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75年間不明だった植物由来樹脂の構造決定に成功 ~分子設計による高性能化と化石燃料由来の材料代替への大きな期待~〔広島大学,岡山大学〕

2024-10-02 16:39:30 | 理工農系
広島大学と岡山大学の共同研究成果プレスリリースです
 
 

2024(令和6)年 10月 1日
国立大学法人岡山大学

https://www.okayama-u.ac.jp/

 

 

 

<本研究成果のポイント>

  • 植物を原料とするβ-ピネンの重合体は、約75年前に初めて合成されて以来、正確な構造が未決定であった。

  • 独自の触媒技術を用いた重合体の合成と極低温プローブNMRを用いた解析により、ポリ(β-ピネン)の2種類の主構造の決定に成功した。

  • 2種類の主構造の比率と熱物性の関連も明らかになったため、ポリ(β-ピネン)の高機能化・用途拡大、化石燃料由来の材料の代替が加速することが期待できる。

 

 

◆概 要
 広島大学大学院先進理工系科学研究科の田中亮准教授、中山祐正准教授、塩野毅名誉教授、岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(工)の押木俊之講師らの研究グループは、約75年にわたり知られていなかった、ポリ(β-ピネン)の正確な化学構造の決定に成功しました。


 β-ピネンを重合して得られるポリ(β-ピネン)は、植物由来の炭化水素樹脂として良く知られている高分子化合物で、工業的には粘着剤等に用いられる他、近年では透明樹脂材料などへの応用も期待されています。この化合物は複数種の繰り返し構造から構成されることが、さまざまな実験結果から明らかであったにもかかわらず、その正確な構造決定は行われておらず、これまでの文献には約75年前に提案された推定構造がそのまま記載され続けていました。


 本研究では、我々が開発した触媒を用いて得られたさまざまな組成のポリ(β-ピネン)を、極低温プローブNMRを駆使して構造決定することで、ポリ(β-ピネン)が1,4-シクロヘキセニル構造と1,3-シクロヘキセニル構造の2種類の繰り返し構造を持つことを明らかにしました。

 

 構造情報を元にあらためて組成と物性の関連を整理し、樹脂の耐熱性は1,4-構造の割合が大きいほど高くなることや、1,4-構造の割合を上昇させるのに必要な触媒の性質も明らかにしました。これらの知見は、循環可能な資源を原料として得られるポリ(β-ピネン)の高機能化・用途拡大に役立つものです。

 

 また、本知見を元にポリ(β-ピネン)のさらなる精密合成が達成できれば、化石資源から作られる炭化水素樹脂を用いたコーディング剤・塗料・透明フィルム・レンズなど、あらゆる製品の代替も可能になると期待できます。


 本研究成果は、2024年9月25日にアメリカ化学会が発行する学術誌「Macromolecules」でオンライン公開されました。

 

 

 

 

◆論文情報
 著 者:Oluwaseyi Aderemi Ajala1), Shogo Nakaichi1), Toshiyuki Oshiki2), Yuushou Nakayama1), Takeshi Shiono1), Ryo Tanaka1)*
 *Corresponding author (責任著者)
 1) 広島大学大学院先進理工系科学研究科
 2) 岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(工)
 論文タイトル:Origin of the Two Major Types of Repeating Units in Poly(β-pinene) Obtained by Cationic Polymerization
 掲載誌:Macromolecules
 DOI: https://doi.org/10.1021/acs.macromol.4c01663

 

 

◆詳しい研究内容について
 75年間不明だった植物由来樹脂の構造決定に成功~分子設計による高性能化と化石燃料由来の材料代替への大きな期待~
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20240930-1.pdf

 

 

 

 

◆本件お問い合わせ先

<研究に関すること>
 広島大学大学院先進理工系科学研究科 准教授 田中 亮
 TEL:082-424-7729

 FAX:082-424-5494

<広報に関すること>
 広島大学 広報室

 岡山大学 総務・企画部 広報課

 TEL:086-251-7012

 FAX:086-251-7294

 

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/


<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://venture.okayama-u.ac.jp/

 

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学統合報告書2023:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001926.000072793.html

 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
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 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2024年8月期共創活動パートナー募集中:

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 岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002536.000072793.html

 

