お約束...で、このコンサートでは「舌戦」のサブタイトルのごとく、丁々発止の「こけおろしあい」を1部で二人は演じました。
いづみさんが歌う前にチエミさんが「ながったらしい---売れそうにない曲を一生懸命に唄うアナタが可愛そう」とか...
親友同士でなければ「成立しない」構成でありました。
さてこのコンサートで歌われた楽曲 「約束」といえば、雪村いづみさんの代表的なオリジナルナンバー... と思いきや、これは実は「淀かおるさんが自分のコンサートの為に藤田敏夫さんに作詞をお願いして作ってもらった歌」なのだそうです。
アメリカからマリアさんを残し日本へ戻り、いづみさんは芸能活動を再開しました。
その時、労音が彼女の全国でのコンサートを企画しました。藤田先生と(約束の作曲者)前田憲男さんがステージを作り上げたその雪村いづみコンサートで、いづみさんはこの曲を必ず取り上げて歌ったそうです...
のちに彼女は「持ち歌」などという考えは嫌いで、もっとフランクな気持ちで歌った...と振り返っています。
この楽曲はシングル発売もされました。
淀かおる側からクレームが入り、週刊誌沙汰にもなったことがあったのだそうです。
(昭和39年頃の話)
この「タイトルマッチ」の頃から、「約束」をいづみさんは「メロディーをBGMでバックで流して歌わずに詩をかたる」といった手法をとっていました。
歌い上げる部分が「オーバーでいやだな!」と真剣に悩んでいたそうです。エキセントリックになっているのがいや...だと。 いづみさんの魅力はそのエキセントリックな部分でもあるのに... 何で歌い上げないのかなと、あの時「約束」を聴いてそう思ったこと...を思い出しました。
チエミさんの30周年リサイタルの時に、いづみさんはそのパンフに... 貴方が養老院の皆さんの前で歌ったり・・・すばらしいと思うワ...とコメントを寄せていました。
いづみさんも「公にボランティアしてま---す!」なんて大声で語らず、さまざまな奉仕的な活動をされておられます。
自身のナンバーに加え、「川の流れのように」「テネシーワルツ」等「ひばり・チエミナンバー」も歌われるのだそうです。
一人残った三人娘・いづみさんは今年69歳になられます。
今のいづみさんの「約束」を聴いてみたい!
近々に必ずコンサートに行こうと思います。
※いづみさんが、テレビで「美空ひばりもの」や「江利チエミもの」を歌うことを「あれ?」「自分の歌を歌ってよ!」という声も多く聞こえます。
実際わたしも、紅白で「愛燦々」で出場したときNHKに「雪村いづみのナンバーをなぜ歌わせないのか?3人娘のイタコにするつもりなのか?」という不満を感じたのも事実でした。しかし・・・
「持ち歌」なんていう狭い了見ではなしに、もっと自由に「すばらしい歌を歌いたい」という「素直な気持ち」で、いづみさんは「歌」を歌っているのだな・・・と、考え直したりもしました。
元々、カバーでデビューした江利チエミ/雪村いづみという歌手には「そんな狭い了見」は持ち合わせていなかったのだと思います。
だからチエミさんも「さのさ」に「奴さん」に「酒場にて」まで歌ったのだと思います。
そんな二人のジョイントだったから、前章に掲示した「あのバライティに富んだ曲」を、オチャラケではなく、しかし楽しく自分のスタイルで歌えたのだとも思えます。
それと、ここで淀かおるさんの名前に出会うとは。実は、淀かおるさんの事は全く知らないのですが、その妹の金延幸子さんの1972年の名盤「み空」が僕は大好きです。淀さんはお亡くなりになったんですよね。「み空」ってのもなんかひばりさんつながりで面白いなあ。不思議な連鎖です。つれづれと失礼しました。
ある方のおかげで...
ほんと、いい人なんだ...ってのが伝わるんです。いづみさん...素敵ですよね!
