(二) 臨 済 録
(1)上堂して云く、赤肉団上に一無位の真人有り。
常に汝等諸人の面門より出入す。
未だ証拠せざる者は看よ、看よ。
時に僧有り、出でて問う、如何なるか是れ無位の真人。
師、禅牀を下って把住して云く、道え、道え。
其の僧、擬議す。
師、托開して云く、
無位の真人、
是れ什んの乾屎けつ(木編+蕨)ぞというて、便ち方丈に帰る。
(1)上堂して云く、赤肉団上に一無位の真人有り。
常に汝等諸人の面門より出入す。
未だ証拠せざる者は看よ、看よ。
時に僧有り、出でて問う、如何なるか是れ無位の真人。
師、禅牀を下って把住して云く、道え、道え。
其の僧、擬議す。
師、托開して云く、
無位の真人、
是れ什んの乾屎けつ(木編+蕨)ぞというて、便ち方丈に帰る。