歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

ガンガン読んだ。再び語る。

2007年02月12日 | ◆新刊読んだ!
「鋼の錬金術師」◆
11巻で。
ええもう、皆様読み返しましたわよね11巻。
んでもって5巻読んで12巻読んでそんでついつい全巻読み通しそうになって時間になってあわあわしたり、しましたわよね!?

とゆーわけで。
第68話「家族の肖像」の感想、追加です。

11巻。
ホーエンハイムの回想場面。赤ん坊のアルとまだ小さいエドが、ホーエンハイムの足元にいる1コマ。
まだ、ホーエンハイムは家庭を捨てて出て行ったひどい男、という認識が常識だったあの時に。
あの1コマでもって。
「ホーエンハイムはいいパパだった」と断言した方がいらっしゃいました。
もう閉鎖された兄弟サイトの管理人様なのですけれど。
「なぜなら、子供は自分を好いている人にしかなつかないから」
その管理人様はご自身が母親でらして、またいつも新鮮な視点から新たな感想を与えてくれる、大尊敬な方だったのですが。
でも、これを読んだ時は「えー、そうかなあ」って思っていました。

でも。
貴女は正しかった!

ハイハイしてるアルはまだ1歳になってない。エドは2歳すぎ。
彼らは父に愛されていることを知っていた。見知らぬ写真屋が来たら頼り、抱っこされたら嬉しくて笑う。

エルリック家は周囲の家から離れている。トリシャとホーエンハイムは意図して離れた場所に家を構えた。人外の者と人間とが長く共に暮らすために。
ホーエンハイムが出て行った時、エドは3歳半、アルは2歳くらい。
初めて母に錬成を見せたのは、エド5歳くらい。エドは父の不在を既に不満に思っていた。けれど父の愛情を覚えていたから、父の書斎に居て父の本を読んでいたんだ。

小学校になれば他人と触れ合う機会も多くなる。
聡い子供はきっと、両親が村の皆の祝福のもと結婚式を挙げていないことも、男が出て行ったなら今は他に女がいると考えるのが当たり前だということも、自然に知っていっただろう。

あの写真は、もちろんエドも見ていたはず。
不可解だっただろう。母は笑っているのに、自分を抱き上げた父は泣いている。
その写真を母は大切にしていて、ピナコもわざわざボードに貼っていて。ピナコは「ちっとも変わらない男」に、何かがあったことを、あの写真で感じていたんだろう。
だからリハビリ中のエドが、自分の写真をわざとずらして、父の顔を隠したんだろう。
迷わずに進むと決心したから、不可解なものに封をした。

ウィンリィにもピナコにも相談せず、家を焼いて旅立ったエドとアル。
黙って出て行ったホーエンハイム。
ほんとに馬鹿で。不器用で。
男なんか、いつまでたっても子供なんだから。
そんなトリシャの苦笑が聞こえてきそうな。

