大阪市水道記念館

2007年01月08日 | 赤レンガ建築

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柴島浄水場 旧送水喞筒(ポンプ)場

大阪市水道記念館となっているこの建物は大正3年(1914)から昭和64年まで大阪市水道局の主力ポンプ場であった。ネオ・ルネッサンス様式の赤煉瓦と御影石との調和が素晴らしい第一旧配水ポンプ場の設計者は国立奈良博物館などを担当した宗兵蔵(ソウ・ヒョウゾウ1864-1944)である。

 

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平成7年(1995)このポンプ場を保存活用するために「水道記念館」として開館した。夜間にはライトアップされ、その美しさを披露している。下はポンプ場として活躍していた頃の写真で、一方は現在の記念館内部である。

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水道記念館の展示は素晴らしい。写真の順にエントランスモニュメントは大時計と水時計「漏刻」、30分後とに「チャリンチャリン」と音が響く。ポンプ場で活躍していたスイス・SULZER社のタービンポンプも展示、オゾンレンジャーではバーチャルゲームが楽しめる。「江戸時代のくらしと水」では水屋から水を買っていた庶民の暮らしを再現している。アンクルサムは疎開していた祖父の家に大きな水瓶があり、そこに水を運ばされたのを思い出した。

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なんといっても記念館の目玉は琵琶湖・淀川水系の魚たちが見られることだ。日本動物園水族館協会に登録されている本格的な淡水魚水族館である。96種3300尾の淡水魚が見られる。記念館がオープンになるまでは狭い淡水魚飼育研究棟でしか見られなかったが、それぞれ詳しい説明があって楽しい。写真は上から「ホンモロコ」、「アマゴ」、カジカ」、「アユモドキ」である。アユモドキのように天然記念物や絶滅危機にある珍しい炭水魚も見ることが出来る。入場は無料、休館日は月曜日。