こんにちは!
通訳者、ベトナムのハノイ出身、ハーです。
ベトナム人で母国を紹介させて頂きたいと思います。
ベトナムの伝統芸能という水上人形劇(Mua roi nuoc)をご存じですか?
昔に王の前でも披露された格式ある芸能です。
水上人形劇のそもそもの始まりは、ベトナム北部の、暑く湿気の多い地域の農民たちが、
収穫の祀りの時などに池や湖を舞台に上演していたと考えられており、当時は村の寺院やパゴダの池などで上演されていたそうです。

舞台はため池などの濁った水の上に置かれ、水面が地面に見立てられます。
簾で隠された舞台裏に回った人形の操者は腰まで水に浸かって演技を行い、歌と楽器の演奏に合わせて人形が動かされます。
人形は長い竿の先に取り付けられ、糸によって首や腕を動かす事ができます。

水上劇はベトナムの農村の暮らしや伝説など次々とストーリーが変わるので、劇に関心がないというひともかなり楽しめること間違いなしです。
展開の早いストーリーとコミカルで時にはダイナミックな動き、そして人形のなんともユーモラスな表情に見ているうちに、
あっという間にクライマックスを迎えてしまいます。子どもはもちろん大人も楽しめるパフォーマンスです。
ステージが終わると、水の中からパフォーマーが現れ挨拶してくれます。

現在、ハノイ市とホーチミン市に人形劇を行う劇場が造られ、観光スポットとなっている。
ホアンキエム湖の湖畔では毎夜、外国人向けの公演が行われている。
ベトナム語が分からなくても、ベトナム伝統楽器の音色や水中で操られる人形のコミカルな動きは皆さんを十分楽しませると思います。
ベトナムへ行きましたら、ぜひ見に行ってだくさいね。