馬鹿で不器用で。けれど一途な。
エドと弟アルと父ホーエンハイムと。
じゃあ「お父様」も、もしかするとただの馬鹿な男なのかもしれない。



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10 コメント

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雄叫び仲間(笑) (のわこ)
2007-02-12 02:00:58
歌猫さま
こんばんは!
叫びがこだまして大反響になっていますね(笑)。
今話には、本当にしてやられましたので、あたりまえでしょうけど(苦笑)。
で、ちょっと私の初読時の感想と違うところがあって、どう思われるかな、とコメントさせていただきます。
私としては、エドがあの写真を見ていたか、そうでなかったかはあまり重要視していません。
ばっちゃんが、アルバムでなくあのボードに貼っていたのは、きっと意図があると思ったので。
あそこって、日常の風景の写真が多いじゃないですか(ちゃんと確認してはいないけど)。ピナコはきっと写真屋さんとも面識あっただろうし、焼き増しだろうがオリジナルであろうが、ロックベルの家に、確かにエルリック家は隣人として、知己として存在していたわけで、それをエドが父親の顔を故意に隠したって、考えたくないんです(苦笑)。それほどまで憎いのか、自分の記事にも書きましたけど、近親憎悪というか父への反発って、多かれ少なかれ特に息子にはつきものなんじゃないかな。男兄弟もいないし息子もいないし、第一父にはなれないので分からないですけど。
自分がそう思いたくないだけかもしれないんだけど、そうであるからこそ、家族4人で楽しかったころの写真を、エドが見ていなかったとしても、不自然さは感じないんですよね。
母を亡くした兄弟が、もしトリシャに写真を見せられていたとしても。というより、あの出来上がってきた夫の泣き顔の写真を、トリシャは息子たちに見せることができただろうか。ピナコに預けていてもおかしくないと思ったり。すごくトリシャに感情移入しているので、大げさかもしれないですけど、他ブログでも、トリシャは強い!と書かれていて、一方で納得するんですけど、やっぱりあの写真は、「あなた 笑って」と言ったあの切なさで、母が息子たちに「これがあなたたちのお父さんよ」と見せることなどできなかったんではないかしら。(ここで齟齬が生じるかもしれません。エドは3歳のころの記憶の中の父の顔を、初見で気づいたので。墓所の前だったことと、もともと勘がいいからだと勝手に納得していますが…)
そして、ピナコです。万が一写真を持っていてくれと頼まれたとして、自らが若いころからずっと「飲み友達」だったピナコもまた、ホーエンハイムを大切に思っていた、だからこそ、あの写真をピナコ自身が上から彼の顔を隠す位置に貼ったんじゃないかな。そう思います。
こっちの考え方のほうがうがちすぎかなあ。。
あのボードの写真は、ピナコにとって宝物みたいなボードで、アルバムに入れるより飾っておきたいと思ったものをピックアップして貼っているのかな、と思うのです。ちび3人組とか、ともすれば自分の孫や子供よりエドアルの写真のほうがよっぽど多い気がするんですよね(アニメと混同しているかもしれないです、すみません…)。
それほど、トリシャやエドアルや、ホーエンハイムのことを気にかけていたと、そう思えてしまうんです。
なんだか長々とすみません。意図が伝わりにくい、相変わらずの駄文で申し訳ないです。
こんな私にガツンとお返事いただければ嬉しいです(図々しい(汗))。
あ、バトンまわしてますのでーwよろしかったらサイトまでお運びくださいませw
ではでは
のわこ
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初めまして! (まい仔)
2007-02-12 19:11:31
チキンなのでここでコメントを書くのは初めましてなんですがいつも日参させてもらってます!

私がいつも、鋼をみてうわ---と感動したり燃え(萌え)と思ってもその気持ちを言葉にすることができなくて自分でもなんでここはこんなに感動するんだろうとわからないことが多いのですが、歌猫さんの記事を読んで、だからこんなに感動するんだとか新たに気づかされることが多くてほんと尊敬します。

68話の話もホーエンの泣き顔で感動したんですがそれは今までのお父様などの伏線あってやっとあかされた時の見せ方や今までのストーリーが積もって感動するんだなと歌猫さんの記事をみて更に感動したりします(笑)

