endy's teapot

今朝のSKshow!

今朝の産経抄(2/18)「イワツ,ツヅミ,シクネ」

2005年02月21日 | skshow
●ひとこと
テーマは私も好きな日本語の話し.
構造も,音楽でいえば複合2部形式のような,問題提起→一旦考察→新たな視点での考察の膨らまし→主張
というような構造かな.

ツとシかけない人,結構多いかもしれない.「ス」と「ヌ」とか「チ」と「テ」とか
ひらがなや漢字と似た字の微妙な違いは手書きの場合あるのだろうか.
「せ」と「セ」,「ニ(漢字)」と「二」とか「や」と「ヤ」とか,「七」と「ヒ」とか

私はPDA使うまで「や」と「ヤ」の書き順を間違えておぼえてました.

全然関係ないけど,
巻頭コラムを張っている人が損害保険会社の事務員と飲んでいるのってどういうシチュエーションなんでしょうね.ついつい下賤な想像をしてしまったのは私だけ.
ああ,内容には立ち入らないようにしているのですが.

原文はこちら
論理構造タイプ: エッセイ型
出現テクニック:専門家
インプレッション:産経らしさ ◎ 構造の魅力 ◎ 読みごたえ ○



1:事例の紹介:卑近な事例からの紹介.意外と新聞コラムは記事の引用が多く,自身の経験を引用するのは少ない気がします.
2:ロングパラグラフ:一般の人の感想を続ける.
3:考察,:ここで普通は専門家なんだが,データが無いという問題提起
一旦話はここで一区切り.
4:事例紹介,専門家:専門家はこちらで登場.
5:考察:初等教育における,カタカナの扱いについて自ら調査して考察
6:主張:カタカナに対する警鐘


今朝の産経抄(2/17)「我慢我慢」

2005年02月19日 | skshow
●ひとこと
幼いうちは我慢我慢,という話. 単純反復にしなかったのは,事件から我慢というキーワードを引き出していて,最初から我慢といっていないから.
我慢が大事という主張は良いのだが,ひとのコラムを丸写しで「同感」というのは,少々安易ではないかな.

何不自由なく暮らせる境遇に育ったイギリスのアッパークラスの子たちはそれゆえ,人工的に禁欲的なパブリックスクールなんてものを作ったのだろう.

原文はこちら
論理構造タイプ: エッセイ型
出現テクニック:
インプレッション:産経らしさ ○ 構造の魅力 △ 読みごたえ ○




今朝の産経抄(2/15)「これぞ といえばの典型」

2005年02月19日 | skshow
●ひとこと
今週はほりえもんの話題が産経に飛び火したこともあって,産経のコラムの元気の良いこと.
外出が続いていて,連日のフォローができなかったのでちょっと集中的にフォローしたい
まず2/15日は,これぞ「といえば」の見本のようなコラム
大津市役所の人たちはまさに枕でつかわれていて,最終的な矛先はNHK.
両者の間になんの関係もない.
「圧力といえば、」と「といえば」を直接使っているので,これ以上わかりやすいことはない.
古い伝統(といっても高々200年足らず)を軽んじると敏感に反応するのも実に産経らしい.



原文はこちら
論理構造タイプ: 落語枕型
出現テクニック:さげ,落語枕
インプレッション:産経らしさ ◎ 構造の魅力 ◎ 読みごたえ ○



1:報道の紹介:大津市の職員手帳の話,6曜が載っているがいけないということに対する疑問の提示
2:ロングパラグラフ:六曜の解説
3:歴史事例,プチ枕,:戦後の六曜追放の話,失敗した事例の紹介.
4:枕,といえば:しかし,こんなに内容を取り替えちゃうのも珍しいかも
5:主張:NHKの行動に対する批判
6:主張:NHKのとるべき態度の主張


今朝の産経抄(2/13)「大阪の夕陽の彼方の国々」

2005年02月14日 | skshow
原文はこちら
論理構造タイプ: 落語枕型
出現テクニック:さげ,落語枕
インプレッション:産経らしさ ◎ 構造の魅力 ○ 読みごたえ ○

●ひとこと
産経らしい内容,太陽が枕になる分には誰も傷つかないからいいが,
元尼崎市民としては,ここでいう大阪は市内の中心から南なのだろうと想像します.
少なくとも摂津の国では夕日は「六甲山」に沈むんですよ.これがまたきれいなんだ.

