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廣九直通車

2006年08月14日 | 香港街歩き

 

廣九直通車 廣深鐵路 九廣鐵路

元々直通運転だった広州-九龍(区間距離178.7km)は戦後中華人民共和国が成立後分断されていたが、1978年直通運転が再開され、現在は一日12往復が運行されている。過去の九廣鐵路・広州-深圳(華段)は廣深鐵路股份有限公司が、九廣鐵路・深圳-九龍(英段)は九廣鐵路・東鐵が運営で相互乗り入れでの運行。写真は東莞站(駅)に入線した雙層(ダブルデッカー)のKtt 香港(紅磡)行きT819、写真を撮っていると中国人の若者が誇らしげに見ていたのが印象的だった。

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香港(九龍)から広州以外に、北京と上海には隔日1往復、肇慶、佛山には毎日1往復の列車が運行されている。ちなみに北京までの2476kmを24時間18分で走り、最高級の2人用コンパートメントだと1191港元(香港ドル)、一番安い寝台だと574港元。

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九廣通雙層電氣化列車 Ktt double deck train

広州-九龍の直通列車には3種類のタイプがあり、これは九廣通Ktt (時速160km)で広州東-九龍を1時間42分で運行。途中東莞に停まるのも3便中1便ある。東北新幹線MAXと同じような感じだが座席はゆったりしている。車内販売もありカップラーメンを注文している乗客が多い。雙層の等級は特等(230港元・写真下中央と右)、一等(190港元・写真下左)がある。特等は新幹線のグリーンなみでゆったりと座れる。

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左は時刻表、右上は東莞の切符売り場、昔は中国で鉄道の切符を我々が買うのは至難の業だったが、直通車の切符は長蛇の列も無く片言の英語も通じるようになった。この路線の料金は香港ドルがベースだが人民元でも買える。もちろん乗車前に出国審査、降りると入国審査が待っている。

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新時速高速列車(Xinshisu)

九廣通雙層Ktt 以外に新時速高速列車・ Xinshisu (写真上・左下)があり時速200kmで1時間32分で広州と1日2便連絡している。等級は特等のみで車内では免税品の販売もある。

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國産準高速列車

國産準高速列車・ Chaina made semi-high speed train (写真上)は東風11型がプッシュプル運転する。時速160kmで1日7便の運行だが、その内1便だけが肇慶、佛山まで連絡している。Kttや新時速は早くて快適だが、國産準高速列車には一つの魅力がある。車両はすべて禁煙だが、これには食堂車が連結されている。時代遅れな話しだが、食堂車ではタバコが吸える、列車が動き出すと灰皿を各席に持ってきてくれると全員が喫煙する。簡単な料理は用意できるのだが、多くの乗客はコーヒー1杯で下車する駅まで頑張る。すぐ満席になるので、利用したいなら乗車と同時に食堂車に直行すること。

 

 


スターフェリー(天星小輪)

2006年07月02日 | 香港街歩き

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香港 STAR FERRY (天星小輪)

スターフェリーの歴史は古く100年以上である。九龍半島と香港島を結ぶ連絡船で今もその安さと便利さから重要な市民の足となっている。料金は上層でHK$2.2だから30円ほどである。尖沙咀(チムサチョイ)-中環(セントラル)には朝6時半から夜11時半までほぼ6分おきに運行されている。10分ほどのクルージングだが、お勧めは薄暮の時間帯、心地良い風に吹かれて船上から見る景色は最高だ。

スターフェリーの詳しい情報は  アンクルサムのアルバム 天星小輪

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香港夜景お勧めスポット

2006年07月02日 | 香港街歩き

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香港 100万ドルの夜景 ビクトリア湾

ビクトリア湾を行き来する船の向こうにまさに100万ドルの夜景がある。ツアーではビクトリアピークからの夜景鑑賞を取り入れているが、ぜひ尖沙咀(チムサチョイ)プロムナードからの夜景鑑賞をお勧めする。もう20年以上前のビクトリアピークには今のような観光施設がなくピークトラムを降りると、もうそこは暗闇で細い小道から眺める夜景には風情があった。尖沙咀で食事を済ませた後、心地よい夜風に吹かれてプロムナードをゆっくりと散歩しながら夜景を楽しむことが出来る。

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昼間にこのプロムナードから対岸の香港島サイドを見るのも楽しい。ビクトリア湾を多くの往来する船の合間をぬってスターフェリー(天星小輪)が九龍半島と香港島をつないでいる。夜景の撮影には必ず三脚を持って行きたい。手持ちで撮影しているのを見かけるが、手ブレで上手く撮れるはずがない。通常夜景は少し暗くなったところがチャンスだが、香港夜景は完全に暗くなってからの方が良い。露出とシャッター速度を変えながら何枚も撮影するのが良い。上の写真はISO100、F4.0、1secで撮影。

