Poiana Brasov in Summer
ルーマニア滞在記 (第20章) Harry H.
ブラショフでの観光
日本からルーマニアへの観光客は年々増えているようで、2004年は前年の約2倍の1万5千人だった。ブラショフ市中心街を歩いていると、ごく稀に日本人観光客と出会うことがある。前章でポイアナ・ブラショフでのスキーを話したが、ここで(日本語を話しているので日本人だと分かったのだが)日本の青年二人がスノーボードを楽しんでいるのを見て驚いた。
日本からルーマニアへの旅の難点は直行便がないことである。ロンドンやフランクフルトなどのヨーロッパ主要空港まで飛んで、トランジットでブカレスト(オトペニ国際空港)ということになる。うまく乗り換え出来ても20時間近くだからルーマニアは日本から遠い国になってしまう。日本からのグループツアーはルーマニアだけというのは少なく、ハンガリーやブルガリアなど東欧諸国との組み合わせが一般的だ。
他の東欧諸国に比べると日本とはまだ距離がある遠い国、ルーマニアだから日本で知られていないところも多く、旅なれた人でも新しい発見や体験が出来る可能性がたくさんある。
SHINAIA(シナイア)はブラショフから南に車で約1時間。共産国家になる前は王政だったルーマニア国王の別荘がある。王様の別荘であるから、建物・調度品は贅を尽くしたものばかりで、日本から贈られた値打ちのある焼き物や武具も陳列されていた。残念ながら室内は撮影禁止で写真はない。
POIANA BRASOV(ポイアナ・ブラショフ)は前章で書いたが、冬はスキー、夏はテニス・乗馬・ハイキングと、ルーマニアでも屈指のリゾート地である。従って快適なホテルはいくつもある。BRASOV からバスで20-30分という近いところなので、スキーシーズン以外でもHarryは昼食にでもよく訪れた。洒落たレストランで窓越しに綺麗な風景を眺めながら、美味しいスープ、ビールにメインディッシュと、優雅で贅沢なひと時を過ごしたものだ。
BRUN(ブラン)城 あの有名なドラキュラ伯爵のお城である。BRASOVからバスで南西に40分くらいのところにある小さなお城。伯爵が小柄(?)だったせいか、城はこじんまりした佇まいである。世界的に知られている観光地なので観光客は多く、入り口周辺にはお土産屋が沢山ある。