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天皇陵訪問記録

2007年05月06日 | 陵 古墳 墓 遺跡

天皇陵訪問記録

 なにかをやり始めたら、そこそこやって何かを残したいと思うのがいいところでもあり、悪いところでもある私の性格。 天皇陵を全て行ってみようとは思いもしなかったが歴史の散策をしているうちに、こうなってしまいました。 訪問の前には下調べをすると旅の面白さも倍増します。 その下調べ結果をブログに書きとめて、いつでも閲覧できるようにと心がけてきたのですが、その全てを記録に残すことと致しました。

 とはいえ、まだ達成していないところが・・・・次の7箇所です。 孝謙天皇陵(成務天皇陵、日葉酢媛命陵にいっておきながら、お隣の孝謙天皇陵の写真が無い・・・。行った記憶はあるのですが記録が無いので今年の正倉院展に行ったついでに、再度行こうと思っています。)、 淳仁天皇陵(今年の6月に四国へ行く予定があるので、淡路南を経由し淳仁天皇陵を訪問する予定です)、 光仁天皇陵(光仁の父・施基皇子陵へ行きながら隣接する光仁天皇陵を逃したのは不覚でした。 孝謙天皇陵を訪問するときに、ここへも行く予定)、 淳和天皇陵(2回挑戦しようと近くまでいきながら、時間の都合で断念。 ここは天皇陵の中でも最難間な場所ですので、1日かける必要がありますので、いまのところ予定なし)、 安徳天皇陵(下関旅行を計画して、そのときに訪問予定ですが、今は未定。 平家物語散策の旅をまずは計画する必要があります)、大正天皇陵(武蔵陵墓地の一角にある多摩陵へ行く予定は今のところありません)、 昭和天皇陵(武蔵陵墓地の一角にある武蔵野陵へ行く予定は今のところありません。多摩陵とあわせて近いうちに行かねば。。) 

 一段落したところで、今までの記録を見やすいようにという意味で、(実は他にも理由があるのですが。。)纏めてみました。 全部で300ページくらいになるので、上巻は長岡京まで、下巻は平安京からと2分冊とし、旅のときにも携帯できるようにと単行本サイズにしてみました。 こんなことをするのははじめてで、要領を得ない割には上出来ではないかと喜んでおります。

 監区事務所で御陵印を一通り(多摩は除く)頂いたのですが、再度この記録本に押印して完成にしたいと考えています。 次は新・平家物語をテーマに散策記録を纏めてみようかと思いは馳せるばかりなり。

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第39代弘文天皇陵

2007年05月06日 | 天皇・皇后陵

第39代弘文天皇長等前山陵

 第39代弘文天皇長等前山陵は琵琶湖の湖西・大津市にあります。 このあたりは皇子山駅、皇子山公園などから大友皇子に縁のある土地柄であることがよくわかります。 京阪石山坂本線の別所駅の西隣に市役所があり、その裏に御陵はひっそりと佇んでいます。(撮影:クロウ)  

 中大兄皇子に仕える采女(うねめ:地方豪族の娘で側近の雑用係)である伊賀宅子娘が皇子・大友皇子を出産します。 身分の低い采女が出産した皇子では,継嗣が許されないが、後にこの皇子が,古代最大の内乱である壬申の乱で,大海人皇子を迎え撃つ総大将になるのである。

 658年中大兄皇子の皇子である健皇子が他界します。皇子は生まれながらに言葉を発することが無く,斉名天皇がそれをいたく歎き、同母姉の大田皇女,讃良皇女が健皇子の面倒をみていました。 大王は健皇子の亡骸を抱き締めて泣き叫び、その隣で泣き伏す姉達・・・。 十歳の大友皇子には特別な光景でした。 健皇子を失ってからめっきり衰弱した斉明天皇に中大兄皇子が紀国の牟婁の湯に行くことを勧め、10月15日,大王家をあげて紀国牟婁の湯への行幸がおこなわれます。

 壬申の乱の前夜、静かにたたずむ十市皇女の後姿に,大友皇子は疑念を拭いきれずにいた。 十市皇女の母・額田王は大海人皇子をこよなく愛しました。 十市皇女には、大友皇子に対して愛などはありません。十市皇女の瞳には高市皇子しか映っていなかった。 十市が大海人様に内通したならば,この大津宮の情勢がすべて大海人様に聞こえ漏れてしまう・・・。  大友皇子は十市皇女を愛していました。そして大友皇子は,大王になったばかりの父の権力を利用し,強引に十市皇女を妃としたのです。  

 大友皇子は背を向けた十市皇女にいいます。「十市・・俺はお前を愛している。大海人様に内通することだけはしないでくれ。」 皇子の言葉に皇女は、「そんなに信用がないのでしたら,離縁するなり,殺すなり,してください。」、と言った。 十市皇女の目に大粒の涙があふれていた。「父上様・・・,早く私をここから連れ出してください・・・」

 翌日、壬申の乱で大海人皇子は勝利し、大友皇子は自殺します。

 

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