 

 


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【岡山大学文明動態学研究所】「ドローン測量で描く岡山の古墳」の録画配信を開始しました

2024-10-02 16:37:47 | 人文社会系

2024(令和6)年 10月 1日
国立大学法人岡山大学

https://www.okayama-u.ac.jp/

 

 

 

◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)高等先鋭研究院の文明動態学研究所(RIDC)は、2021(令和3)年に開所された「地域中核・特色ある研究大学:岡山大学」として共育共創活動を推進する本学4つ目の研究所であり、人文・社会科学系でははじめての研究所です。
  
   RIDCでは、「RIDCマンスリー研究セミナー」を開催し、RIDCにかかわる教員の研究成果や進行中のプロジェクトの進捗状況などを自由に報告し、語り合う場にしたいと考えています(セミナーは、一般公開にする場合とセミクローズドで行う場合があります)。

 

 

 今回、2024年9月18日(水)にオンライン開催した第37回RIDCマンスリー研究セミナー「ドローン測量で描く岡山の古墳」(スピーカー:岡山大学 学術研究院 社会文化科学学域 教授 光本 順 氏)の録画配信を2024年9月19日に開始しました。ぜひ皆様にご視聴頂けますと幸いです。

 

 

 https://youtu.be/9dn5Q6b3VgE

 〔動画:YouTube  46:04〕

 

 

【概 要】

 岡山大学の研究チームでは、2020年より岡山県内の古墳を対象に、ドローンを用いたレーザ測量を実施してきた。この方法は、古墳本体だけでなく、周辺地形も含めた広範囲を一度に測量できるという大きな利点がある。

 測量対象は、墳丘長約350mの全国第4位の巨大前方後円墳である岡山市造山古墳から、10数メートル程度の大きさの円墳・方墳まで大小さまざまである。

 本報告では、これまで測量を通じて作成した図面を示しながら、県下の豊かな古墳のすがたを描く。


【ポスター】

 https://ridc.okayama-u.ac.jp/wp-content/uploads/2024/08/RIDC_seminar_202409.pdf

 

 【主 催】
  岡山大学文明動態学研究所

 

 

◆参考:RIDCマンスリー研究セミナー
 ・【岡山大学文明動態学研究所】第3回RIDC マンスリー研究セミナー「日本史研究と地域史研究のはざま―生存の「関係・空間」の歴史学―」
  https://youtu.be/C2XefIGOQiQ
 ・【岡山大学文明動態学研究所】第6回RIDCマンスリー研究セミナー「プリント化する伝統織物-インドネシア、バリ島紋織をめぐるオーセンティシティとアイデンティティ-」 の録画配信を開始しました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000394.000072793.html
 ・【岡山大学文明動態学研究所】「経済状況が主観的ウェルビーイングに与える影響 -年齢階級・都道府県別クロス・セクション分析-」の録画配信を開始しました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000686.000072793.html
 ・【岡山大学文明動態学研究所】「「モノのやりとり」をめぐる認識の齟齬ともつれあい ートンガにおける他者接触の事例からー」の録画配信を開始しました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000702.000072793.html
 ・【岡山大学文明動態学研究所】「入所者の住宅からみた長島愛生園の歴史」の録画配信を開始しました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000802.000072793.html
 ・【岡山大学文明動態学研究所】「「家族や子どもに迷惑をかけたくない」という思いとは何か?-〈迷惑〉研究プロジェクトの軌跡と展望-」の録画配信を開始しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000883.000072793.html
 ・【岡山大学文明動態学研究所】「ぶどう輸出の現状と消費者の評価 -台湾のアンケート調査から-」の録画配信を開始しました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001045.000072793.html
 ・【岡山大学文明動態学研究所】「漢代画像石の画題と意義」の録画配信を開始しました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001244.000072793.html
 ・【岡山大学文明動態学研究所】「地方占領期研究と街の記録・カラー写真・岡山」の録画配信を開始しました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001308.000072793.html
 ・【岡山大学文明動態学研究所】「文明動態学的國吉康雄論 〜少女に「命のために走れ」と言った画家についての新考察」の録画配信を開始しました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001434.000072793.html
 ・【岡山大学文明動態学研究所】「和歌山県磯間岩陰遺跡古墳人骨のDNA分析」の録画配信を開始しました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001570.000072793.html

