主張するジャズを演奏していたのは、ミンガスやローチだけではなかったのが、カム・サンデイで確認できるのです。CONCERT AT CARNEGIE HALL 1952/
オープニングでエリントンが演奏するのが、「星条旗」(アメリカ国歌)というのが、この時代(朝鮮戦争?)を感じさせます。日本のバンドが「君が代」をオープニングで演奏したら、国粋主義者が主催していると考えて間違いないのですが、どなたか編曲で陽気な曲にしてくれませんかね。それなら偏屈な左翼も、屁理屈ごねることはなさそうですが...。次掲アルバムで、"差別"を主張しているからといっても、国歌までは毛嫌いしないのがエリントンたるゆえんなのでしょう。
デューク・ジョーダンがスタン・ゲッツと演奏しているのは、わたしのコレクションではこのアルバムの2曲だけ。どっちも格好がいい。
盛りだくさんで落ち着きが無いのが、チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーのコンボです。ウイズ・ストリングスで始まり、ストリングスが抜けガレスピーが入り、そしてまたキャンディドのコンガが加わるという慌しさなのですが、このコンサートの看板はエリントンだと思うのですが、構成がよく判りません。
またエリントン・バンドがメドレーを演奏して最後がビリー・ホリディと来ています。この順番はアルバムだからなのでしょうか...楽しいコンサートなのですが、わたしには、盛りだくさんの残像が出来てしまいました。
現状でも、なんらかの差別をしていないと安心できない頭の悪い人々がいることだけは確かです。(人の痛みが理解できないという、想像力の欠如?)
このテーマについて記すると理屈っぽくなりますので、止しておきます。
このアルバムは、名作です。カム・サンデイ はこのアルバムのジョニー・ホッジス以降、いろいろなアルト・サックス奏者によって演奏されていますが、この曲が演奏されたときは、曲の成立した状況を考え、何か訴えかけられていると聴くべきでしょう。
コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/05 ものずき烏 記
(参考記事)
2005-05-06 エリントン:マネー・ジャングル
2005-06-26 ピアニストのエリントン:(’50、’53)
2005-06-27 ピアニストのエリントン:(’66、’70、’73)
2006-01-04 ジョニー・ホッジス&デューク・エリントン:(’57、’58、’59)
CONCERT AT CARNEGIE HALL 1952/
BLACK, BROWN AND BEIGE: Duke Ellington
"Concert At Carnegie Hall 1952" Atlantis(USA)ATSD_2 Star Spangled Banner / The Mooche / How High The Moon / Lullaby Of Birdland / The Hawk Talks Duke Ellington & His Orchestra Willie Cook, Clark Terry, Cat Anderson (tp) Ray Nance (tp,violin) Juan Tizol, Britt Woodman, Quentin Jackson (tb) Jimmy Hamilton (cl,ts) Russell Procope (cl,as) Hilton Jefferson (as) Paul Gonsalves (ts) Harry Carney (bs,cl,b.cl,as) Duke Ellington (p) Wendell Marshall (b) Louie Bellson (ds) There Will Never Be Another You / Strike Up The Band / Stan Getz (ts) Duke Jordan (p) Jimmy Raney (g) Bill Crow (b) Frank Isola (ds) Just Friend / Easy To Love Repetition / A Night In Tunisia / 52nd Street Theme / Body And Soul Charlie Parker (as) Dizzy Gillespie (tp) Walter Bishop (p) Walter Yost (b) Roy Haynes (ds) Candid (conga) plus Strings Section The Tattoed Bride / Medley / Dont Get Around Much Anymore - In A Sentimental Mood - Mood Indigo - I'm Beginning To See The Light - Sophisticated Lady - Caravan - It Don't Mean A Thing - Solitude - I Let A Song Go Out Of My Heart Duke Ellington & His Orchestra Lover Come Back To Me Billie Holiday (vo) Tony Scott (cl) Buster Harding (p) John Fields (b) Marquis Foster (ds) 1952/11/14 Carnegie Hall, NYCカーネギー・ホールでコンサートを開催するのは音楽家としてのステータスだったというのは、なんとなく理解できるのですが、でて来る演奏家が盛りだくさんで捉えどころがありません。パーカー、ガレスピー、ゲッツ、そしてビリー・ホリデイまでゲストで参加しているのですが、エリントンのバンドとは絡みません。
オープニングでエリントンが演奏するのが、「星条旗」(アメリカ国歌)というのが、この時代(朝鮮戦争?)を感じさせます。日本のバンドが「君が代」をオープニングで演奏したら、国粋主義者が主催していると考えて間違いないのですが、どなたか編曲で陽気な曲にしてくれませんかね。それなら偏屈な左翼も、屁理屈ごねることはなさそうですが...。次掲アルバムで、"差別"を主張しているからといっても、国歌までは毛嫌いしないのがエリントンたるゆえんなのでしょう。
デューク・ジョーダンがスタン・ゲッツと演奏しているのは、わたしのコレクションではこのアルバムの2曲だけ。どっちも格好がいい。
盛りだくさんで落ち着きが無いのが、チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーのコンボです。ウイズ・ストリングスで始まり、ストリングスが抜けガレスピーが入り、そしてまたキャンディドのコンガが加わるという慌しさなのですが、このコンサートの看板はエリントンだと思うのですが、構成がよく判りません。
またエリントン・バンドがメドレーを演奏して最後がビリー・ホリディと来ています。この順番はアルバムだからなのでしょうか...楽しいコンサートなのですが、わたしには、盛りだくさんの残像が出来てしまいました。
"Black, Brown And Beige" CBS(USA)JCS-8015 Part Ⅰ: Black, Brown And Beige / Part Ⅱ: Come Sunday / Part Ⅲ: Work Song And Come Sunday Part Ⅳ: Come Sunday / Part Ⅴ: Come Sunday Interlude / Part Ⅵ: 23rd Pasim Duke Ellington & His Orchestra Mahalia Jackson (vo) 1958差別することで安心感を得られる頭の悪い人々がいるのですが、頭の悪い人にとっては、一目で違いがわかる肌の色が容易な基準でした。エリントンがこの音楽を作った頃の状況では、ブラック、ブラウン & ベージュが差別対象でした。公民権運動により、この差別は解消したことになっていますが...。
現状でも、なんらかの差別をしていないと安心できない頭の悪い人々がいることだけは確かです。(人の痛みが理解できないという、想像力の欠如?)
このテーマについて記すると理屈っぽくなりますので、止しておきます。
このアルバムは、名作です。カム・サンデイ はこのアルバムのジョニー・ホッジス以降、いろいろなアルト・サックス奏者によって演奏されていますが、この曲が演奏されたときは、曲の成立した状況を考え、何か訴えかけられていると聴くべきでしょう。
コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/05 ものずき烏 記
(参考記事)
2005-05-06 エリントン:マネー・ジャングル
2005-06-26 ピアニストのエリントン:(’50、’53)
2005-06-27 ピアニストのエリントン:(’66、’70、’73)
2006-01-04 ジョニー・ホッジス&デューク・エリントン:(’57、’58、’59)