナ堪能したけど宿題も残したから、またいつか!
噂通り、素敵な港町でした。


続く……



シチリア・イタリア二週間の旅(その41)

2023年12月21日 13時22分00秒 | @メッシーナ

さあ、いよいよ時間です。
チューチュートレインには続々とお客さんが乗り込み、あっという間に満席になりました。
※これ儲かるんやな💶🧐

出発前にはどこからともなく現れた「売り子おじさん」が“ストールや帽子はいかが?“と尋ねてきます。
トレインの周りをグルグルしながら、
”これ質がいいよ“的なセールストークをわりとしつこくするんですが、ほとんどの人は買いませんね。
当然です。

しかし……まさかの出来事が!

我々の前にいた御婦人👩がサクッと帽子を買ったんです!
隣りにいる旦那さんは不承不承お金を出し、その様子を見つめています。

たしか5ユーロだったかな……
決して高くはないと思いますが、思い切った行動をするリッチなマダムに我々も呆然。はたして商品に満足されたのでしょうか?
↑聞いてみたかった
そんなこんなで広場を出発!
カラフルな矢印には世界の大都市の名が書かれていて、もちろん東京もありましたよ。
大通りに出ると目を引くガラスの建物があります。
おっしゃれ~♪と思い調べてみると、
Banca Di Credito Peloritano S.P.A
ふむ……銀行ですね。

その右隣の地味な建物にはデジタル大学のメッシーナ校がありました。

その後、「英語&イタリア語」の案内が流れるトレインは、プリンチペウンベルト通りに差し掛かると、食虫植物など生息する珍しい植物園
(University Botanical Garden)
の前をゆっくり徐行しました。
私はそこまで植物に興味がないのであれですが、好きな人にはたまらない施設だと思います。

にしても、どこもかしこも車だらけ。
縦列駐車の達人が揃っているのかと思うほど、前後の間隔が狭いですね。
ニュートラルにして駐車しなきゃ、絶対トラブルのもとになります。
※ゆっくり車を押して移動させてから離脱するから
🌟美しい教会🌟
徐々にカーブの多い道へ入ります。
おお!これまた美しい!
✵Tempio di Cristo Re✵
どうやら戦争記念碑?だそうな。
世界大戦で亡くなった兵士たちの遺骨が埋葬されているそうです。
所謂、お墓と考えればいいんですね。
そしていよいよ、ベストスポットに到着です。
ここでは5分ほど停車してくれたので、皆トレインから降りて、思い思いの写真を撮りまくっていました。

😮はぁ………ため息しか出ない

これがメッシーナ海峡。
紺碧の海
イタリア本土まで手が届きそうな距離なのに、船がないと渡れない!
列車を船に乗せて移動する有名な海峡はまさにロマンの塊ですね。

運が良ければ?どでかいクルーズ船が港に停泊していて、それはそれで迫力ある姿を観ることが出来るらしい。
※あまりにも大きいと壁になるのでちょっと邪魔かな?

皆さん、時を忘れて見惚れてますね。
そりゃそーなるわ。

✳️Stele della Madonna della Lettera✳️
1934年に建てられたマリア像が、突き出た半島にうっすら見えます。
実は歴史的な要塞もあるので、行ってみたかったな。
残念なことに駅からわりと距離がある。
島を渡る船に乗れば、より近くで簡単に楽しめるでしょう。

実はこの時点で「船に乗って本島に渡る」という選択肢はありました。
その時はカラブリアに一泊した。
肝心の「チケット売り切れ」という残念な結果が待っていることを、このときの我々は知りません。

主人の夢?でもあるメッシーナ海峡横断はまたいつか……✋
辛いもの好きな私が、カラブリアを逃すはずはないからね。
さあ、絶景を堪能したあとは港町の方へと下りていきます。
通りには船の乗り継ぎ場のマークがあちらこちらに。



メッシーナはとにかく都会ですね。
建物はクラシカルで見ていて楽しいです。
こちら公共の建物(市役所)
なかなか重厚感ありますね。
後から調べたところ、中も素敵だった。入ればよかったかな……🤔