・【岡山大学文明動態学研究所】「『鳥獣人物戯画』の験競(げんくらべ)」の録画配信を開始しました

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001915.000072793.html

・【岡山大学文明動態学研究所】「持続可能な開発教育とは-国際法の歴史から-」の録画配信を開始しました

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002003.000072793.html

・【岡山大学文明動態学研究所】「貝類相の変遷が反映する岡山県の歴史と風土」の録画配信を開始しました

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002315.000072793.html

 

 

◆参考情報1
 ・岡山大学文明動態学研究所(RIDC)
  https://ridc.okayama-u.ac.jp/
 ・岡山大学文明動態学研究所開所式を挙行
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000072793.html
 ・岡山大学文明動態学研究所 キックオフ・シンポジウム「パンデミックと文明 -感染症と向き合う過去から未来へ-」〔4月14日(水)開催〕
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000072793.html
 ・岡山大学文明動態学研究所『文明動態学』Vol.1が刊行されました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000504.000072793.html
 ・岡山大学文明動態学研究所 『文明動態学』Vol.2を刊行されました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001277.000072793.html
  ・岡山大学文明動態学研究所 国際シンポジウム「ベーリンジア:ユーラシアからアメリカへの人類の拡散」の動画を公開しました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000998.000072793.html
 ・岡山大学文明動態学研究所 2022年度RIDC共同研究の研究実施状況・成果の概要を公表しました
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001380.000072793.html

・岡山大学4研究所が「高等先鋭研究院」として始動 ~組織としての「箱」ではなく、卓越、イノベーション創出、流動、育成を兼ね揃えた「システム」として運用を開始~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001835.000072793.html

・【岡山大学】文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

・岡山大学高等先鋭研究院 文明動態学研究所が「人文科学と材料科学が紡ぐ新知創造学際ハブの推進に関する協定書」を締結

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002013.000072793.html

 

 

◆参考情報2

・【岡山大学】6世紀後半の備前最大の前方後円墳、吉備ナンバー2!-ドローンによる赤磐市鳥取上高塚古墳墳丘のレーザ測量-

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000585.000072793.html

 

 

  • <参考イベント>

    【岡山大学】高等先鋭研究院文明動態学研究所 第38回RIDCマンスリー研究セミナー「農業委員会への女性の参画のあり方-農業委員等への4道県質問紙調査結果から-」〔10/9,水 オンライン〕

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002541.000072793.html

 

 

岡山大学文明動態学研究所が所在する岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

岡山大学文明動態学研究所が所在する岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

 

 

◆本件お問い合わせ先
  岡山大学文明動態学研究所(RIDC)
  〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス
  E-mail:ridc◎okayama-u.ac.jp
         ※◎を@に置き換えて下さい。
  TEL:086-251-7442
  https://ridc.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/


<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://venture.okayama-u.ac.jp/

 

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学統合報告書2023:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001926.000072793.html

 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2024年8月期共創活動パートナー募集中:

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002391.000072793.html
   
 岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002535.000072793.html

 


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【岡山大学】岡山大学「大学院修学支援制度(2024年後期)」認定式を挙行~大学職員の高度化を強化促進し、ナレッジワーカーとしての博士人材の育成・活用へ~

2024-10-02 16:36:06 | 研究全般

2024(令和6)年 9月 30日
国立大学法人岡山大学

https://www.okayama-u.ac.jp/

 

 

 

◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は、本年度から実施する岡山大学「大学院修学支援制度(2024年後期)」認定式を、本学津島キャンパスの本部棟で挙行しました。


 本制度は、岡山大学の長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」実現のため、大学職員の高度化を図るひとつの手段として、本学の大学職員(事務職員、技術職員、図書職員など)を対象に、本学大学院を対象に修士と博士の学位取得を支援するものです。


 本年度後期は、総合技術部に所属する教育研究系技術職員を対象として、既入学者も含めて募集を行い、申請のあった中から、学長を審査主査とする、理事、副学長らの選考会の審査を経て、同部教育支援技術課の朝倉真実技術専門職員と同部医学系技術課の小林智瑛技術専門職員の2人が合格となりました。


