お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

この秋公開! 映画の原作になった絵本

2009-06-18 | about 英語の絵本

Cloudy With A Chance Of Meatball

あるところに、一日に3度天気がかわる町がありました。お天気の変化は時間が決まっていて、朝ごはんどき、ランチタイム、そして夕食のころ。それもそのはず、この町では、空から降るのは雨ではなくてジュースやスープ、時に降る雪はマッシュポテト。風が吹くとハンバーガーが飛んでくるのです。だから、この町の人々はお金を払って食べ物を買うということを知りませんでした。町の名前はChewandswallowといいました。

こういう「なに馬鹿なこと言ってるの!」と言いたくなるような、奇想天外な話が子どもたちは案外好きです、よね?

"Cloudy With A Chance of Meatball"(曇り、ところにより一時ミートボール・・・とでも訳せばよいでしょうか?)は1978年刊行の絵本。ロン・バレットRon Barrettのユーモラスなイラストも見飽きない楽しさですが、作者ジュディ・バレットJudi Barrettの、しゃれた風刺(ときに皮肉)のきいた、ウィットとユーモアに満ちた文章もなかなかに魅力があります。

ですから、この本の面白さを十分に楽しめるようになるのは、小学校中学年あたりから後かな、という気がします。が、しかし、文章の含蓄がすべて理解できなくても、小さい子も小さい子なりに楽しめる本ですので、お膝にのせて読み聞かせるのは、もっとずっと早い時期でもよいと思います。

たとえば「トマトケチャップの竜巻」とか、巨大なパンケーキが学校を覆ってしまうお話とかは、小さい子に人気の場面です。ケチャップの竜巻?こう聞くと、大人でも頭の中で想像がぐるぐる廻りませんか?ちょっと読んでみたくなるでしょう?

我が家では、おやつなどに食べたいものがある時に、このタイトルをもじって言うのがちょっとしたマイブームだった時期があります。たとえば、It's a beautiful sunny day today, but is there any chance of vanilla corns of McDonald's? (今日はいいお天気だよね、でも、もしかしてちょっとマクドナルドのソフトクリームなんか降らないかしら?のつもり・・・)

この絵本が原作の映画が今年の秋に封切られます。2005年にSony Pictures Animationが映画化権を取得し、以来、着々と制作がすすめられてきたもの。米国の映画館では、夏休みの子供向け映画の封切りとともに、予告編が流れはじめました。


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