endy's teapot

今朝のSKshow!

今朝の産経抄(8/19)「ナベツネさん 教えて」

2004年08月23日 | skshow
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論理構造タイプ: エッセイ型
出現テクニック:専門
インプレッション:産経らしさ △ 構造の魅力 △ 読みごたえ △

●分析前の一言
手紙風に呼びかけのスタイルで書かれた文.エッセイでは時々みかけるスタイル.書き手が文から少し距離をおいた感じになる.新聞では,リレーエッセイなどでみかける位でしょうか.

今日はちょっと構造の分析というわけにはいかないので,触れてる話題をあげていく

●分析結果

・第1パラグラフ
 [概要]話題の提供
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]挨拶
→第2パラグラフ
 [概要]
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]「不可解」というメッセージ.右翼との関係
→第3パラグラフ
 [概要]
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]実名発表について
→第4パラグラフ
 [概要]
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]ドラフトFA
→第5パラグラフ
 [概要]
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]ほめ殺し
→第6パラグラフ
 [概要]
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]手紙調をしめるためのさげ.内容はなし

●今日のあとがき
こんな書き方もあるってこと.

今朝の産経抄(8/18)「保守でリベラル」

2004年08月23日 | skshow
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論理構造タイプ:追悼型
出現テクニック:「」,専門家,落語枕 一部の人 といえば 反語
インプレッション:産経らしさ ○ 構造の魅力 △ 読みごたえ ○

●分析前の一言
久々の追悼型.

●分析結果

・第1パラグラフ
 [概要]話題の紹介
 [論理構造]専門家
 [中心人物]林健太郎
 [分析]追悼型の場合,中心人物自身が専門家なんですね.
→第2パラグラフ
 [概要]事例紹介
 [論理構造]専門家,反語
 [中心人物]
 [分析]雑誌からの事例紹介.産経抄の「保守」とは違う面の紹介をして,人物像のエッジを立たせている.
→第3パラグラフ
 [概要]事例紹介
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]別の事例紹介(学生運動)
→第4パラグラフ
 [概要]事例紹介
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]
→第5パラグラフ
 [概要]ロングパラグラフ
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]
→第6パラグラフ
 [概要]筆者の考察
 [論理構造]さげ,反語
 [中心人物]
 [分析]”林さんも「若き日は『改造』という雑誌のソ連五カ年計画特集を読んでマルクス主義に本気でかぶれたんです。人間解放という新しい宗教の独自の理論にやられて…」と”

最後に,”実は”というのは,人物紹介でよく使われる.やはり,人間味を出す効果がある.
また,ここでは
”若者がそういう思想の洗礼を受けた時代は、いまや確実に過ぎ去った。”
と過去を懐かしむかのような表現で締めている.

●今日のあとがき
勝手な推論だが,このように締めると
産経抄の面々も学生時代は染まっていたのでは?
と想像してしまう.
私の学校はその反動の中から生まれたので,皮膚感覚として
共有できないのが、うらやましいやら残念やら.

今朝の産経抄(8/17)「地元のよろこび」

2004年08月23日 | skshow
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論理構造タイプ: エッセイ型
出現テクニック:「」,専門家
インプレッション:産経らしさ △ 構造の魅力 △ 読みごたえ ○

●分析前の一言
政治ネタでないと産経らしさはでないのかなぁとふと感じてしまった.
人の努力と成果を自分のことのように喜ぶは,悪いことではなく,むしろ良いことなんでしょうが,今年は特に地元や親族の露出が多いのが気になっています.取材の切り口が少ないのかなということとか,他人の成果を喜ぶのは自分にきちんとしたアイディンティティがあってこそではとか.ある種の身内ともいえるこれらの人の喜びはあくまでも内部に向かっていくもので,メディアで伝えるようなものではないと思うのですが.おっと小欄としては踏み込みすぎかな.


●分析結果

・第1パラグラフ
 [概要]話題の提供,筆者の感想
 [論理構造]専門家、「」,といえば
 [中心人物]
 [分析]集中力といえば,オリンピックという構造なんだが,実際にこの文章を作るにあたってはオリンピックの話題をするために集中力を枕に持ってきたのだろう.
→第2パラグラフ
 [概要]話題の紹介
 [論理構造]専門家
 [中心人物]
 [分析]ここで,一端集中力の話題に戻る.
→第3パラグラフ
 [概要]ロングパラグラフ
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]
→第4パラグラフ
 [概要]ロングパラグラフ
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]
→第5パラグラフ
 [概要]事例の紹介,筆者の考察
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]集中力とオリンピックの二つの話題が結びつく
→第6パラグラフ
 [概要]筆者の感想
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]”アテネ五輪・男子百メートル平泳ぎの金メダルは、熱い下町の人情がとらせたという気がする”
下町の人情 という非常にステロタイプな表現を利用,安易かなって気がします.

●今日のあとがき

今朝の産経抄(8/16)「超人的って非人間ということ?」

2004年08月23日 | skshow
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論理構造タイプ: エッセイ型
出現テクニック:「」,専門家,落語枕 一部の人 といえば 反語
インプレッション:産経らしさ △ 構造の魅力 × 読みごたえ △

●分析前の一言
時節をとらえた話題.
褒めているつもりが
”人間的な料理のオムレツでも研究して下さい”で台無しになっている.

●分析結果

・第1パラグラフ
 [概要]報道の紹介,筆者の感想
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]”やがて神々の降臨のように日本に二つの金メダルがもたらされた。”
一瞬きれいな表現のようだが,意味不明.この時の神って誰?

→第2パラグラフ
 [概要]歴史の紹介
 [論理構造]専門家
 [中心人物]
 [分析]歴史的背景の違い
→第3パラグラフ
 [概要]筆者の感想
 [論理構造]
 [中心人物]谷亮子野村忠宏
[分析]
”神が選手の上に降りたような活躍に見えたのはギリシャという場所柄のせいかもしれない。”
歴史的背景に重ねるのは良いが,普段の民族主義はどこへ行ったのだろう.

→第4パラグラフ
 [概要]事例紹介
 [論理構造]専門家
 [中心人物]
 [分析]出典付きの引用と言いたいところだが,これなくても話は通じるので,引用にはあたらないし,効果も不明
→第5パラグラフ
 [概要]筆者の感想
 [論理構造]
 [中心人物]野村選手
 [分析]ここで,”超人的な働きをし”という表現が出てくるが,もちろん哲学で出てくる超人ではない.でも,これが次のパラグラフで呼応する.
→第6パラグラフ
 [概要]筆者の感想
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]「柔道着を脱げば主婦を百パーセント務めたい。アテネが終われば、料理の勉強もしたい」
主婦を100%務めるというのを,”人間的”が受けるのであれば,そうでない状況は”非人間的”であり,選手を労うどころか失礼な構造になっている.また,”料理のオムレツでも研究して下さい”はとてもプロの結語とは思えない雑な構造.”でも”というのは他に適した適応ができずに後ろ向きに選択する時に使う表現.”してください”も見下したような表現.
主婦はご主人のために何かをするという固定的な構造も気になる.

●今日のあとがき
繰り返すけど,最後の一文はいただけない.