ミンガスの’57です。日本で言えば昭和三十二年。戦後のどさくさで財を成した人間もいたようだが、みんな貧しかったような気がする。日本の占領期間は終わっていました、でも街には米軍の通信兵が闊歩していた記憶があります。その頃のアメリカさんの音楽ですね。MINGUS THREE / TIJUANA MOODS:
幻の名盤ブームというものがありました。発生源は日本だったと思います。80年代の初頭からフレシュ・サウンドというスペインのレコード会社が、ファンの心理をよく理解してレトロちっくな復刻を行っています。それに比べると日本で復刻した盤は、レーベルまで復刻していないとか、製造するロットが少ないとか、大きな企業組織ゆえの不都合が、気になりましたね。
この盤は、フレッシュ・サウンドの復刻です。作りも、音質も欠点はありません。
※ 昨日リンクを記載したディスコグラフィーでは I Can't Get Started のピアノだけがソニー・クラークとなっています。ジャケットにはソニー・クラークの"ソ"の字もないようですが...、何ででしょ。そう言われればそうなんですが、ブルースの曲は明らかにホーズです。なんか、面白そうなイキサツか因縁がありそうです。日本盤にはなんか書いてあるのでしょうか?
I Can't Get Started を、も一回聴き直しました。ミンガスのベース・ソロがフューチャーされていて、ピアノは適度に絡むていどですね。ホーズは、リズミカルすぎて、この適度の絡みには向かなかったと思いました。
その名門電気メーカーのRCAで、主張するミンガスがきわめて冷静に、メキシコの印象を奏でる、ミンガス屈指の傑作。闘争心は押さえ気味ですが、フラメンコの掛け声が、いつものミンガス・バンドの喚きを想起してしまいます。
あくまでも個人的意見ですが、この『メキシコの思い出』は、最晩年の『クンビア&ジャズ・フュージョン』(1977)と対を成していると思っています。
コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/20 ものずき烏 記
(投稿済みのミンガス)
2005-05-05 ミンガス・ダイナスティ (追悼バンド)
2005-05-14 プレゼンツ・ミンガス/アー・ウム
2005-07-06 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(タウン・ホール)
2005-07-07 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(ブレーメン)
2005-07-08 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(パリ)
2005-08-03 ミンガス:直立猿人(’56、’70)
2006-01-19 ミンガス:サッド・ジョーンズ&チャールス・ミンガス/ジャズ・エクスペリメント
MINGUS THREE / TIJUANA MOODS:
Charles Mingus
"Mingus Three" Jubilee(SPN)JLP-1054 Yesterdays / Back Home Blues I Can't Get Started ※ Hamp's New Blues Summertime / Dizzy Moods / Laura Charles Mingus (b) Hampton Hawes (p) Danny Richmond (ds) ※ Sonny Clark (p) 1957/07/09ハンプトン・ホーズのピアノ・トリオとしても良いのですが、ホーズには他にも沢山のトリオ作品がありますので、ミンガス。ドラマーがダニー・リッチモンドですから、ミンガス 決定。ブルースを弾かれてしまうとホーズが濃厚となります。硬質なミンガスのベースがよく歌っています。
幻の名盤ブームというものがありました。発生源は日本だったと思います。80年代の初頭からフレシュ・サウンドというスペインのレコード会社が、ファンの心理をよく理解してレトロちっくな復刻を行っています。それに比べると日本で復刻した盤は、レーベルまで復刻していないとか、製造するロットが少ないとか、大きな企業組織ゆえの不都合が、気になりましたね。
この盤は、フレッシュ・サウンドの復刻です。作りも、音質も欠点はありません。
※ 昨日リンクを記載したディスコグラフィーでは I Can't Get Started のピアノだけがソニー・クラークとなっています。ジャケットにはソニー・クラークの"ソ"の字もないようですが...、何ででしょ。そう言われればそうなんですが、ブルースの曲は明らかにホーズです。なんか、面白そうなイキサツか因縁がありそうです。日本盤にはなんか書いてあるのでしょうか?
I Can't Get Started を、も一回聴き直しました。ミンガスのベース・ソロがフューチャーされていて、ピアノは適度に絡むていどですね。ホーズは、リズミカルすぎて、この適度の絡みには向かなかったと思いました。
"Tijuana Moods" RCA(JPN)RCP-1168 (メキシコの想い出) Dizzy Moods / Ysabel's Table Dance Tijuana Gift Shop Los Mariachis (The Street Musicians) Flamingo Charles Mingus (b) Jimmy Knepper (tb) Curtis Porter { Shafi Hadi } (as) Clarence Shaw (tp) Bill Triglia (p) Danny Richmond (ds) Frankie Dunlop (perc) Ysabel Morel (castinets) Lonnie Elder (voice) 1957/07/18 08/06ジャケットのゲーム・マシンのような機械はジューク・ボックスですね。i-Podの形態の小ささと記憶容量の大きさの格差が、恐ろしくなってしまいます。真空管の時代ですから、このレコードを作ったRCAは、その道のトップ・メーカーです。
その名門電気メーカーのRCAで、主張するミンガスがきわめて冷静に、メキシコの印象を奏でる、ミンガス屈指の傑作。闘争心は押さえ気味ですが、フラメンコの掛け声が、いつものミンガス・バンドの喚きを想起してしまいます。
あくまでも個人的意見ですが、この『メキシコの思い出』は、最晩年の『クンビア&ジャズ・フュージョン』(1977)と対を成していると思っています。
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2006/01/20 ものずき烏 記
(投稿済みのミンガス)
2005-05-05 ミンガス・ダイナスティ (追悼バンド)
2005-05-14 プレゼンツ・ミンガス/アー・ウム
2005-07-06 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(タウン・ホール)
2005-07-07 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(ブレーメン)
2005-07-08 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(パリ)
2005-08-03 ミンガス:直立猿人(’56、’70)
2006-01-19 ミンガス:サッド・ジョーンズ&チャールス・ミンガス/ジャズ・エクスペリメント