 認定式はマスコミ各社が集まる中で開催され、冒頭に本制度の担当である佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAから「本年6月の定例記者会見において本制度の実施について発表しました。その後、学内に限らず、他大学を含めて学外のいろいろな皆さまからの問い合わせもいただき、関心の高さをうかがうことができました。大学が担う役目は時代とともに大きく変化しています。私たち大学は変わらなければいけません。変わるためには、大学職員の『高度化』が挙げられますが、その高度化のひとつの手段として『学位を取る』という点が挙げられます。大学として博士人材を育成するだけではなく、活用することも重要であり、今後、キャリアパスを整えること、そして『大学院は研究者を育てるための場所』という旧態依然とした体制、思考を改革していく必要もあると感じています。そのため本制度は大学院改革の起点ともなる重要な取り組みであるとも考えています」と今後の大学法人運営の観点も含めて、あいさつしました。


 その後、那須学長から朝倉技術専門職員と小林技術専門職員に認定書が授与され、激励の言葉が送られました。
 認定第一期生となる朝倉技術専門職員は「ご支援をいただき研究を遂行できることに、心より感謝いたします。学位取得への道のりは平坦ではありませんが、後に続く若手技術職員の方にとって希望となる道を切り開けるよう、努力していきたいと思います」、小林技術専門職員は「本学の大学院修学支援制度の第一期となりましたこと、光栄に思います。ご支援くださいました皆さまに感謝申し上げますとともに今後も努めてまいります」と、意気込みを語りました。


 岡山大学では、知識から新しい価値を創造することができるナレッジワーカーとしての博士人材の育成として、学生を対象に、文部科学省「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」やJST「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」、「次世代AI人材育成プログラム(博士後期課程学生支援)(BOOST)」、そして本学独自の奨学金支援制度など、多種多様な支援制度を運用しています。

 

 また本年度から「国立大学法人岡山大学職員就業規則」を改正し、「高度専門人材」の区分を新設。博士人材運用等を含めた制度改革を既に実施しています。岡山大学はどんどん変わっていきます。その変わる原動力のひとつである大学職員の挑戦「大学院修学支援制度」と、認定第一期生の活躍にどうぞご期待ください。


 なお本件は、本学が採択を受けている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)の取り組みの一環としても実施されました。

 

 本情報は、2024年9月26日に岡山大学から公開されました。

 

 

本制度の趣旨と審査過程を説明する担当の佐藤法仁副理事・副学長・上級URA

本制度の趣旨と審査過程を説明する担当の佐藤法仁副理事・副学長・上級URA

 

認定書を受けた朝倉真実技術専門職員(右)

認定書を受けた朝倉真実技術専門職員(右)

 

認定を受けた小林智瑛技術専門職員(右)

認定を受けた小林智瑛技術専門職員(右)

 

認定者に対して激励を伝える那須保友保長

認定者に対して激励を伝える那須保友保長

 

記念撮影(左より:那須保友学長、朝倉真実技術専門職員、小林智瑛技術専門職員、佐藤法仁副理事・副学長・上級URA)

記念撮影(左より:那須保友学長、朝倉真実技術専門職員、小林智瑛技術専門職員、佐藤法仁副理事・副学長・上級URA)

 

 

〇那須保友学長からのコメント

 本制度は博士人材の育成・活用の点からも、また学費の全額支援や現在の業務を休むことなく学べる点など、社会的にも学内的にも大変注目されています。今回初めて認定されたお二人の活躍に期待しています。大学としてもしっかりフォローアップを含めた支援を行い、今後、より良い制度にしていきたいと思います。
 また、わが国でも文部科学省が「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」を発表するなど、さまざまな場で博士人材の議論が活発になっています。さらに博士人材を育成する大学院のあり方についても再考の時期に来ていると強く感じています。研究ファーストを掲げる研究大学として、育成と活用の両面の改革を戦略的、かつスピード感を持って進めます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の挑戦にご期待とご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

  • <参考:岡山大学2024年度6月定例記者会見(学長発表)>

    岡山大学「大学院修学支援制度」を開始~大学職員の博士人材としての高度化を強化するとともに大学院改革の推進へ~
    【那須保友 岡山大学長】
    【佐藤法仁 副理事(研究・産学共創総括)・副学長(学事)・上級URA】

    https://prtimes.jp/a/?f=d72793-2534-b170202fcfbe4a0709f73ef60202943b.pdf

 

