廣九直通車 廣深鐵路 九廣鐵路
元々直通運転だった広州-九龍(区間距離178.7km)は戦後中華人民共和国が成立後分断されていたが、1978年直通運転が再開され、現在は一日12往復が運行されている。過去の九廣鐵路・広州-深圳(華段)は廣深鐵路股份有限公司が、九廣鐵路・深圳-九龍(英段)は九廣鐵路・東鐵が運営で相互乗り入れでの運行。写真は東莞站(駅)に入線した雙層(ダブルデッカー)のKtt 香港(紅磡)行きT819、写真を撮っていると中国人の若者が誇らしげに見ていたのが印象的だった。
香港(九龍)から広州以外に、北京と上海には隔日1往復、肇慶、佛山には毎日1往復の列車が運行されている。ちなみに北京までの2476kmを24時間18分で走り、最高級の2人用コンパートメントだと1191港元(香港ドル)、一番安い寝台だと574港元。
九廣通雙層電氣化列車 Ktt double deck train
広州-九龍の直通列車には3種類のタイプがあり、これは九廣通Ktt (時速160km)で広州東-九龍を1時間42分で運行。途中東莞に停まるのも3便中1便ある。東北新幹線MAXと同じような感じだが座席はゆったりしている。車内販売もありカップラーメンを注文している乗客が多い。雙層の等級は特等(230港元・写真下中央と右)、一等(190港元・写真下左)がある。特等は新幹線のグリーンなみでゆったりと座れる。
左は時刻表、右上は東莞の切符売り場、昔は中国で鉄道の切符を我々が買うのは至難の業だったが、直通車の切符は長蛇の列も無く片言の英語も通じるようになった。この路線の料金は香港ドルがベースだが人民元でも買える。もちろん乗車前に出国審査、降りると入国審査が待っている。
新時速高速列車(Xinshisu)
九廣通雙層Ktt 以外に新時速高速列車・ Xinshisu (写真上・左下)があり時速200kmで1時間32分で広州と1日2便連絡している。等級は特等のみで車内では免税品の販売もある。
國産準高速列車
國産準高速列車・ Chaina made semi-high speed train (写真上)は東風11型がプッシュプル運転する。時速160kmで1日7便の運行だが、その内1便だけが肇慶、佛山まで連絡している。Kttや新時速は早くて快適だが、國産準高速列車には一つの魅力がある。車両はすべて禁煙だが、これには食堂車が連結されている。時代遅れな話しだが、食堂車ではタバコが吸える、列車が動き出すと灰皿を各席に持ってきてくれると全員が喫煙する。簡単な料理は用意できるのだが、多くの乗客はコーヒー1杯で下車する駅まで頑張る。すぐ満席になるので、利用したいなら乗車と同時に食堂車に直行すること。