二~三年前、いづみさんが、「アメリカに行って発声の勉強してきたのよ」と話しておられました。ぎょっ、6XX才になってもまだ勉強?すごいなと思いました。10年以上も前にお会いしたとき、マネージャーさんの方がいづみさんより偉そうにしててびっくり。「いまからショウが始まるから帰って」という感じで、するといづみさんが「あら折角遠くからきてくださったのよ、いいのよ、どうぞ」と、そして丁寧にもっていったレコードにサインをして下さいました。テーブルのうえのいづみさんの食事のビーフシチュが冷たくなっていくのもかまわずに。
チエミさんも大変いい人でした。そしていづみさんもいい人です。
でも、このタイトルマッチの中で、
チエミさんはいづみさんの再婚式での祝辞を、いづみさんは チエミさんの葬式での弔辞を、お互い想定してしゃべるのですが、それが後になって本当になるのですね。
この時の チエミさんがとてもいいのですよ。淡々と述べるのですが、それがとってもおかしくて。
「そんな貴方にも一度だけ晴れがましいことがあったわね。世界の音楽祭で売れそうにもない曲を自慢げに歌ってたあなた。」
「・・・・と周囲のすすり泣きをききながら閉じる。まる」と
見習うことばかり...です。
twigさん...本当の「戦友」だからこそ!だったからでしょうね。
いづみさん:・・・なによ寸足らず!
チエミさん:うるさい!色黒!! ...っていうのもありましたもんね!!
なんだかとっても「うれしい」で----す。
(淀さんとのトラブルも若干関係あったかもしれないけど。)技術革新って言うと大袈裟だけど、とにかくクリアーされて発売されました。いづみさんって「花はどこにいった」も、アメリカから日本に持ち帰って紹介したのが彼女なのに、訳詩の関係で発売中止になったり、「水づくし」も揚げ足とりみたいなクレームで販売中止と、可哀想でした。ミュゼットのコンサートでも「約束」みたいなフランスの歌を歌ってとても良かったです。あれは何て歌だったかナァ?「約束」は前田憲男氏の作曲ですが、前田さんはチーちゃんとも名コンビだったけど、チーちゃんへはオリジナル楽曲の提供はないのネ。日本的な「面影橋から」なんか、前田アレンジの名作だと私は秘かに思っているのだけど、民謡の編曲も公式にはないよネ。本当にないのかナァ?弘田三枝子の民謡集の編曲が前田さんなだけに、とても残念な気がします。
アッ、それとこのブログのタイトル部分が青葉のフォトに代わったけど、これって「目に青葉・・・」の先取りかしらん?ってことはどこかをクリックするとホトトギスの鳴き声が聞こえたりして・・・そうか、これこそ技術革新!どこをクリックすれば良いか、日に何度も訪問して探そうっと! ということはですヨ、来月あたりは青葉が鰹に代わるのネ。そうかそうだったンだ。カツオはチーちゃんにも縁が深いし・・・おしゃれ~!カツオって言えば東京ヤクルトの石川クンって投手(開幕投手)はヤクルトのカツオって呼ばれてンだよ。野球選手にしては小粒で、今時めずらしい坊ちゃん刈りだし。さしずめ古田サンはマスオさんか?今年は波平とマスオの1人二役で大変だ。でぶりさんにでも、サザエさんやって貰えばいいけど、彼女だと老化の早い投手は要らん!とか言って、木田とか高津とかバッサリ切ちゃうかもネ。まッ、古田波平&マスオに頑張って貰いましょう!あらら、いつの間にか「約束」が古田さんの話になって、老化の早いのはアンタ!って言われそう。外で石蹴りでもしよう~ッと。
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前田憲男... で、民謡が1曲ありましたよ!!
中国地方の子守歌(日本) 2:25
編曲:前田憲男 演奏:レオン・サンフォニエット
発売:1962.09 027900
■ LP/MS チエミの子守唄 SKF 129(LKF 1283)/SideB-05track
このLPに入ってましたね!!
※でぶりさ-----ん 活用させてもらってま-----す。