江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

◆ これから先の人生は転ばないように...女性としての人生も...

2007年05月06日 | 江利チエミ(続編)
江利チエミ30周年リサイタルの30曲メドレーが終わったあと...
チエミさんはこう語っています。

チエミちゃん!30周年ってどんな気持ちって聞かれるんですけど、正直言ってあっという間に過ぎてしまった...というのが本音なんです。と、感想を語っていました。
そして「大好きな曲を1曲忘れました。31曲になりますけど...」とチエンジングパートナーズをピアノ伴奏で歌いました。

MCの中で、彼女は「もうこれから先は転ばないようにしよう!それから女性としての人生も大事にしていきたい...」と決意を述べていました。
これは色々な事件に見舞われたあとに今後の抱負を聞かれたときに必ず言っていた「決意」でした。

確か2度目のゲスト出演のときだったと思います。
「徹子の部屋」に出演(昭和53年)したときにも、こう応えています。(引用/女性自身より)

>自分が物を知らなさ過ぎたということを痛切に感じました...社会的なことを。
今から勉強しても遅くないと自分に言い聞かせて、勉強するようにしていますけどね。
11歳から学校から帰ったらすぐに歌って、すぐに眠って、すぐまた学校へ行って...そんな生活でした。
中学の途中ごろから学校へは殆ど行ってません。
・・・
>色々なことが起こってどうしてかしらと思って自分を恨みました。
(離婚/義姉の事件発覚後)誰にも逢わないでジ---っと3ヶ月くらいしていました。
スキャンダラスなことを週刊誌が書くでしょ。外へ出て本当に人さまの視線がね...全身感じるの。それに耐えなきゃいけない。それの訓練が一番大変でした。
・・・
>他人様の見る目っていうのは週刊誌と同じ目で見られてしまう。でも結局、それもみんなよく考えて、自分がものを知らなかったからそう見られてしまう...
 そういう結論に達しまして、誰も恨めないと...
・・・
>楽しかったのは十代までですね。歌を歌っていても何していても・・・
>事件が起きるまでは本当にお金がどこにあってとか全然知りませんでしたから、本当にバカでしたね。成人したときに、事務の引継ぎで何か調べるとかすればよかったんでしょうけど、のほほんと・・・
>でも、もうこれだけ失敗したら、利口に生きたいとも思いませんね。
もう、地べたにしっかり足を付けて歩きたい...これから先もう転ばないようにと思っています。


小学生から家族を支えるために歌い始め、メジャーデビュー直前にお母さんを亡くした少女歌手...
支えてくれた人はいたにせよ、やはり大事な時期に「お母さんを亡くしてしまった」ことが彼女の人生に影を落としてしまったのだと思います。
良い意味でも悪い意味でも全面的に強権発動をした「美空ひばりさんのママ」、
事業欲がつよく失敗を繰り返し、実際は本人にとっては反面教師的な存在であったろう「雪村いづみさんのママ」... 

チエミさんのお母さんはこの二人のママとは違ってチエミさんの真の精神的なブレーンになりえた人だったと思えます...筋金入りの、苦労人でもあった舞台女優だった「玄人芸人」だったのですから。
ゆえに娘の芸能界入りには強固にはじめ反対したのだそうです。普通の女の子に...きっとお母さんはそう思っていたのではないでしょうか??
チエミさんはお母さんに内緒で始めキャンプで唄っていたのです。
通信簿の成績を全部「優」にするから...それを実行して彼女は母を納得させます。

このお母様がせめて彼女が結婚する頃まで存命だったら...江利チエミ いえ 久保智恵美さんという女性の人生は大きく違ったものになっていたように思います。


※25周年の時に、現テレ朝の「象印スターものまね」にゲストで出演したチエミさんは玉置さんに感想をきかれ...
 いろんなことがあって(やっと)25年...と答えていました。
30周年の時との違いは、やはり現実問題としては借財がまだ残っていたこと...それら様々な要因による「吹っ切り方の違い」だったのかもしれません。

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4 コメント

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うー様のブログが私を泣かす (jazzmusume)
2007-05-06 14:47:22
 この頃のチーちゃんのこぼれ話、読むたびに泣いてしまいます。何でも熱心に調べて書いてらっしゃるだろうから、余計真実味に溢れていて、彼女のひたむきで不器用な生き方に涙してしまうのです。
 わたしも、健康面や私生活でいろいろあって、彼女の毅然とした、一本筋の通った生き方を見習おうって思ってるんですが、やっぱり読むと泣いちゃいます。
んー、うー様って女泣かせなのかも・・・
 ひとり泣くうー様のブログ、でも続けてくださいね。あたしの生きる支えですから。
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やっぱり。。。 (う--でぶ)
2007-05-06 19:42:52
これまで掲載を避けてきた事柄...でしたから。
美空ひばり=伝説になった女王であるのに対して、
江利チエミ=不運の歌姫の代名詞 みたいになっちゃうことが嫌で...
江利チエミというひとがどれだけ「一本気なひと」で「決して湿っぽくはなかった」という部分を、もうすぐ2年目にこのブログもなりますので、あえて特集してみました。
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あ、読めました! (てる)
2007-05-06 20:25:19
ありがとうございました。読めるようになりました。

「徹子の部屋」のコメントは、そこだけ抜き出した
せいもありますが、反省の弁が多くで心が痛いです。
それも、芸の事以外のことで。
しかし、「徹子の部屋」って内面がでてしまう番組
だから、これでも「湿っぽくはなかった」のですね。
誰が出ても、けっこうしんみりする場面があるから。
淡々と、前向きに、語ったような絵が浮かびます。
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テンプレート・・・ (う--でぶ)
2007-05-06 20:58:57
・・・の不具合で、てるさん以外の読者さんからも「記事が読めない」とメールいただきました。

読めない...場合は、メールでもコメントでもお寄せください。

チエミさんはお父さん/お兄さん/マネージャーさん/お義母さんのおかげで「世間知らず」で済んでいたところがあった...それはひばりさんも一緒ですけど、雪村いづみさんとの「差」だった気がします。
ゆえにいづみさんより「弱い」...というか、ウィークポイントであったように思います。
それでも30代半ばで全てリセットしなくてなならなかった... このころは吹っ切っていたように見えました。
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