ものずき烏の無味乾燥?文

ブログ発想 LP/LD/CD コレクション作業 進行中。ジャズばっかしじゃないかと言われたら身も蓋もない。

コルトレーン:アフリカ・ブラス・セッションの2枚

2006-01-10 | 音楽 の 紹介
 コルトレーンがいなくなってからジャズに興味をもってアルバムを蒐集し始めたのですが、あくまでも生きている演奏家を優先していました。そんなことでコルトレーンのアルバムは少ないと思うのですが、傍から見たら結構あるようです。この「アフリカ」はコルトレーンが、最後に在籍したインパルス・レーベルでの、最初のアルバム。
 タイトルが人種の血を主張しているのですが、反人種差別闘争には向かわず、わたしの知識上のイエス・キリストと同じように、悲しみを一身に引き受け、【神の園】へ向かってしまうのです。
(このあたりのコルトレーンの心境は「アラバマ」という曲を聴いて下さい。)

AFRICA BRASS / AFRICA BRASS SESSION, VOL.2:
John Coltrane

"Africa Brass" Impulse(JPN)YS-8501-AI
Africa
Greensleeves / Blues Minor
"Africa Brass Session, Vol.2" Impulse(JPN)YS-8507-AI
Song Of The Underground / Greensleeves (alt.)
Africa (alt.)

John Coltrane (ts,ss) McCoy Tyner (p) 
Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (ds)
Eric Dolphy (as,b.cl,fl) Booker Little (tp)
Britt Woodman (tb) Carl Bowman (euphonium)
Julius Watkins, Donald Corrado, Bob Northern,
Robert Swissel (frh) Pat Patrick (reeds)
Reggie Workman, Art Davis (b)
1961/05/23 06/07
 ジャズの歴史としては、エリック・ドルフィーとジョン・コルトレーンの蜜月がこの「アフリカ」セッションから始まったと考えられます。冷めた眼でみれば、似たような演奏家が意気投合したということですね。形態としてはコルトレーンのグループにドルフィーが参加したのですが、音楽的には双頭です。どちらかに肩入れして聴くと、片方が邪魔になりますので、グループ・サウンドとして聴くのが正解でしょう。
 「アフリカ」と「グリーンスリーブス」のテイクが、それぞれ2つなのですが、チャーリー・パーカーの時代の3分芸術と違って、16分前後と10分前後。何ゆえにオルタネイト・テイクになったのか、違いを聞き分けることは、現在のわたしには無理というもんです。
 ビッグ・バンドの試みは、後年マッコイ・タイナーが「ソング・オブ・ザ・ニュー・ワールド」で似たようなことやってます。

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2006/01/10 ものずき烏

(参考記事)
2005-03-05 コルトレーン:至上の愛(ライブ)
2005-10-15 コルトレーン:セコンド・ナイト・イン・トウキョウ/イン・ジャパン
2006-01-09 コルトレーン:ブルー・トレーン/マイ・フェイヴァリット・シングス