私も歌猫さんのように鋼を愛しながらもっと深く読み込んでいけたらなと思います。

これからも歌猫さんのブログ楽しみにしてます!!
返信する
写真について (sengen412)
2007-02-12 19:12:36
 2度目です。こんにちは!
 今回いろいろなところの感想を読みたがってばたばたしております。それくらい、私にとって、好きなシーンがいっぱいでしたので。
 「写真」は今回のホーエンハイムエピソードの中心素材ですね。あの、アニメで毎回冒頭で見せられた家族4人の写真のホーエンハイムの表情が、あんな泣き顔だったとは、という衝撃の回でした。
 私は、あの写真をトリシャさんが隠したりピナコに預けたりはしなかったのでは、と思っています。それは、「笑って」の言葉通り、家族みんな一緒の最初の写真は幸せに笑って欲しかったはと思いますが、でも、あんな表情になってしまった訳も彼女はちゃんとわかっていた、と思うので。そしてそれは決してがっかりしたり恥ずかしく思ったりするものではないと思います。むしろそうした弱さと家族の温かみを心底感じた感動をあらわにして泣いた夫により愛おしさを感じた、と考えます。女って、自分だけに弱みを見せる男って、つい可愛く思えてしまうところもありますしね(笑)。
 確かに出て行ってしまった後に息子達に「これがお父さんよ」と見せるには微妙な表情ですが、彼女なりに大切にその写真はしていたと思います。その後は4人の写真はないのですから。
 だからエドもアルももちろん写真は見ていたし、ピナコのボードに貼ってある写真も日常的には目にしていた、と考えます。だからリゼンブールですぐ父だと気付いたし、アルだって「お父様」を見て「父さん?」と反応しました。
 で、あの写真を見て、エドが何と思ったのかは、確かに気になりますね。歌猫さまがおっしゃるように「複雑怪奇」だったでしょう。もしかしたら、「親父は自分たちと写真に写りたくなかったのか?」とかいじけて考えたかも知れません。リゼンブール村で、よそ者と正式に結婚してないのに子供も設けたトリシャに、いくら素朴であたたかそうな村の雰囲気とはいえ、やはり口さがない人間の中傷はあったと思います。聡いエドはそれに傷ついたからお父様に向かって、「父と母は正式に籍を入れてない!エルリックは母方の姓だ!」ととっさに叫んだのでしょう。
 母親が大切な息子にとって、出て行った父親が正式に籍も入れてない、ということは許し難いことだったと思います。
 ただ、いろいろな確執はあるにせよ、この後の展開は、最後の最後にしっかりホーエンハイムの気持ちがエド達に伝わることになると思います。エドの反発は、父親がこうあって欲しい、という気持ちの裏返しです。ホーエンハイムが母親と自分たちを大切にしていた、ということを知れば、すべてのわだかまりは氷解するでしょうね。
 ただ、その時には、ホーエンハイムが息絶える時のような気はしますが。その時には、ホーエンハイムが持つあの写真が意味を持つのかな?
 そしてその時、エドは別の意味で、自分と父親との相似を震撼する思いで感じるのだと思います。
 ところで、今回の回で、各サイトさんの反応の温度差が面白かったですよ。ロイエドサイトさんは総じて冷淡です(笑)。ものすごく喜んでいらっしゃるのはアルエドサイトさん。あ、私のようにエドが可愛ければ(かっこよければor出ていれば)なんでもよし、というエド至上主義の方々も大喜びですね(笑)。
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コメントありがとうございます。 (歌猫)
2007-02-13 06:39:03
沢山のコメントありがとうございます!
明日にも改めてレスさせていただきます~v
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改めてコメントありがとうございます! (歌猫)
2007-02-15 05:37:14
改めまして。
のわこ様こんにちは。
>ばっちゃんが、アルバムでなくあのボードに貼っていたのは、きっと意図がある
>「飲み友達」だったピナコもまた、ホーエンハイムを大切に思っていた
>あのボードの写真は、ピナコにとって宝物みたいな
はい。私もそう思います。
>それほどまで憎いのか
ああうん。憎いんじゃあないと思う。
切り取るのなら憎んでるんだと思う。でも、そこまでハッキリとした感情じゃないと思う。憎かったら「自分の」写真で隠したりはしないと思う。
ただただ、不可解で落ち着かなかったんだと、思うのよね~。
>トリシャは息子たちに見せることができただろうか。
意図して見せることは無いとしても、折をみては自分で見ていたんじゃないかしら。例えば今のホーエンハイムのように。そこにエドが来たら写真を隠しはしないでしょう。けれどその父の表情の理由を聞かれても、それはトリシャには答えられないでしょう。だって子供には難しすぎる。それで寂しそうに苦笑するしかなかったんじゃ、とか。
ふふふ。色々と想像が膨らみますよね。どんどん広がっちゃう。あーもー鋼は深いなあ!
ところで、バトン。サイト・・・って?ブログじゃなくて?おおう!のわこ様のサイトを知らないです、ごめんなさい!あの、あとで教えていただけますか・・・?宜しくお願いいたします!

まい仔様初めまして!こんにちは。
ようこそおいでくださいました。勇気を出してカキコくださり、嬉しいです~!
>自分でもなんでここはこんなに感動するんだろうとわからないことが
そうそう!そうなんですよ。私も同じ気持ちです。プラス、鋼ってこんなに面白いんだよ!と誰かに伝えたくてブログを書いています。
だから
>新たに気づかされることが多くて
と思っていただけるなんて、もうすごく嬉しいです!ありがとう!
今月号、良かったですよねえ・・・。
こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いいたします!

