THE COLTRANE LEGACY
神というのは、浅知恵を持った人間が自分たちの都合で創り出したものであるという考え方は、唯物論というのかしら...? コルトレーンという演奏家は、どう考えても自分が考えた神の領域へ踏み込んでしまったらしいのです。『至上の愛』以降のコルトレーンは、きわめて精神的高みを目指した。へたな新宗教や新興宗教なんか俗悪すぎてしまうほど宗教チックです。仲間をつくるとか、墓地を提供する宗教ではありません。お布施も会費も取りません。新品で買おうが中古で買おうがアルバムの購入代金で信者をクラス分けすることもありません。
欲求不満で宗教に奔るご婦人がいて、それを目当てで男が寄ってきて、教団の指導者が、贅沢三昧で遊んで暮らせるという、宗教教団の増殖構造は、コルトレーンのシーツ・オブ・サウンドのエクスタシーで解体できると、思うんだがね。そうなれば、コルトレーンはやっと神と同格になれるって。
"The Coltrane Legacy" 東映TE-D121 LD So What (1'57'') (in performance of Miles Davis Quintet) John Coltrane (ts) 1959/04/02 N.Y.C. Every Time We Say Goodbye (4'59'') / Impressions (7'10'') / My Favorite Things (10'19'') John Coltrane (ts,ss) Eric Dolphy (as,fl,b.cl) McCoy Tyner (p) Reggie Workman (b) Elvin Jones (ds) 1961/11/26 W.Germany Afro Blue (6'22'') / Impressions (12'59'') / Alabama (5'39'') John Coltrane (ts) McCoy Tyner (p) Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (ds) 1964/02/23 San Francisco (interview) Reggie Workman, Elvin Jones, Jimmy Cobb「アラバマ」を聴いて下さいなどと『アフリカ・ブラス』の紹介で言及したのですが、わたしのコレクションで「アラバマ」はこのLDだけですね。コルトレーンのオフィシャルとして「アラバマ」は『ライブ・アット・バードランド』(Impulse A10) のスタジオ録音が初出です。
コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/15 ものずき烏 記
(参考記事)
2005-03-05 コルトレーン:至上の愛(ライブ)
2005-10-15 コルトレーン:セコンド・ナイト・イン・トウキョウ/イン・ジャパン
2006-01-09 コルトレーン:ブルー・トレーン/マイ・フェイヴァリット・シングス
2006-01-10 コルトレーン:アフリカ・ブラス・セッションの2枚
2006-01-11 コルトレーン:アザー・ビレッジ・バンガード・テープ/ヨーロピアン・インプレッション
2006-01-12 コルトレーン:イン・オーストリア/アンド・ジョニー・ハートマン
2006-01-13 コルトレーン:至上の愛/ニュー・シング・アット・ニューポート
2006-01-14 コレトレーン:太陽の舟/マイ・フェイヴァリット・シングス(オムニバス)