日光東照宮は、江戸幕府初代将軍・徳川家康を神格化した東照大権現を祀る。その歴史は源義朝による日光山造営までさかのぼり、源頼朝がその母方の熱田大宮司家の出身者を別当に据えて以来、東国の宗教的権威となっていたという歴史を背景に、徳川氏は東照宮を造営したと考えられる。
神厩舎の猿の彫刻は猿の一生を描くものであり、「見ざる 言わざる 聞かざる」の三猿は有名である。礼節にそむくことは、見てはいけない、言ってはいけない、聞いてはいけない、行ってはいけないという孔子の四つの戒めの意味があると言われている。ということで、四つ目の行ってはいけないことを8枚のパネル彫刻として残しているようで、作者は不明です。