評判の良い薬局(調剤)が入った建物。緑との調和、素敵すぎ……❤
ヨーロピアンな街並みと暖かい風。
そして青空。
最高の観光日和です。

そんなこんなで約50分、めちゃくちゃ楽に観光できました。
そして、ドゥオーモとはそろそろお別れです
ここには小さな美術館もあるそうで、時間があれば立ち寄るべきでしたね。
徒歩にて市役所前まで戻ってきました。どうやらイベントの準備中らしく、前の広場では多くの関係者が作業をしていました。
どんなイベントか気になりまくる…
✜Ritrovo Tosca✜
たまたま見つけた人気カフェで
ジェラートを喰らう。

〜Limone〜
メッシーナの秋は
冷たいものがよく似合います。
気候がとにかく素晴らしい^_^
ほんと移住したいくらい。
ジェラートも美味しかった!
そしてお約束、トイレをお借りしました。
さぁ……そろそろ腹も減ってきたかな。
予約したお店へいきましょう!

続く………

シチリア・イタリア二週間の旅(その40)

2023年12月19日 14時38分00秒 | @メッシーナ

メッシーナのドゥオーモは12世紀、ノルマン人が建てたと言われています。
前身は紀元前7世紀初頭、この場所に存在した寺院らしい。キリスト教会やモスクに転用されてきた歴史を持つ。
近年では1908年に起きた大地震や第二次世界大戦により破壊されましたが、戦後(1947年)今の姿に復興させたそうです。
オリジナルに忠実にデザインされているので見応えありますね。
👆
こちらの正門は15世紀のものらしく、細かな装飾が魅力。
床のモザイクタイルも素敵です。
中に入ると……静かでひんやりとした空気が漂っています。
教会はどこもそうだが
建物自体の大きさは
縦92m✕横30.5mと巨大!
天井も高く、25㍍ほどあるらしい😳
アプスの天井には14世紀の金地モザイクが再現されています。


美しい彫刻
ニコロ・リケーロの「被昇天の聖母」
日曜になれば多くの人がミサに訪れるんでしょう。
椅子が敷き詰められていました。


聖プラチド礼拝堂


世界一と謳われるパイプオルガン

右側のどでかい方が主祭壇です。
すごい迫力……👀

アーチ天井に描かれたモザイク画「万能のキリスト」はジュリオ・アリスティーデ・サルトリオというローマ人によって再現されました。
側廊には昔の聖人の像が並んでいます。それぞれに名があるんでしょうがよくわかりません😿
おっ!イケメン!

聖トッマーゾ
教会の多くは新しく作られたものですが、丁寧に復元されているのでとても美しく、圧倒されます。
楽しいひと時でした。
ちなみに隣りにある鐘楼には4ユーロで上ることができます。
もちろん階段で。
※今回は諦めました

Fontana d'Orione
1547年に造られた記念の噴水
→水道が引かれた記念らしい


さて、いい頃合いになってきました。
近くのバールで飲み物を買い、いよいよチューチュートレインに乗車します!


続く………

シチリア・イタリア二週間の旅(その39)

2023年12月17日 16時11分00秒 | @メッシーナ


Messina
メッシーナ

さほど詳しくない土地ですが、主人の前向きな態度を見て、これは訪れるべきなんだなと思い決断しました。

紀元前8世紀、ギリシャの植民者によって作られた都市メッシーナ。
※当時は違う名前でした
今ではシチリア三番目の規模をほこる港湾都市で、船を使いイタリア本土に渡ればそこはもうカラブリア州
実はたった七キロほどしか離れていないんですよね。近いんだなぁ。
歴史的背景についてはWikipediaでも
御覧になってください。
時々起こる大地震により、多くの被害を被っている土地でもあります。

さてさて。
無事、Messina Centrale駅に到着した私達。あっという間だったな!という感想です。
さほど華やかな駅ではありませんが、面積は広く、人も多かったです。
駅を出て直ぐの広場からはトラム(路面電車)が出発していました。
券売機の調子が悪くて諦めた

