お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

やっぱり…ネルソン先生!

2009-06-30 | about 英語の絵本

Miss Nelson Is Missing!

Miss Nelson のシリーズほど幅広く読まれ、根強い人気のある絵本も珍しいと思います。娘がいつからこのシリーズを読み始めたか正確には憶えていませんが、おそらく幼稚園から小学校時代を通してずっと読んでいたのではないでしょうか。

ネルソン先生(Miss Nelson)は思いやり深いやさしい先生です。ところが、Miss Nelsonが受け持つことになったクラスときたら!Miss Nelsonがやさしいのにつけこんで、誰もかれも意地悪で、誰ひとり先生の言うことなど聞きません。Miss Nelsonならずとも本気で「なんとかしなきゃ!」と思ったはずです。

さて、ある日、Miss Nelsonがお休みだと知って子どもたちは大喜び。いっそ、このままずっと出てこれなくなるようにしようぜ・・・と策を練ります。

ところが、Miss Nelsonの代わりに来たスワンプ先生(Ms Viola Swamp)ときたら・・・黒白の面白みのない服を着て、ブス(失礼!)で意地悪。やたらに厳しくて、生徒を大声で怒鳴るは、山のような宿題は出すは・・・。

たまりかねた生徒たちは、警察にMiss Nelsonの捜索願を出します。さて・・・?

Ms Nelsonのシリーズを創作したのはハリー・アラード(Harry Allard:作家)とジェームズ・マーシャル(James Marshall:画家)のコンビです。

Harry Allardは1943年に大学を卒業したあと韓国で軍務につき、帰還後はパリに暮らしてフランス語の学位を取り、アメリカに戻ってカレッジでフランス語を教えていました。

ボストンで画家のJames Marshallと出会ったHarryは、James の作品にひらめきを得て、はじめての児童書"The Stupids Step Out"を創作。HarryとJamesのゴールデンコンビの誕生です。その後このコンビが生み出したのがロングランのベストセラー絵本シリーズのMs Nelsonシリーズです。シリーズ最初の一冊が今日ご紹介した"Ms Nelson Is Missing"ですが、この本は大ヒットとなり、"20世紀の記念碑的な絵本”のひとつに選ばれています。


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