そうでない,大阪,和泉の方にしても本当は淡路島に沈むんでしょうね.正味明石海峡の間に
水平線が見える場所ってあるんでしょうか.
湘南から伊豆半島の距離と和泉から淡路島までの距離がなんとなく同じで,湘南からみた
夕日は海に沈むんですが,こちらも真冬でない限り本当は伊豆半島に沈むんですが,やはり
「海に沈む」と記憶されるので,そんなものでしょうか.

閑話休題
大阪の日没といえば,日没する処の話題へという,なかなかおもしろい「といえば」になっている.
そして,日本の腐心をひもといている.
鎖国政策も"古来、日本はこの大陸や半島の国々と如何につき合うかに心を砕いてきた。"のあらわれであれば,まさにその通りなんだが.
といえば,以降は毅然とした態度で望むべきというストーリーに持ち込むために作られたシナリオ.



1:話題の紹介:大阪の夕陽.知っていても「何の小説だったか」という書き出しは,けだるい感じがして猥雑感があり良い.
2:ロングパラグラフ:夕陽のきれいなわけ
3:考察,といえば:夕陽のかなたといえば,大陸の国々
4:歴史への考察:太古の時代の考察
5:考察:ふりかえって現代の考察
6:主張:毅然とした手紙一通で本当に属国をあきらめたのかどうか私にはわからないが,
「毅然とすべき」の材料として聖徳太子を引合にだしている.


今朝の産経抄(2/11)「ひのまるー」

2005年02月14日 | skshow
原文はこちら
論理構造タイプ: 落語枕型
出現テクニック:さげ,落語枕
インプレッション:産経らしさ ◎ 構造の魅力 ○ 読みごたえ ○

●ひとこと
建国記念の日のエッセイ,サッカーことは実はどうでもいいという典型的な枕
とても冷静なコラムとは思えない,文化欄のようなコラムなんでなんともいいようがないのですが,
構造的には,サッカー→スポーツ→日の丸

"自分たちの文化、自分たちのスポーツ、自分とともに生きる人たち。そのシンボルとして、国旗と国歌に思いを託せることの幸福。私は熱く日本をひいきする。きょうは建国記念の日。各地で誇らしげに日の丸が翻るだろう。"
ちょっと詩のような体言止めが目を引く,効果的なんだが素人臭くなるのが,体言止め.

インスタンスとしての「日の丸」「君が代」がいいかどうかと,そもそも決められた「国旗」「国歌」が必要かという議論はいつもごっちゃになっている.
個人的には,ここにあるようなイベントの打ち上げでビール片手にみんなで歌えるような歌が欲しいと思っている.

果たして,観客と同じレベルで日本をひいきするというのよい姿勢かどうかわからないが,産経の「主張」なのでしょう.
スポーツが安易にその興奮状態を発揚に使われることこそ問題なのに,一緒になって騒いでどーするという気もするが,それは構造とは関係ない本人の主張



1:話題の紹介:サッカーの感想
2:考察,プチ枕:"新聞もあったが、笑ってしまった"でなく,
「一部偏向マスコミもあったが,笑止である.」って書いてほしいのはもうノスタルジアな世界か.
3:主張:領土の歴史が正しく教えられていないことへの憂慮
4:筆者の体験:筆者の過去の経験
5:考察:その場にいたときの感想への回想
6:さげ:偶像のとしての国旗国歌の肯定.詩的なリズムでたたみかけるのはおもしろいし,
回想しながら熱くなっているのが伝わってくる気がする.体言止めにはそういう効果があるかも.