sengen412様こんにちは。
>泣いた夫により愛おしさを感じた
>エドもアルももちろん写真は見ていたし
>アルだって「お父様」を見て「父さん?」と
はい。どれもsengen412様と同意見です!父の記憶があまり無いアルがお父様を見て反応したのはその証拠ですものね。
>「複雑怪奇」
>いじけて
うんうん。そう思います(笑)
>エドの反発は、父親がこうあって欲しい、という気持ちの裏返し
うんうん。
>エドは別の意味で、自分と父親との相似を震撼する思いで感じる
うんうん。
それはもしかするとあからさまには描かれないかもしれないけれど、でも分かる読者には伝わる、そういう描かれ方をするんじゃないかしら。あー想像するだけで切なくなっちゃうよう~。
>温度差が面白かったですよ。ロイエドサイトさんは総じて冷淡
あははー!そういえばその通りですね!
アルエドorエドアルだとホーエンハイムにエドが重なるから感情移入して感動なんですよね。でもロイエドだと、つまり庇護者のいるエドだとホーエンハイムは重ならない。だからおっさんの昔話より早く軍部を!とゆー(笑)
コメントありがとうございました!
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こんばんは~ (のわこ)
2007-02-17 00:49:11
歌猫様
どうも、長々と残したコメントにお答えありがとうございました。
人様のブログのコメント上で(実はよくやる・・・汗)多分私の意見に対してもおっしゃってるんだろう、sengen412さんの意見とかも、よくわかるなあと思ったし、落ち着いて考えると、もう少しはっきりした自分の落としどころがわかった気がするので、帰阪しましたらまた改めて(くどいかなあ・再汗)かいてみたいと思います。
もしかするとコメントするだけかも・・・ごめんなさい。今自宅じゃないので、なんとなく落ち着かなくて・・・苦笑。
ところで、拙サイトは、拙ブログをずずっと下のほうにスクロールしていただくと、左手に入り口があります。考えてることは大なり小なり腐ってる部分もありますが、あげている作品は、へたれなモノばかりです。
バトンは、日記にてお回ししていますので、ご足労いただければ、と思います(サイト管理人の方からのバトンは、サイトで答えようか、とかそういうレベルで、深い意味はありません・笑)。
ああっ公共の場で変な話で恐縮です。軽く微笑んで見逃してください。外に出るのは気晴らしになるけど、その分ブログとか思うように見られなくてストレスもたまりますね・・・
ではではまた。
のわこ
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お久しぶりです (流浪の考察屋)
2007-02-18 23:33:19
ホーエンハイムの目的→「人間として老いて死ぬ」
わ-い当たったー、後出しカッコわる!(w

なので、別の考察を。『お父様』の正体についてです。
とりあえず事実を
・ホーエンハイムと瓜二つ
・ホーエンハイムの知己
・名前が無い(らしい)
・人間を見下している
さて、グラトニーの腹の中でエドが考察していましたが、かつてアメストリスで行なわれたのは、「“神”を地に落とす行為」だそうです。
さて、ハガレンでは自ら“神”を名乗った者がいます。
上記の事実と合わせて、私の出した推論は、
「“お父様”とは、“扉”からこの世界に引きずり出された、ホーエンハイムの“真理”である」
と、なると目的は当然「元の場所に戻る」事であり、“疑似・真理の扉”を作った理由も説明できます。
ノーモーションの練成も、彼自身が真理であるなら可能? 等価交換は彼の体を駆け巡る血液=賢者の石で賄われる。
さて、この考察、当たるや否や?

長々と駄文を失礼いたしました。
返信する
コメントありがとうございます。 (歌猫)
2007-02-19 07:03:40
のわこ様こんにちは!
サイト入口教えてくださってありがとう!あわわ、気付かなくってごめんなさい;早速ご訪問いたしました。SSも拝読。優しいお話が素敵です~。
バトンもありがとう!あー早く回答したいわ~v

流浪の考察屋様こんにちは。
考察アタリ、おめでとうございます!嬉しいですよね~v
さて、「お父様」の正体。
「お父様=ホーエンハイムの真理」説は、ブログ有栖川探偵小説事務所やブログ遥か彼方辺境の・・・でも展開されておりまして、かなり説得力ある説だと思います。
ただ、私は以下二点でその説に疑問。
1.彼は完全な不死のホム=完全な賢者の石も作れないし、真理の扉も失敗作だし錬丹術も操作できない。真理=全=神は、そんな半端な奴なのか?
2.「真理は残酷だが正しい」。彼は正しいか?否。
全は一=真理は私、なら私は私を大切にする。鋼の錬金術師は人間全肯定の物語だから。
でも、もし彼が真理なのだとしたら、その難しい観念をどうマンガで分かりやすく描くか、そこも楽しみですよね!
返信する
真理説について (kagirinakumugen)
2007-02-26 01:21:27
こんばんは。
なんだか拙ブログの「遙か彼方辺境の・・・」の名が出ていたので思わず出てきてしまいました。