 

◆参 考

・岡山大学ビジョン3.0・岡山大学長期ビジョン2050

 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/ou-vision.html

・【岡山大学】岡山大学「大学院修学支援制度」を始動 ~大学職員の高度化のひとつの手段としてナレッジワーカーとしての博士人材を育成・活用し、かつ大学法人経営や大学院改革の強化へ~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002317.000072793.html

・【岡山大学】文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

 

 

◆参考情報

・【岡山大学】岡山大学長期ビジョン2050をより確実に実現させ、社会変革を起こす”力”がある研究大学:岡山大学を目指して「岡山大学研究ポリシー」を改正

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001798.000072793.html

・【岡山大学】「岡山大学最重点研究分野」を制定~地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学を実現するために~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001601.000072793.html

・研究大学の舵取りを担う高度研究系専門人材~岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)のこれまでとこれから~

 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20230831-1-1.pdf

・【岡山大学】「岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議」を設置・始動~矜持とスピード感を持って社会変革を実現する研究大学を目指し、司令塔機能を一本化~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001788.000072793.html

・【岡山大学】岡山大学4研究所が「高等先鋭研究院」として始動 ~組織としての「箱」ではなく、卓越、イノベーション創出、流動、育成を兼ね揃えた「システム」として運用を開始~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001835.000072793.html

・【岡山大学】文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」採択と今後の取組概要について

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001451.000072793.html

・【岡山大学】JST「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」に採択 ~高度な知識と未来思考で社会変革を導く博士人材育成プログラム(OU-SPRING)を実施へ~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002130.000072793.html

・【岡山大学】2024年度OU-SPRING認定証授与式を挙行 ~大学院生を「研究者」と捉え、研究とキャリアパスを積極的に支援~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002206.000072793.html

・「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」(文部科学省)

 https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/1278386_00002.htm

 

 

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

 

岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区)

岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区)

 

 

◆本件お問い合わせ先

 岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議 

 (担当窓口:研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課)
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

 TEL:086-251-7115
 E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
      ※@を◎に置き換えています

 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id13518.html

 

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/


<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://venture.okayama-u.ac.jp/

 

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学統合報告書2023:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001926.000072793.html

 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

   
 岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002534.000072793.html

 


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【岡山大学】若冲が極彩色に描いた鶏の羽の性差:その謎を科学が解明 ~エストロゲンがメスの羽を形作る仕組み~

2024-10-02 16:33:12 | 理工農系

2024(令和6)年 9月 29日
国立大学法人岡山大学

https://www.okayama-u.ac.jp/

 

 

 

<発表のポイント>

  • クジャクやニワトリなどのキジ科の鳥では、オスが派手な羽を持ち、メスは地味な羽を持ちます。

  • ニワトリを用いた実験により、エストロゲンがオス型の羽をメス型の羽に変える仕組みの一端が明らかになりました。

  • この成果は、ホルモンによる性差形成や、キジ科の鳥の羽色多様性の理解に貢献することが期待されます。

 

 

◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の学術研究院環境生命自然科学学域(理)の竹内 栄教授、相澤清香准教授らの研究グループは、ニワトリを用いた実験を通じて、キジ科鳥類に広く見られるエストロゲン(女性ホルモン)による羽の性差形成の仕組みの一端を解明しました。

 

 この研究成果は、2024年8月23日に国際比較内分泌学会連合の機関誌『General and Comparative Endocrinology』オンライン版に掲載されました。また、10月1日発刊の印刷版第357巻の表紙に論文イメージが採用されました。


 クジャクやニワトリなど、キジ科の鳥では、オスが派手な飾り羽を持ち、メスが地味な保護色の羽を持つことが広く知られています。この顕著な性差はエストロゲンに依存しており、エストロゲンの作用によってオス型羽がメス型羽に変わることで性差が生じます。しかし、エストロゲンが具体的にどのように作用するのか、そのメカニズムは長らく謎とされてきました。


