ウメコの毎日

新潟市に住むウメコの平凡な日常、そして日々想うことを綴っています。

レベル7by宮部みゆき

2006-06-07 | 日々のできごと
図書館で借りた本です。宮部作品は2冊目でした。この作品はまさしくミステリー!始めのうちはまったくストーリーの意味がわからない! 2つの物語が同時展開されるんだけど、いったいどういうこと?っていう状態がしばらく続きます。

そして物語中盤くらいになると事件の概要がおぼろげにわかってきます。そうなると「それからどうなるの?」的な好奇心に本を読む手がとまりません。複数のトリックで最後は「そういうことかい!」ととてもスッキリします。ていうか、ある程度予測はできるんだけど。けっこうページ数あるんだけどあっというまに読めました。

話の中に、実際にあった事件をモチーフにしたと思われる内容があります。ホテルニュージャパンの火事の事件はすぐわかりました。もうひとつはあとで知ったのですが1984年に起こった宇都宮病院事件という事件。これもモチーフにされていました。この宇都宮病院では精神科の患者に対する暴力(リンチ)や無不正入院・無資格診療行為などが日常茶飯事に行われ、ある患者さんが亡くなったのをきっかけに発覚したようです。本の中での描写が全部そのままではないだろうけど、こんな病院あったら治るものも治らないどころか、死に至るんだからオソロシイったらありゃしない。なかなか考えさせられるものでもありました。

また宮部作品読んでみようっと♪

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