神は神だからこそ全。真理は真理だからこそ全。
全は全ての一を内包する。

神はいないとブラッドレイは言いました。

神は何もしてくれない。

神は、むしろ何もできないのではないか、と思うんです。
神は全ての真理を知っているけれど、何もすることができない。する必要もない。全ての理を知っていれば、悩むこともなければ喜ぶこともない。それが当たり前なのだから。
力は無限大にあるけれど、それを用いる術がない。全ての理を知り、悩むこともないので術がなくても問題はない。神は神というだけで満足する。満足という概念すらないかもしれませんが。
ここで「できない」という言葉を用いたのは、マンガ内で真理が擬人化されていたからです。

仮にお父様がもともとホーエンハイムが引きずりだした真理ならば、そのとき人間の体を得て何か行動を起こす事ができる代わりに、一定の限界ができてしまった(地におとすとはこういうことかな、と)。それが完全なる不死ができなかったこと、全ての理を知らない(忘れた?)こと。そしてここで欲が出てしまった。限界があるが故に完全を目指さざるを得なくなった。

なんだか堂々巡りの感がありますが(苦笑)
お父様が不完全だった理由はこれかなと勝手に妄想してます(所詮妄想ですが)。


いなくなった大切な人(たとえばトリシャ)と、神がどうもだぶって見えるんですよね。笑顔が見たいからと人体錬成したけれど、実際生まれてきたのは不完全なトリシャですらないものだった。ならば、完全な神を地におとしてできたものは、神ですらないものなのではないかと。

まあ、以上の解釈があたってようが外れていようが、正直どうでもよかったりします(笑)
最終回読んで、納得できればそれでオールオッケーです。どうやって満足させてくれるか、わくわくして待ってます。

それ以前にとにかく、トリシャおかあさん出してください荒川先生!というだけですv私の中ですっかりトリシャが神と化しているので。なんでこんなにトリシャ好きなのか分からないですけど(苦笑)おかげで今月号はトリシャ好きとしてエルリック一家好きとして極上の話でした!

長々とコメントしてしまい、申し訳ありませんでした。書いたものを読んでいただいたことが分かって、かなりかなり嬉しかったです!!!ありがとうございます!!!
返信する
コメントありがとうございます (歌猫)
2007-02-27 05:34:46
kagirinakumugen様こんにちは!
遅まきながらブログ一周年おめでとうございます~!
はい、時々拝読しております。あの、原作とアニメの違いを「照れ」でもって解き明かされた記事には感動いたしました。

さて。
>神は、むしろ何もできないのではないか
同意です。完全完璧だから何も為さない。
ゆえに
>限界があるが故に完全を目指さざるを得なくなった。
なるほどー。
仮に~が確かであれば、地に落とされ不完全になったことが、動機になると。
むうー。
うん、荒川先生は「神」が嫌い。でも、神ではなくとも人間の力を超えた大きな力がある、とはお考えで(少なくとも作品中では・私の読み取る限り)、「真理」は少年漫画としてわかりやすく擬人化されているけれど、「神」というよりは、「目に見えない大きな流れ」の象徴なんじゃないかなと。
そうすると、それを貶めるような描き方をするかなあ。真理がカミサマだったら、もうそれは好きなだけやっつけそーだけど(笑)
ただ、私が、鋼は人間の物語だから、お父様もまた人間(の高慢さの象徴)であってほしいなと思ってるだけかもなのですが。

>あたってようが外れていようが、正直どうでもよかったり
そうそう!そうなんですよね。
色々考えて想像して、そして「そう来たか!」と驚かされる、その繰り返しが楽しいんですよね。いや、毎回よく驚かせてくれます。今月号も!
トリシャは慈母という言葉がぴったりですよねえ・・・。私もトリシャママ大好き。ホーエンハイムにゃ勿体無いよう!
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