ものずき烏の無味乾燥?文

ブログ発想 LP/LD/CD コレクション作業 進行中。ジャズばっかしじゃないかと言われたら身も蓋もない。

アダムス=プーレン:デシジョン/ライブ・アット・モンマルトル

2006-01-30 | 音楽 の 紹介
 時系列でアルバムを並べているのですが、ゲリラ的レーベル(Soul Note)の参入がありましたので、投稿するこの2枚は、アダムス=プーレン カルテットとしてはオフィシャル(Timeless)に戻ったアルバム。

DECISIONS / LIVE AT MONTMARTRE:
George Adams & Don Pullen Quartet

"Decisions" Timeless(NTL)SJP-205
Trees And Grass And Thangs / 
His Eye Is On The Sparrow /
Message Urgent
Decisions / Triple Over Time 
I Could Really For You
George Adams (ts,vo) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
1984/02/03
 グループとしては5年目。アルバムとしては7枚目です。
小寒から立春までが寒中です。仏教の修行者は、寒行というものをやるようで、わたしの子供の頃は街中でも、団扇太鼓を叩きながら夜行している日蓮宗の人がいた。最近は、法華経の行者がいなくなったか、騒音が迷惑だと横槍がはいり、他の宗派同様ダンマリになったのか、聞こえませんね。
 このアルバムの一曲目で、珍しくダニー・リッチモンド(ds)のドラム・ソロが聴けます。わたしは、炬燵で、ダンダンとよく鳴る法華の太鼓、と聴いていますが、今でも寒行をやっているのなら今年の寒さは大変だったねと、ねぎらいます。「ドン・ツク・ドンドン、ドン・ツク・ドンドン、ドン・ツク・ドンドン...」
 最後の曲で、芸人ジョージ・アダムスのボーカルが聴けます。アルバムを通しで聴きましたが、ジョージ・アダムスのフルートを使う曲が入っていなかったようです。


"Live At Montmartre" Timeless(NTL)SJP-219
Featuring John Scofield
I.J. / Flame Games / Well, I Guss We'll Never Know
Forever Lovers / Song Everlastring 
George Adams (ts) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
John Scofield (g)
1985/04/05
 オフィシャルとしては初のライブになるのですが、ジョン・スコフィールド(g)が入っています。ジョージ・アダムス(ts)とギターのハモリが奇妙な音色ですね。これもゲリラのライブ盤と同様で収録時間が長い。50分26秒。ゲリラ盤ではキャメロン・ブラウンのベースが弱かったが、このライブは、ねちっこいベースがよく捉えられている。でも、わたしは、このグループで弦楽器が二つというのは、どうも落ち着かない。だって電気ギターが騒音だっていうの!。
 ジョン・スコフィールドは、マイルスでも聴いていたし、リーダー・アルバムも持っている。理由はね、ジョージ・アダムスとジョン・スコフィールドが、(声の代わりに楽器で)大声を張り合っているからなんだ。それがメンバーのみんなに影響している。エネルギーを爆発的に燃焼させて面白がる歳でもなかろうに...。
 このアルバムでジョージ・アダムスは、テナー一本。フルートもボーカルもありません。だいたい電気ギターの音量に対抗するのはフルートでは無理。ボーカルでは喉がやられる。ここいらは、いいんじゃないですか。バリエーションとしてはラストの曲で、シックリと終了。
 ジョン・スコフィールドのギターが一本入るだけでマンネリ打破といったところだろう。結局このスタイルが時流でしょうね。
 でも、レーベルがブルー・ノートへ移りまして、わたしの落ち着くスタイルに戻りました。(これは、次回)

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/30 ものずき烏

(参考記事)
2006-01-27 アダムス=プーレン:アース・ビーム/ライフ・ライン
2006-01-28 アダムス=プーレン:メロディック・エクスコージョン/シティ・ゲーツ
2006-01-29 アダムス=プーレン:ライブ・アット・ビレッジ・バンガードVol.1&2


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1 コメント

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Pullen-Adams の Live At Montmartre ! (“スケルツォ倶楽部”発起人)
2020-05-17 16:46:13
失礼します、ふと開いたら うわ、これは懐かしいLPレコードのジャケット・・・ 私の若き日に吉祥寺の(今はなき)ジャズ喫茶 A&Fで、このライヴ盤が新譜として大音量でかかった時の鮮明な記憶が蘇りました。
昼間でしたので 店内には学生だった私の他 2組3人しかいませんでしたが、最初から急速なI.J.が始まるなり 客の全員が 足を踏み鳴らし 首を振りながら没入して聴き入った光景が・・・。ああ、良い時代でした。
すみません。懐かしくなって、つい お邪魔しちゃいました。