今朝の産経抄(2/6)「幻の蛍の光4番が照らすもの」

2005年02月10日 | skshow
原文はこちら
論理構造タイプ: 落語枕型
出現テクニック:専門家
インプレッション:産経らしさ ◎ 構造の魅力 ○ 読みごたえ ○

●ひとこと
北方領土の日を迎えたネタ記事.
蛍の光の解説自身が読み物になっているので,枕と呼ぶにはちょっと量が多いが,
"北の島々の歴史を正確に知っているのか心もとない。もしも国が、ロシアとの関係に配慮してそれを教えることを怠っていたとしたら"というのが今日の主張.
別に蛍の光でなくてもよかったというとやはり枕.

"誰にはばかってか、この部分はカットされ差しさわりのない一、二番だけが歌われている"
をもっと産経らしく強調すればよいのに.惜しい

1:話題の紹介:蛍の光の話し.歌われない3,4番についての紹介
2:ロングパラグラフ:3番の紹介
3:といえば:4番の解説.ここで蛍の光が北方領土問題に入れ代わる
4:考察:"守るべき国土がどこまでかを国民に教えているといえる" はて,そんなことはどこにあるのだろう.
5:主張:今日はなんの日.ここで主題が登場
6:主張:領土の歴史が正しく教えられていないことへの憂慮

今朝の産経抄(2/2)「にせもの」

2005年02月02日 | skshow
原文はこちら
論理構造タイプ: 単純反復型
出現テクニック:専門家
インプレッション:産経らしさ ◎ 構造の魅力 △ 読みごたえ △

●ひとこと
昨日とうって変わって,中身は産経らしいが,読みごたえなしというコラム

"先入観なく事実を検証する目を持ちたい"
ということをいうのであれば,もっと事例を膨らまして,
にせものでふたつ例が欲しい
そうすれば,「といえば」という流れにもっていけるのだが,
これでは最初から意外性もありはしない

"マスコミを巻き込んだニセモノ騒動は世に多い"という書き出しでネタばれである.
単純

1:歴史事例,専門家:にせものの事例
2:報道の紹介,といえば:にせものといえば,南京大虐殺
3:主張,専門家:分析者への賛同.
4:事例:南京大虐殺誤解の歴史
5:主張:"先入観なく事実を検証する目を持ちたい"というコピーは秀逸
6:考察,さげ:また「が」で終わっている.「ふつうなら軌道修正のはずだが」どうしたんだでしょうか.これは倒置にもなっていないので,推測する以外の手段がない.

今朝の産経抄(2/1)「ずるさ」

2005年02月01日 | skshow
原文はこちら
論理構造タイプ: 落語枕型
出現テクニック:用語
インプレッション:産経らしさ ○ 構造の魅力 △ 読みごたえ ◎

●ひとこと
「ずる」ということばをキーワードに,ずるといえばでいろんな話題を歩き回る.
エッセイやコラムとしては手堅い手法.読むほうも結構読みやすい.
如何に,手堅い話題と意外性のある話題を組み合わせるかが読みどころ.

最初に,まじめな山口瞳氏を登場させる.
氏のエッセイを読んだことのあるひとなら,
そのまじめさがわかるというもの.しかし,ちょっと古くなってきてしまったかな.

次はNHK.
最初は局側のずるをかき"だからといって"で視聴者側のずるも,自然な形で指摘.
これは反語というより"返す刀で"という感じで小気味いい.

"受信料の不払いを勧めるつもりはないし、正しいとも思わない"
"まじめに払っている人から見れば、これも「ずる」である"
会社のずるだけではなく,視聴者のずるも指摘している.こういうことを
ちゃんと書いているのは初めて

そして振り込め詐欺
こちらでも,お金をとるずるさ,お金を払えばなんとかなるとというずるさ
の両面を書いている.

それでいて,最後に山口瞳に戻している.


1:歴史事例,専門家:山口瞳氏を通じた戦争中の「ずるさ」でテーマを提示
2:報道の紹介:NHKのずるさ
3:プチさげ:豊富な資金へのenvyとも思える一節がまぎれる.
4:考察,まくら:不払い運動のずるさ
5:主張:振り込め詐欺のずるさ
6:さげ:振り込む側のずるさ.山口瞳に託したさげ.