 本研究では、ホルモン投与による羽の形態や色の変化を観察し、遺伝子発現との関連性を詳しく解析することで、エストロゲンが羽包内の2つのホルモン系に影響を与えることにより、メス型羽の形成を誘導することが明らかになりました。


 この成果は、ホルモンによる性差形成の理解を深めるだけでなく、江戸時代の絵師・伊藤若冲が鮮やかに描いたニワトリの羽の多様性についての生物学的理解にもつながることが期待されます。

 

 

ニワトリの鞍羽の性差形成モデル

ニワトリの鞍羽の性差形成モデル

 

 

◆竹内栄教授からのひとこと

 最近では、鳥の性差を知らない学生さんが増えているようです。オスのクジャクの美しい羽が男性ホルモンで作られていると、誤解している人も少なくありません。科学技術が進歩する一方で、生き物に対する基本的な理解や関心が薄れつつあるのではないかと心配です。生物の理解は、私たち自身の理解にもつながります。そんなことを考えながら、時には若冲が描いた繊細で豊かな色彩の鶏をじっくりと鑑賞する時間を持ちたいなと思う今日この頃です。

 

竹内 栄 教授

竹内 栄 教授

 

 

◆論文情報
 論 文 名:Revisiting the hormonal control of sexual dimorphism in chicken feathers
 掲 載 紙:General and Comparative Endocrinology 
 著  者:Li You, Kaori Nishio, Kinue Kowata, Minaru Horikawa, Hibiki Fukuchi, Maho Ogoshi, Sayaka Aizawa, Sakae Takeuchi
 D O I:https://doi.org/10.1016/j.ygcen.2024.114601
 U R L:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0016648024001631

 

 

◆研究資金
 本研究は、科学研究費補助金の支援を受けて実施しました(基盤研究C:17K07471, 20K06721, 23K05851)

 


◆詳しい研究内容について
 若冲が極彩色に描いた鶏の羽の性差:その謎を科学が解明~エストロゲンがメスの羽を形作る仕組み~

 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20240926-5.pdf

 

 

◆参 考

・岡山大学大学院環境生命自然科学研究科(理学部生物学科)分子内分泌学研究室

 https://sites.google.com/view/molecular-endocrinology-lab/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

・岡山大学大学院環境生命自然科学研究科

 https://www.elst.okayama-u.ac.jp/

・岡山大学理学部

 https://www.science.okayama-u.ac.jp/index.html

 

 

◆参考動画
 https://youtu.be/7nKAAY66cYE 

 

 

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

 

 

◆本件お問い合わせ先

 岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域(理)教授 竹内 栄

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス 理学部本館

 TEL:086-251-7868
 FAX:086-251-7876

 https://sites.google.com/view/molecular-endocrinology-lab/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

 

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/


<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://venture.okayama-u.ac.jp/

 

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学統合報告書2023:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001926.000072793.html

 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

   
 岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002532.000072793.html

 


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【岡山大学】デンプン粒子の形を変える遺伝変異の発見

2024-10-02 16:31:21 | SDGs

2024(令和6)年 9月 29日
国立大学法人岡山大学

https://www.okayama-u.ac.jp/

 

 

 

<発表のポイント>

  • 種子に蓄積するデンプン粒の形が変化した複数のオオムギの変異体を発見しました。

  • これらの変異は、単独でもデンプン粒の形を変化させますが、二つの変異を組み合わせることでより劇的にデンプン粒の形を変えたり、また組み合わせによっては変異の効果を弱めたりすることが分かりました。

  • デンプン粒の形は、デンプンの精製効率や加工特性等に影響する重要形質です。今回得られた知見や材料は、デンプン粒の形を人為的にデザインする技術につながる可能性があります。

 

 

◆概 要

 デンプンはブドウ糖(グルコース)が鎖のようにつながった物質で、あるところではグルコースが直線状に、またあるところでは枝分かれしてつながっています。デンプンは穀物の種子中の70%以上を占めていて、植物が発芽する時のエネルギー源として使われます。穀物の種子は人間にとって主食であり、デンプンは人類にとっても大切なエネルギー源です。

 

 デンプンは漢字で書くと「沈殿する粉」という意味の”殿粉”になり、細胞内では不溶性で、デンプン粒という粒子を形成します。私たちは、種子中のデンプン粒を簡便に観察する方法を用いて、デンプン粒の形が普通品種と異なる変異体の探索を行いました。

