結跏趺坐で坐し 法界定印を結び
舌先を上顎に付ける。
祖竅(両眼の目頭を繋いだ中央点より若干上の部分)に意識を集中し
そこに 白色に輝く光の珠が現れ 自己の上丹田を照らすと観じる。
それを3分間ほど続けたら
その光珠が下降して 下丹田に入り
下丹田をまぶしく照らすと観じる。
これらの観法を できれば30分以上続け
終える時には 両眼を左回りに7回 次に右回りに7回回し
意識を臍の真裏に集中させつつ
両手を熱くなるまで こすり合わせてから
背中に手を回して 腎臓の部分を摩擦し
呼吸を整えてから 3回深呼吸をする。
「聖号」
一遍誦す事で 虚空に満たしきれないほどの功徳が得られるとされる。
・「為利遍虚空一切有情(いりへんこくういっさいうじょう)
而頂礼帰依(じちょうらいきえ)
具九伝承諸上師(ぐくてんしょうしょじょうし)
四続(しぞく)
六続本尊(ろくぞくほんぞん)
壇城聖衆(だんじょうせいしゅう)
母続如海空行衆(ぼぞくにょかいくうぎょうしゅう)。」
一遍誦す事で 邪淫の罪業が除かれるとされる。
・「頂礼(ちょうらい)
月光(げっこう)
如月皎白(にょげつこうびゃく)
威耀必定勝伏如来(いようひつじょうしょうぶくにょらい)。」
一遍誦す事で 無数の劫の間に犯した罪が除かれるとされる。
・「頂礼(ちょうらい)
大宝花普光徳(たいほうかふこうとく)
獅子吼音(ししこうおん)
神変勝徳(しんぺんしょうとく)
象聖吉祥如来(ぞうせいきっしょうにょらい)。」
「月精観音」
灯明や浄水 香や供物を捧げて行います。
7遍か21遍誦す。
「オン・アー・ウン。」
右手を 親指を手の中に入れて
親指の先を 薬指の付け根につけて
残りの四指を握って 7遍誦す。
「オン・シリン・ウン。」
右手を握ったまま
額→喉元→胸の中央→右肩→左肩の順序で触れて加持を与え
最後に 額の前に手を持ち上げて 手を開く。
合掌して誦す。
「那摩(なま)
十方三世常住(じっぽうさんぜじょうじゅう)
一切上師三宝(いっさいじょうしさんぽう)。」(3遍誦す)
「那摩(なま)
鏡智観自在菩薩(きょうちかんじざいぼさつ)
摩訶薩(まかさつ)。」(3遍誦す)
「那摩(なま)
蓮華龍尊黄公念祖(れんげりゅうそんこうこうねんそ)
金剛上師(こんごうじょうし)。」(1遍誦す)
3遍誦す。
「我与無余衆有情(がよむよしゅううじょう)
直証菩提永帰依(ちょくしょうぼだいえいきえ)
仰懇時刻垂護念(ぎょうこんじこくすいごねん)
自利利他祈加持(じりりたきかじ)。」
胸の前で 手印を結ぶ。
左右の人差し指と薬指を外縛し
左右の中指を直立させ
左右の親指と小指を立てて 指先同士を離す。
目の前に 大きな黒雲が広がり
その中から このような姿の観世音菩薩が現れる様子を視覚化する。
そして 菩薩はこのような月精を持ち
そこから 強烈な藍色の光が放たれ
その光が 自分の頭頂から入って 全身を満たし
自己の悪障や煩悩 厄などを洗い それらが全身の毛穴から排出され
自己が完全に清められ 安楽を得ていると感じる。
手印を結んだ両手を頭上にまで持ち上げ
頭上で印を解いて 両手を膝の上に降ろす。
そして数珠を取り 下の3つの中から いずれかの眞言を108遍以上誦す。
「オン・バジュラ・ダルマ・ジャンドラヤ・サルヴァ・ダハ・ブラ・サマニ・スワハー。」
「オン・スシディ・ガリ・スワハー。」
合掌して回向と祈願を誦す。
どのような回向と祈願でもよろしいが
このような回向と祈願を誦す事もできる。
「弟子○○(でし 自分の名前)
今謹以此持誦(こんきんじしじしょう)
鏡智観自在菩薩心呪之(きょうちかんじざいぼさつしんじゅし)
殊妙功徳(しゅみょうくどく)
至誠専伸回向(しせいせんしんえこう)
祈願(きがん)
那摩(なま)
鏡智観自在菩薩(きょうちかんじざいぼさつ)
慈光注照(じこうちゅうしょう)
悲願摂受(ひがんしょうじゅ)
令使弟子○○(れいしでし 自分の名前)
身心康健(しんしんこうけん)
消宿現業(しょうしゅくげんごう)
増諸福慧(ぞうしょふくけい)
息災除障(そくさいじょしょう)
円成善根(えんじょうぜんこん)
道心不退(どうしんふたい)
現眷安楽(げんけんあんらく)
先亡超昇(せんぼうちょうしょう)。」