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MTR(地下鉄)尖沙咀駅からスターフェリー乗り場に向かって歩いて5分程度、香港文化センタの後ろに。先ずスターフェリー乗り場右に上環(ションワン)あたりが望める場所がある。そこから乗り場を通り過ぎて時計台へ、ここからは中環(セントラル)あたりが良く見える。海岸沿いに左に曲がると灣仔(ワンチャイ)あたりを見ることが出来る。時計台の後ろの建物は香港文化センタ、その後ろの高い建物はペニンスラホテル。夜でもプロムナードは治安の心配は全くない。

アルバム 香港 100万ドルの夜景

 

 


香港海防博物館

2006年06月24日 | 香港街歩き

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香港海防博物館 Hong Kong Museum of Coastal Defence

香港島東・筲箕灣の海岸沿い、鯉魚門海峡に面して建つ香港の海防の歴史博物館。広さは34,200㎡で、丘の上にある巨大なパビリオンでは明朝から20世紀までの600年余りの香港の海防の歴史を各時代ごとに11室に分けて展示品と映像・音で紹介している。1941年に旧日本軍が侵略したときの展示スペースも大きいが、概ね客観的に記述されているので少し驚いた。屋外では鯉魚門海峡の眺めも素晴らしく、大砲や魚雷、そして戦車などの展示があり保管維持状態は良好。ざっと見物するには1時間は見たほうが良いだろう。MTR(香港地下鉄)筲箕灣駅から東へ徒歩20分程度、途中に譚公廟(海の守り神・譚公を祭っている寺)があるのでこれを見て足を伸ばすのが良い。中に小さなレストランはあるが日本人に合う料理はないから喫茶だけの利用としたい。入場料は大人10港元、アンクルサムはゲートで10港元出したら切符とパンフレットと5港元をくれた。60歳以上は半額、香港のほとんどの施設ではでは証明書や口頭で伝えなくても老人特恵で扱ってくれる。余談だが香港では老人に席を譲る風景を頻繁に見る。どこかの国では優先座席で女子高校生が大きな顔をして化粧をしている。

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  譚公廟は  アンクルサムの休日:譚公誕  アルバム:譚公誕(香港)

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 香港内の鉄道網 (AEL・MTR・KCR 路線図)

  • 機場快線 Airport Express Line 空港-中環(Centoral) HK$100  24分
  • 地鐵(地下鉄) MTR  中環-筲箕彎(Shau Kei Wan) HK$6.8 19分
  • 地鐵(地下鉄) MTR  中環-九龍塘(Kowloon Tong) HK$10  17分(乗換:旺角)
  • 地鐵(地下鉄) MTR  中環-迪士尼(Disneyland)  HK$23.1  32分(乗換:欣澳)
  • 九廣鐵路 KCR 尖東-羅湖 HK$36.5 40分 頭等(1等)HK$73 

   (現在運賃は多少UPしています)

 

 


九龍寨城公園

2006年06月24日 | 香港街歩き

 

九龍寨城公園 Kowloon Walled City Park

1996年に現在の公園建設のため、取り壊されるまではこの九龍寨城は歴史から取り残された存在だった。17世紀には中国(清朝)軍警が九龍寨城に常駐していた。19世紀中頃に勃発したアヘン戦争で英国が香港島を占領、なお九龍半島に侵攻したため清朝政府はこの地を壁で囲み城砦とした。その後香港島および九龍半島北部と新界までが英国の租借地となった。しかしこの九龍寨城地区は軍隊は撤退させられたが、中国領土として残った。つまり英国領の中の中国の飛び地となり、この地区は香港政府の管轄外で、中国からの取り締まりも及ばない、「無法地帯」となった。日本が進駐したときに空港拡張のため資材としてこの城壁を取り壊した。戦後中国から難民が押し寄せてこの地に住んだことからたった3haの敷地に5万人もの住民が住む高層アパートのスラムとなった。

現在の九龍寨城公園にその面影はなく、市民の憩いの場となっている。MTR(香港地下鉄)楽富駅から徒歩で10分程度(入場無料)。日曜日などは家族連れで、3世代家族が揃って遊びに来ている。日本ではこのように年寄りを大事にしている光景を見ることが少なくなった。またここでも写真下のように熱心に太極拳をしている人たちを見かけた。