 

 今回、普通品種のオオムギよりもデンプン粒が細長くなるhvbe2a変異体を単離しました。hvbe2a変異体では、デンプンのグルコース鎖の枝分かれを作る酵素の遺伝子に変異が生じていました。以前単離していたデンプン粒の形が普通品種と異なるhvisa1変異体やhvflo6変異体との交配により多重変異体を作成した結果、hvbe2a変異はhvisa1変異の効果を打ち消すこと、またhvbe2a変異とhvflo6変異を組み合わせると表現型が相加的にあらわれることを、岡山大学資源植物科学研究所の松島良准教授らが明らかにしました。

 

 これらの単独変異体や多重変異体では、普通品種とは異なるさまざまな形のデンプン粒が形成されました。デンプン粒の形は、デンプンの精製効率や加工特性等に影響する形質であり、今回の知見はデンプン粒の形の人為的なデザイン技術につながる可能性があります。


 本研究成果は、日本時間8月31日、国際科学雑誌「Theoretical and Applied Genetics」オンライン版で早期公開されました。

 

 なお本件、2024年9月26日に岡山大学から公開されました。

 

 

 

 

◆松島良准教授からのひとこと

 これまでにデンプン粒を簡便に観察する方法を開発し、イネとオオムギを用いてデンプン粒の形に関係する変異体の単離を行ってきました。同じ方法を用いれば、他の作物でもデンプン粒の形に関係する突然変異体を単離できると思います。モチ米やスイートコーンのように長く愛されるデンプン関連の変異体を開発したいと思っています。

 

松島 良 准教授

松島 良 准教授

 

 

◆論文情報
 論 文 名:Mutations in starch BRANCHING ENZYME 2a suppress the traits caused by the loss of ISOAMYLASE1 in barley
 掲 載 紙:Theoretical and Applied Genetics 137: 212 (2024)
 著  者:Ryo Matsushima, Hiroshi Hisano, June-Sik Kim, Rose McNelly, Naoko F. Oitome, David Seung, Naoko Fujita, Kazuhiro Sato
 D O I:10.1007/s00122-024-04725-7
 U R L:https://link.springer.com/article/10.1007/s00122-024-04725-7 

(オープンアクセス)

 

 

◆研究資金
 本研究は、日本学術振興会科学研究費補助金(研究者: 松島良、研究期間: 2023年4月 - 2026年3月, No.23K05167)、新エネルギー・産業技術開発機構官民による若手研究者発掘支援事業(研究者: 久野裕・松島良、研究期間: 2021年1月 - 2023年1月)、食生活研究会(研究者: 松島良、研究期間: 2023年4月 - 2024年3月)、アサヒグループ財団(研究者: 松島良、研究期間: 2023年4月 - 2024年3月)、G-7奨学財団(研究者: 松島良、研究期間: 2024年 1 - 12月)ならびに大原奨農会の支援を受けて実施しました。また、研究資金として個人的なご寄付を松島三雄氏(研究代表者の叔父)より受けました。研究材料については、文部科学省ナショナルバイオリソースプロジェクト(オオムギ)の支援を受けました。

 

 

◆詳しい研究内容について
 デンプン粒子の形を変える遺伝変異の発見

 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20240926-7.pdf

 

 

◆参 考
・岡山大学資源植物科学研究所(IPSR)
 https://www.rib.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学資源植物科学研究所 光環境適応研究グループ
 https://www.rib.okayama-u.ac.jp/saka/

 

 

◆参考情報

・【岡山大学】種子中に糖類を高蓄積するオオムギの発見!

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001378.000072793.html

 

 

岡山大学資源植物科学研究所(岡山県倉敷市)

岡山大学資源植物科学研究所(岡山県倉敷市)

 

 

◆本件お問い合わせ先
 岡山大学資源植物科学研究所 准教授 松島 良
 〒710-0046 岡山県倉敷市中央2-20-1
 TEL:086-434-1224
 https://www.rib.okayama-u.ac.jp/saka/

 

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/


<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://venture.okayama-u.ac.jp/

 

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学統合報告書2023:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001926.000072793.html

 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

   
 岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

 

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