そんなことよりも
今はトイレに行きたい

歩道を渡ってすぐのところにある
Central Barでお水を買い、トイレを貸してもらいました。
ふ〜、助かった……😌

結局、大通りから少し入った、イ・セッテンブル通りを歩き、ドゥオーモを目指すことにしました。

途中、海の匂いを嗅ぎ取り、サン・マルティーノ通りからヴィットリオ・エマヌエーレ通りに抜けます。
海を右手に歩いていると、
鳥の声。
店のペットなのかな?
えらく囀っていました。

その後もひたすら歩いていたんですが、メッシーナの気温はわりと高く、日差しも強めなので疲れるんですよね。

🚌バス来ないかな……
🚎トラム来ないかな……

そんなことばかり考えていました。
Porta Intermedia Palazzo INA
メッシーナの街は、カターニアより遥かに清潔でとても雰囲気が良いです。
リゾートにも適した街なので、レストランやカフェもおしゃれ。
夜はさぞかし賑わうことでしょう。
その後もGooglemapを頼りに歩き続け、なんとか…ドゥオーモにたどり着くことが出来ました。
メッシーナは大きな街なので、やたら歩かされる……🐰辛い。
Chiesa Santissima Annunziata dei Catalani

当初、これがドゥオーモだと勘違いしてた

正直かなり疲れていたのですが、
この大聖堂を見て、すっかり回復出来ました。
“メッシーナ大聖堂”
立派な広場に立派な教会。
鐘楼までもが華やかで、度肝を抜かれましたね。
ノルマン様式の聖堂は何回も建て直されたものですが、デザインはオリジナルのままらしく、もともとは12世紀に建設されました。
こちらの鐘楼、世界一とも言われるからくり時計が有名です。
後々、11時の鐘と共に動く様を観ることが出来ました!👏

動きはさほど大きくなかったけど感無量
ふと、広場を見ればお馴染みの「チューチュートレイン」が待機しています。近付いてみると……ベンチに座っていたお姉さんに「どう?」と聞かれ、歩くのが億劫だった我々は「チケット」を買うことにしました。

😁一人10€
過去の観光地と比べたら、倍近いお値段ですね。それでも名所を巡ってくれるのならお安いものです。

出発は11時ちょうど。
それまで大聖堂を散策しましょう。

シチリア・イタリア二週間の旅(その38)

2023年12月16日 21時02分00秒 | @メッシーナ

🌄朝、いつも通り早起きしました。
🌋タオルミーナの余韻もそのままに、この日、またしてもカターニアから離れます。←ちっとも落ち着かない

朝の空気………ま、ちょっと臭い。
※ゴミやら排泄物やら……

この日もしっかり地下鉄を使います。
基本誰も居ないので券売機を利用。
地元の人はアプリ?で買っている

1ユーロ/一人
新しい車内は日本と遜色がないほど美しい。ゴミも落ちてない。←奇跡
自動改札も最新式ですね。

Stesicoro駅からたった一駅。
Catania Centrale駅の最寄りはGiovanni XXIIIという駅です。
距離的には直ぐですが、タクシー乗り場&バスのロータリーを通るので、ぶつからないように気をつけましょう。
😓イヤ……まじで。
まずはチケット購入。
片道9.2€/一人

駅構内にある唯一?のバールは賑わっていました。
”Bar della stazione“

迷った挙げ句、イケメン?なお兄さんから、どでかいハンバーガーを購入。
お会計=7.8€
え、たっか……😵‍💫


まあ……手のひらに収まらないビッグサイズだし、しゃーないか。
二人で美味しくいただきました。

追加で旅のお供も……🐹

電光掲示板はしっかりチェック。
何番線から出発するのかは駅員さん、もしくはその場にいる誰かに尋ねます。 確認に確認を重ねる
朝日と海……駅のホームから眺めることが出来るなんて、素晴らしいですね。
そうこうしている内に、眩い光を浴びながら列車が到着しました。
ほぼ定刻通り!まじ有り難い。
わりと乗車率高めです。

さて、今回の目的地の発表です。
行先は………


Messinaメッシーナ

イタリア本土とシチリアの間にあるメッシーナ海峡が有名な街です。
カターニアからたった1時間15分の乗車時間。
さて、どんな旅になるやら。

続く……